毎年のようにお世話になっている尾上邸の梅林に朝から娘と直行する。「青梅」を収穫せよという和宮様の勅命が出されたからだ。青梅で作った梅肉エキスは毎朝のジュースには欠かせない健康食材でもあるからだ。ダンボール3箱分をたっぷり収穫させてもらった。小さい梅は梅ジュースにする。
娘も久しぶりの木登りに意欲満々。いつも以上に表皮がきれいな梅に「これは市場に出しても通用する梅だね」と満足しあう。快く梅林を提供していただいた尾上さんに頭が下がる。しかし、ここ数年そのオープンガーデンにある山野草を盗掘する輩が後を絶たないとがっかりしている。なんとかせねば。
午前中に梅を収穫した後、午後は枝豆の植え付けをまた二人で行う。大豆づくりならもう少し後半でいいが、いまからだとカメムシの洗礼を受けてしまう。そのため、しっかり防虫網を張っていく。
一人だと一日がかりの作業だがあっという間に枝豆の畑が出来上がる。農業はやはり豊富な労働力が必要であることを痛感させられる。時間がまだあったので、役割を終えた「野良坊」の一斉抜根や桑の実の収穫、水撒きをやっていく。気がついたときは19時になろうとしていた。さすがに疲れたので風呂で汗を流す。スローライフは忙しい。とはいえ、心はいのちを共有する喜びがある。