先日、敬老の日にちなんで和宮様のご令嬢から贈りものが届いた。箱には「いつまでもお元気で」とのラベルがあった。和宮様へ贈られた食べ物は念のため毒味を仰せつかっているので、さっそく箱を開けてみる。
すると、蕎麦のようなものが箱にぎっしり入っていた。しかし、匂いが甘い香りがしていたので、これはお菓子だと確認する。どうやらそれは、和宮様の好きな箱ごとモンブランではないかと推測した。
さっそくその一部を口のなかに少しづつ入れ込んでいくとほのかな栗の味が伝わってきた。年寄りに控えめな味の配慮だった。なにかと和宮様の健康と暮らしを配慮するご令嬢様の思慮がここにある。和宮様も大いに賞味したのは言うまでもない。そのためあっという間に、箱にあった栗ケーキの残りは三分の一になってしまった。
たまたま、栗の最盛期も迎えていたので、裏山で獲れた訳ありの栗を蒸かして食べてみる。こちらも訳ありのわりにはシンプルな甘みがあって、夕飯の主食となってしまった。おかげで今週は栗づくし週間となった。ただし、栗の樹は老木となったので例年よりは収穫量は激減している。さいわい、イノシシがそこを考慮してか来ていないのが愉快でもありあっぱれでもある。