ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

国王山

2014-10-27 05:00:00 | 田舎

台風19号が近畿地方を完全に過ぎ去った先週水曜日に串本にやって来たのは既述済み、その頃は天気も良くて、大阪に居る時から寒くなって来たと感じていたので、長袖・長ズボンでやってきました。ただ大阪では靴下を履くことがなかったので、そのままキーンのサンダルで来たのですが、夜になって随分寒く感じ出し、去年の冬に買っておいたユニクロの裏ボアのスェットが役に立ち、靴下も履かなければならないほどになりました。キーンのサンダルは裸足でなければ履けませんから、靴下を履くようになってからは、クロックスのサンダルに切り替えたのでした。働いていた頃は靴下を履くのは11月になってからでしたが、串本は大阪より朝晩が随分寒いと思ったのでした。ところがオスプレイがやってきた日曜日以降はそんなに寒くなくなり、雨が降り出した月曜以降は靴下も不要なほど温く、水曜日になって部屋の中では再び蚊が飛びだしたので、あわててアースノーマットのコンセントを繋いだのでした。

             

水曜日の昼過ぎに串本に着き、翌日も疲れていたので何をするでもなかったのですが、『古座川風土記』を再び読み出すと、後南朝遺跡の朝里家のことがしきりに出てきて、国王山に朝里氏が建立したという国皇大神が有ると言うので、一昨年貰った地図に虫喰岩のある池野山から登り、ぼたん荘の有る月野瀬へ降りてくるハイキングコースが紹介されていたので、金曜日の朝から出かけてみることにしました。去年の秋にはトレッキング用のシューズは買ってあったのですが、寒いと思ったのでいつも出かけるハーフパンツではないものの、サンダルではなくランニングシューズで出かけたのが間違いのもとだったのです。たいした山でもなさそうなので、すぐに戻れると思い、昼からは佐本渓谷へ行ってみようと考えて、朝の連ドラ『マッサン』を見終わってから串本のオークワへ弁当を買いに出かけ、そのまま42号線を戻って、古座川町役場の前を左折して(古座橋ではなく、河内橋を渡ったから、古座橋方面からなら右折)国王山登り口を目指したのでした。

       

虫喰岩の手前でガードレールに楠・樫山方面と書かれていたので左折し、よく見ておかなければ気付かないような小さな『国王山登山口』の標識を見つけたので、その辺りに愚車を停めて歩き出しました。往復で3時間ぐらいと見積もっていたので、弁当とリュックは車に置いておきました。これなら車でも来れると思えるほど舗装された林道を歩きますが、横を流れる川には水は流れていません。12~3分歩いて漸く水音が聞こえてきました。

             

ここで舗装道路は終了、土手の向こうは池があり、池野山登山口の標識もあります。池が有ったことで、この地が池野山と呼ばれている所以が解ったような気がしました。

       

池の畔の碑には竣工記念とあり、昭和24年4月3日の日付が刻まれていますから、私が生まれる前にこの土手が竣工されたのでしょう。さてここからどちらへ進むかが判りません。来た方からまっすぐ、池を左手に見ながら山の方へと歩いて行きました。

             

2分ほど歩くと滝がありましたが、このまま歩けと言われれば進めないこともないのですが、どうもおかしい。滝があるなら地図にも滝のことが示されているはず、ここで地図とコンパス(方位磁石)を取り出し、方位を合わせると、こちらではありません。私は北に向かっていましたが、土手からは西の方へ歩かないといけないのです。

       

土手の西の端まで来ると、池から水が落ちる堰があり、水が流れているので向こう側に渡れるようにコンクリート製の飛び石が置かれていますし、向こう側には何やら標識も有るようです。堰への階段を下ると池からの水は2cmぐらいの深さで流れており、階段の一番下から最初の置き石まで1,5mぐらい、若ければ飛べるかも知れませんが、もうそんな力は私には有りません。どう考えても水中を歩かなければなりませんが、ランニングシューズでは2cmの水深は辛い、絶対に靴底より上部まで水に浸かり靴も靴下も濡れてしまうでしょう。こんなことならサンダルで来た方が良かったと思ったのですが、後の祭りでした。

             

こんなことなら逆のコースで歩けば良いのだと考え、元来た道を引き返したのでした。ここでよくよく考えれば、靴と靴下を脱いで渡って足さえ乾かせば、靴と靴下は濡れずに済んだのですが、車をこちらに置いているので、月野瀬には降りられず、再びここを通らねばならないので面倒です。往復で約40分を要しました。

ところで月野瀬の登山口に行こうとしたら、集落に入る道路が工事中で全面通行禁止の立て札があり、落胆してしまった次第で、この日は国王山には行けず仕舞いでした。