山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

お殿様と殺人鬼と!?

2017-05-21 00:44:00 | 生き物
 畑の荒耕をしていたら、カエルがゆったり飛び跳ねた。
 地面と同じような体色をしていたのでわかりにくい。
 体色に緑色はないがどうやら「トノサマガエル」らしい。
 見逃していたかもしれないが、わが畑では初めて確認できたカエルとなる。
 環境省から「準絶滅危惧種」に指定されたように、個体数が激減している殿様でもある。

                             
 道草山の栗の木にスズメバチの誘引トラップを吊るしておいた。
 するとさっそくなんと「オオスズメバチ」数匹が捕捉できていた。
 なにせそばに蜜蜂の巣箱が置いてあるからね。

 オオスズメバチは世界でも最大級の大きさで、人間をも殺すこともある。
 オイラも足を刺されてひどい目に合った経験もある。
 時速40kmというからとても逃げられるものではない。
 数十匹のオオスズメバチで数万匹のミツバチを殲滅する昆虫界最強の軍人なのだ。
 しかし、オニヤンマは時速70kmでオオスズメバチをも捕捉する。

 
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炎天下で茶摘み終了

2017-05-20 21:17:14 | 農作業・野菜
 新ちゃんの家族が茶摘みにやってきた。
 機械摘みだけど二人で機械を持ちもう一人が袋を支える。
 昨日半分を刈り取り、きょうが最終の刈り取りだ。
 同時に地域の茶工場も製茶機械が止まる。

                                   
 うだる暑さにもかかわらず、文句を言う暇はない。
 刈り取った新茶は発酵する前にすぐ製茶作業にいれるので時間が勝負なのだ。
 オイラは裏の畑で畝づくり。

         
 雑草だらけだった裏の畑が耕運機のおかげですっかり畑となった。
 これから畝づくりも始めなければならないがここまでできればまずは安心。
 あとは種から芽が出るのを待つばかり。
 
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名前のない蛾発見!?

2017-05-19 20:59:34 | 生き物
 畑で小さな蛾を見つける。
 シャクガの仲間らしいが、シジミチョウよりは大きいがモンシロチョウより小さい。
 スジが一本という模様がシンプルだが存在感がある。
 いろいろ調べたがなかなか同じ蛾が特定できない。
 「トガリベニスジヒメシャク」という蛾に似ているが、件数を誇るネットの図鑑を見ると「未同定」と表示されている。
 つまりまだはっきり特定されていない蛾であるということに違いない。

     
                                  
 庭で作業をしていたら今度は「イチモンジチョウ」2頭がしばらく遊んでいた。
 きっとオスメスのランデブーに違いないと思うが、動きが早くなかなかカメラに収まらない。
 いつものように労働はしめしめと中断となる。
 翅の表は一文字だが裏は江戸の半纏の裏側みたいになかなかオシャレだ。

      
                                   
 ここ数日アナグマの暗躍は収まったが、やはり生ごみを漁りに来ているのは間違いない。
 当局は厳重に容器を網でカバーしているので蓋を開けられても食べられないというわけだ。
 糠の入っていた肥料袋を見たら見事に穴だらけとなっていた。

 きょうはわが茶園の収穫の開始日。
 明日が茶工場の最終日だそうだ。
 わが茶園をはじめ今年はどこも茶の生育がかなり良いらしいが価格の伸び悩みは変らないと言う。
 茶園の管理をしていないオイラはその横で野菜にたっぷりの水をあげる。
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ハチクが1本出てきたよ

2017-05-18 20:14:08 | 農作業・野菜
 隣の竹林から道草山に侵出した見事な「ハチク」が1本だけだったが出てきた。
 例年だと5月下旬が旬なので、来週後半にいっぱい収穫できる気がする。
 ハチクの姿は不動明王のようでいつもありがたいと思いながら食べさせてもらっている。

                            
 畑の隣の「キウイフルーツ」の蕾もしっかりつけている。
 昨年に強剪定しているのでその影響がどう出てくるか、楽しみでもある。
 朝の野菜ジュースではキウイの存在は大きいが、さすがに今は手持ちがない。
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「勇者への花」はハーブだった

2017-05-17 21:41:32 | 植物
 畑の一隅に見慣れない花があった。
 なかなかその正体がわからなかったがやっと判明。
 ハーブの仲間で「ホワイトキャンピオン」(ナデシコ科)という。
 葉や花がサラダやスープにも飲食できるという。

                            
 馬上での試合の勝者(チャンピオン)はこれを花冠にしたものを贈られる。
 ワイルドフラワーに混じっていたのかもしれないが、いつのまにか花の数が増えてきている。
 無垢な白が美しい。

 園芸植物はなるべく増やさないようにしているが、食べられるとなると急に態度が変わるのだ。
 さっそくいただくことになります。
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暗躍するムジナの百鬼夜行

2017-05-16 20:30:54 | 生き物
 一昨日、倉庫にだれかが侵入したらしい。
 置きっぱなしだったボカシ肥料を食べている。
 閉めてあった引き戸を開けたのだ。
 経験的にはこれはアナグマ(ムジナ)に違いない、とみた。

 
                              
 予想通り、畑や家の周辺には20個以上の穴が掘られている。
 イノシシだと豪快な破壊になるが、ムジナはミミズを石垣の下で掘ることが多いようだ。

         
                                  しかし、野菜の根元をほじくったり、インゲンの種を植えたトレーをいたずらしたりする。
 とりわけ、落花生が好きで毎年注意していないと収穫直前に食べられてしまう。
 今朝はロックがかかっていたはずのポリペールに入っていた糠を食べられてしまった。

                              
                            
 さらに、シイタケ乾燥小屋や農機具倉庫の壁板に穴を開けられた。
 そのうえ、ダンボール置き場の床下が掘られていた。
 ひょっとしたら当局に無断で宿泊していたのかもしれない。

                                   
 無賃宿泊を阻止すべく掘られた床下に石をいっぱい詰めてからペグを打ち付けておく。
 これから夏野菜が芽をどんどん出していくので、当局としては闖入者をいっそう警戒しなければならない。
 とりあえず、残してあったニンジンはすべて収穫する。
    
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アヤメが咲き出したよ

2017-05-15 22:55:54 | 植物
 わが家の入口の「アヤメ」がついに咲き出した。
 小さ群落だったものが今では7~8mくらいの畑の境になるくらい繁殖してきた。
 肥料はほとんどあげていないが生命力は旺盛だ。

                              
 畑のほうのアヤメはこれから一斉に咲く準備をしている。
 ここ数年期待通りの一斉行進をしてくれている。
 ついそれが当たり前になってしまう慣れを戒める。
 増えすぎた苗の次の出番を考えている。

     
 畑のヘリには「アメリカフウロ」が薄いピンクの小さな花をつけて一大勢力になってきた。
 毎年勢力図が変わっていくのが面白い。
 雑草はやっかいではあるが敵だとは思わないので、雑草ゾーンも残してある。

 きょうは終日草刈機をフル運転させる。
 両手がしばらくしびれてしまった。
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慎ましい山奥の暮しに茶摘み援農隊来たる

2017-05-14 20:49:29 | 市民活動・まち育て
 再び浜松の最果ての山奥にある梅沢茶園に行く。
 天竜二俣にあるNPO法人「元気里山」が茶摘みと販売とを応援している。
 約20人ほどが昨日の大雨で落石もあった「外山(ハズレヤマ)」地区の山道を越えていく。

                                
 雨は上がっているが茶葉には湿気が多少残っている。
 援農隊のマサシさんも有機農法の茶園を経営しているが、全体の運営と進行に気を配る。
 まずは持参したブロアで茶葉の水分を吹き飛ばす。

        
 手摘みの茶葉と機械で刈り取った茶葉の両方を併用している。
 茶葉に混じった枯葉や茎の軸などは工場に持っていく前に除去していく。
 機械で刈り取ったほうがそうしたゴミが多い。

                                 
 
 お昼にはメンバーの大橋さんによる手打ちそばをいただく。
 奥山で手打ちそばを食べられるとは最高の贅沢だ。
 参加者からの手づくりの差し入れが多いのも食卓を幸せにする。
 活動が活発かどうかは差し入れがあるかどうかで経験的にわかるのだ。

 春の「ノアザミ」や「シラン」が畑の一隅を飾る。

                                 
                                 
 慎ましく生きる梅沢さんの畑の隅には「シャクヤク」が咲いて居たり、小型の「ラナンキュラス・ゴールドコイン」が野生化している。
 急峻な斜面の小さな畑には食べる分だけの野菜が植えられている。

 最果ての山奥は都会が失ったいのちの輝きと慎ましい空気が充満している。
 ゆらゆらと「ウスバシロチョウ」が梅沢茶園の花を安心してめぐっている。
 
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緑茶と紅茶との相克

2017-05-13 16:45:56 | 読書
 午前中は大雨だったが夕方にはおさまり、ツツドリの声が霧の狭間から新芽鮮やかな茶畑に聞こえてくる。
 偶然にも、角山(ツノヤマ)栄『茶の世界史ー緑茶の文化と紅茶の世界』(中央公論新社、1980.12)を読み終える。
 同じお茶でありながら、緑茶と紅茶のたどった「数奇な」運命を経済史家らしい視点からそれを解明してくれた。
 それは、イギリスが緑茶ではなくなぜ紅茶を導入していったのか、というところに全ての鍵があるようだ。

                                 
 著者によれば、16世紀ごろ西洋より東洋のほうが豊かだったために、王侯貴族は飲茶・料理・食器をはじめとする東洋文化に憧れがあったという。
 それが世界の紅茶の半分がイギリスが消費すると言われるほどになっていくのは、産業革命・植民地支配と関係する。
 高価だった輸入紅茶にさらに高価だった砂糖を入れて飲むことは、奢侈贅沢の象徴だった。

                               
 近代砂糖の歴史は、奴隷貿易と奴隷労働を内包したイギリスの攻撃的侵略的帝国の歩みでもあった。
 さらに、中国茶の支払いはアヘンと武力で、インド茶の栽培は植民地的大規模プランテーションで他国を凌駕していく。
 その先兵となったのがイギリス東インド会社だった。

     
 遅れて開国した日本は突然グローバル化の波に飲まれ、日本茶輸出のノウハウや市場調査の情報に疎くいまだに低迷が続く。
 言うなれば、日本の緑茶は茶道に表現されるように精神的・癒し文化であり、その作業工程はいまだに家庭内手工業生産だ。
 それに対し紅茶は、資本主義的大量生産を背景とした「商品」として世界を席巻していく。
 その辺の事情を著者は、明治以降の海外の「領事報告」から解明していく手法は鮮やかだ。

                              
 そして著者は「あとがき」で語る。
 「日本茶は<商品>としての競争に敗れたとはいえ、はたして茶の<文化>までともに滅びたといえるのかどうか。
 茶の世界史は近代物質文明における人びとの生き方を、私たちに問うているように思えるのである。」

      
 剛腕なアナリストとして日本で活躍していたイギリス人アトキンソンは、金融資本の在り方に疑問を持っていたとき、茶道に出会う。
 それ以来日本文化の奥行きに魅せられ、現在文化財修復の大手だった小西美術工芸社の経営再建の社長としても辣腕をふるっている。
 緑茶のこんな文化的精神的役割が静かに進行している。 


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奥山の茶摘みの応援に行く

2017-05-12 21:14:02 | 出会い・近隣
 浜松市の山奥・奥春野にある梅沢茶園に茶摘みの援農に出かける。
 すれ違うのが難しいような山道の奥に茶園があった。
 その先には人家はない。
 そんな急峻な山奥で無農薬の茶園を営む梅沢さんは足が不自由で、奥さんも病気がち、という瀬戸際の状況でNPOや有志が応援している。

                            
 その茶園のお茶の品種は在来種と「やぶきた」がある。
 在来種はいかにも自然な育ちの姿をしている。
 きょうは5人で茶摘みをする。

      
                                  
 在来種の葉はやや小さく、節がやや長い(画像=左・在来種、右・やぶきた)。
 足の悪い梅沢さんはときには地べたに座り込みながらも手摘みをしているが、われわれより収穫の速度も量も上回る。
 午前中で約35kgほどの生茶を確保。

      
 その生茶を近くの茶工場に持っていき「荒茶」を作っていく。
 蒸し機に入れて茶葉の発酵を遮断する「蒸熱(ジョウネツ」」作業を始めるが、ゴミや枯葉を取り除きながら行う。
 あっという間に正午が過ぎる。
 土日にはNPOと大学生が応援に来るようだ。

 ウグイスやツツドリなどの野鳥の声が山あいから聞こえてくる。
 じりじり照りつける太陽でうっすらにじんだ汗を、緑の風は癒してくれるようにぬぐってくれる。
 体をふりしぼるように作ってくれた奥さん手製のお昼をいただく。
 
 
 
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