山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

世界でごぼうの食文化を独自に発展させたわけ

2021-06-21 23:08:30 | 野菜・果樹

  ミニゴボウの葉が大きくなってきた。間引きをしていないので思い描く太さには至らないのは予想できたが。1mもある長根種はとてもできないので、短根種のミニゴボウを植えたのはまずは正解だった。

           

 掘り出してみると案の定、間引きをしなかったツケが根っこの細さに出ている。さて、ゴボウの根を多様に食べているのは世界の中で日本だけと言っても過言ではない。平安時代には食材として紹介されている文献もあるが、中国から薬用として伝わったとされる。しかし、いくつかの縄文遺跡からゴボウの種が発見されていることから、すでにそのころには食べられていたと考えられる。

                      

 なぜ日本人だけがゴボウを食材として発展させてきたかについては、平安時代ごろ、特別なハレの日に神饌の供物として奉納されていたことも大きい。また、以前から、ゴボウを山菜として日本原産のアザミの「モリアザミ」(山ごぼう)を食べていた食習慣もあったようだ。江戸時代に入ってからは普通食になり多様なレシピが展開され現在に至る。こうしたルーツは、縄文人の体験的な知恵があったのではないかと推測する。

           

 今日では韓国・台湾でも当たり前の食材であり、中国・欧米でも人気が高まりつつある。さっそく、和宮様の快心のごぼう料理をいただく。柔らかい。ゴボウの奥行きが噛むごとに脳髄を刺激する。畏れながらお代りをついつい要求してしまった。

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