F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 14 BELGIAN GP

2007年09月19日 20時38分27秒 | Weblog
1位 K.ライコネン フェラーリ
2位 F.マッサ フェラーリ
3位 F.アロンソ マクラーレン・メルセデス
4位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
5位 N.ハイドフェルド BMW
6位 N.ロズベルグ ウイリアムズ・トヨタ
7位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
8位 H.コバライネン ルノー

 ジェットコースターのスパ=フランコルシャンで行なわれるベルギーGP。その高低差は何と100m以上あるってんだからビックリですね。普通のジェットコースターなんかよりも高低差があります。さてさて、そのジェットコースターで勝ったのはライコネン、2位はマッサ。フェラーリのワンツーです。スパはフェラーリ有利といわれていただけに勝って納得という感じですが、同様にフェラーリ有利とみられていたモンツァでマクラーレンが勝っていたのをみると、何か複雑な心境がしなくもないですが。まあ、こレース最大の見所はスタートでのマクラーレン同士のつばぜり合いだったのではないでしょうか。スタート直後、イン側からアウト側のハミルトンを牽制しながら1コーナーに飛び込んでいくアロンソ。2台はサイドバイサイドのまま立ち上がっていきますが、アウト側に孕んだアロンソに押し出される形で、ハミルトンはコースアウトしてしまいます。コースアウトしながらも喰らい付いていくハミルトン。オールージュの途中までこれまたサイドバイサイドで侵入しますが、さすがにここは引きました。ここで接触したら吹っ飛ぶのは確実ですからね。この後、ハミルトンはアロンソの後ろに着いて周回を重ねることになります。結局、この2人はこの順位のままレースを終えました。ハミルトンはスタート時のアロンソの動きについて不満をあらわにしています。確かに、アロンソのブロックは少しやり過ぎかな、と思えるフシもありますが、タイトルを賭けて争っている以上これぐらいのバトルはあって当たり前なんじゃあないかと思います。どちらかがリタイアになる様なダメージを負った、ということは無かったですからね。1997年、ヨーロッパGPでのビルヌーブに対するミハエルの露骨なブロックに比べれば可愛いものですよ(汗)。さて、ここのところアロンソとハミルトンの不仲が取りざたされています。ハンガリーGPでの一件が発端なのですが、チーム内で一番戸惑っているのはロン・デニスなのではないでしょうか。ハンガリーGPでルイス・ハミルトンの父親、アンソニーが「息子のタイムアタックのチャンスが、アロンソの妨害によって無くなってしまった」とFIAに抗議をしました。それを受けてFIAは、ハンガリーGPでのマクラーレンのコンストラクターズポイント剥奪を決定した訳ですが………。ロン・デニスにとって、ルイスのことはカート時代から面倒をみてきた訳で自分の息子も同然。そのルイスに反抗的な態度を取られた上に、その父親の抗議が原因でコンストラクターズポイントが剥奪されたのです。いってみれば、恩を仇で返された様なものでロン・デニスが大いに困惑するのは想像に難くありません。よくよく考えると、アンソニーのとった行動は軽率でしたね。自分のチームを不利にしてしまうのですから。息子が不利益をこうむったことで頭が一杯になってしまったのでしょう。さて残り3戦、フェラーリが勝ったことでタイトル争いは俄然混沌としてきました。次は、どのチームもデータを持っていない未知のサーキット、新生富士スピードウェイ。未知のサーキットということで、どのドライバーも不安になるでしょうが………、ズ太い神経の持ち主、アロンソに3000点(爆)。

ROUND 13 ITALIAN GP

2007年09月14日 22時42分03秒 | Weblog
1位 F.アロンソ マクラーレン・メルセデス
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 N.ハイドフェルド BMW
5位 R.クビサ BMW
6位 N.ロズベルグ ウイリアムズ・トヨタ
7位 H.コバライネン ルノー
8位 J.バトン ホンダ

 さあ、イタリアGPです。マクラーレン、ワンツーフィニッシュ。フェラーリじゃなくてマクラーレンのワンツーフィニッシュです。これがフェラーリのワンツーだったら、地元のティフォシが狂喜乱舞して喜ぶところでしたが実に残念。マクラーレンに完敗したフェラーリは地元プレスに叩かれまくっています。「この結果は実に恥ずかしい」とか「フェラーリのタイトル争いは終わった」、「アロンソがフェラーリに来てくれればいい」等々。地元で勝てなかったというのもあるのでしょうが、やはりライコネンが新人のハミルトンに抜かれた、というのが効いたのではないでしょうか。ティフォシにとっては屈辱以外の何物でもないですからね。ところで、自分は前々から思っていたのですが、ティフォシと阪神ファンってひょっとしたら凄く似ているのではないかと。阪神が優勝した時に道頓堀に飛び込む阪神ファンと、フェラーリがモンツァで勝った時にフェンスをよじ登ってコースになだれ込んでいくティフォシのテンションには共通するものがあると思うのですが。どちらも、歓喜のエネルギーをやや間違った方向に持っていくという点に於いて。ちなみに、モンツァ名物のフェンスのよじ登りは、一般的にイタリア人が最初に始めたと思われがちですが、それは間違いだそうです。何と最初に始めたのはスイス人!スイス人って聞くと凄く以外な感じがしますが、理由は非常に単純明快。’70年代に活躍したドライバーで、クレイ・レガッツォーニというスイス人ドライバーがいました。レガッツォーニは1970年のイタリアGPで初優勝。これはスイス人ドライバーにとっての初勝利でもあったのでした。普段は勤勉で厳格なスイス人なのですが、この時ばかりは勝手が違って、母国ドライバーの初勝利に感極まってフェンスをよじ登ってコースになだれ込んだというんですね。つまりこの瞬間、伝統のフェンス越えが誕生したのです(爆)。スイス人は普段、感情をあらわにしない分ここぞという時は思いっきり羽目を外してしまうのでしょうか。きっと琢磨がモンツァで勝ったら、日本人が先陣を切ってフェンスをよじ登って………(以下略)。実はレガッツォーニ、日本のTVCMに出演していたこともありました。ホンダのCMでNSXを運転していたのです。運転していたNSXは、ステアリングにアクセルとブレーキが付いた特別仕様。小気味良く手の操作でシフトチェンジする姿を観た方が沢山いる筈です(レガッツォーニは1980年のアメリカ西GPの事故で下半身不随になってしまったのです)。尚、レガッツォーニは2006年の年末に、イタリアの高速道路の事故でこの世を去ってしまっています、合掌。さて、話を今シーズンに戻します。有利とみられていたモンツァでのレースを落としてしまったフェラーリ。残り4レースで20ポイント近く差をつけられてしまっています。逆転は理論上不可能でないにしても、マクラーレンの安定性をみるとかなり可能性は低いでしょう。まあ、ドライバーズタイトルがダメだとしても、コンストラクターズタイトルが獲れるのは確定なんですけどね(例のFIAの裁定。滝汗)。