F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 7 CANADIAN GP

2017年06月17日 06時15分45秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 K.ライコネン フェラーリ
8位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
9位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
10位 R.グロジャン ハース・フェラーリ

 カナダGPです。ポールのハミルトン、スタートを上手く決め、そのままレースを自分のペースに持って行きブッチギリでポールトゥフィニッシュ。今季3勝目となる勝利を挙げました。弟子(?)のボッタスは20秒遅れながら2位でフィニッシュ。メルセデス、今シーズン初のワンツーフィニッシュです。それにしてもメルセデス、昨シーズンに比べると速さの安定感が無くなりましたね。ハミルトンはランキング2位に着けていますし、ボッタスも気を吐いて初優勝を遂げたりはしているのですが、圧倒的な強さというものをあまり感じなくなりました。何ていうかレース毎にムラがあるというのでしょうか。ハミルトンですら表彰台圏外に落ち込む事がありますからね。この調子だと、最終戦までライバルのフェラーリとタイトル争いがもつれ込みそうです。さて、5番グリッドスタートのフェルスタッペンはスタートで大ジャンプアップして2番手迄浮上。ボッタスにストレートでアウト側から並び掛けられる場面もありましたがポジションキープ。しかし11周目、バッテリーが原因とみられるトラブルでマシンが突然何の反応もしなくなりスローダウン、リタイアとなっています。スタートを上手く決め、2番手を走っていた最中だっただけに悔しかったことでしょう。さて、ウイリアムズの新人、ランス・ストロール、初の入賞です。何と、ジャック・ビルヌーブ以来、久々のカナダ人ドライバーです。ストロールの父親は実業家で、その父親から多額のスポンサーマネーがチームに支払われました。いわゆるペイドライバーとしてウイリアムズに加入した訳ですが………。まあ、一言で言ってしまえば「ボンボン」ですね(爆)。チームメイトのマッサと比べてハッキリ言って見劣りする成績でしたが、ここ母国GPで初入賞。これで、ただの「ボンボン」では無いということが証明できたんじゃないでしょうか(爆)。それにしても、マッサは複雑でしょうね。昨シーズン一杯でF1からの引退を表明し、ブラジルGPで感動的な地元GPラストランを行ったのですが、ロズベルグが電撃引退をしたことで事態は急転。ボッタスがメルセデスに栄転し、その空いた穴を埋める為に、ピンチヒッターとして引退を撤回。ウイリアムズの為に一肌脱ぐことと相成りました。つまり、あの感動的な母国GPラストランは「無かったことに」なったのです(汗)。ロズベルグの電撃引退が思わぬ影響を及ぼし、マッサの玉突き移籍ならぬ、玉突き現役復帰を引き起こしたのです。それにしても、マッサ程波乱のF1ドライバー人生を歩んだ人も珍しいんじゃないでしょうか。2008年の最終戦ブラジルGP。自身初のタイトルがかかったこのレースをポール・トゥ・フィニッシュ、ファステストラップとハットトリックを達成。タイトル獲得を祝うお膳立ては整いました。しかし、あろうことか、ハミルトンがファイナルラップの最終コーナーで順位を1つ上げポイントを引っ繰り返したのです。マッサが手にしていたタイトルが正に手からすり落ちていった瞬間でした。続く2009年。今シーズンこそタイトルを、と息巻くマッサに悲劇が起こります。ハンガリーGPでバリチェロのマシンから脱落したダンパーのスプリングが、マッサのマシンの左前輪で跳ね上げられヘルメットを直撃。意識を失ったマッサはアクセルを緩めることなくコースアウト。高速走行のままタイヤバリアに激突しました。このアクシデントにより緊急手術をする程の負傷を頭部に負ったマッサは以降のレースを欠場。このシーズンを棒に振ることになったのです。そして2010年、このシーズンもマッサに更なる悲劇が襲いかかります。マッサはこのシーズン開幕戦からチームに復帰しました。しかし、フェラーリに移籍してきたアロンソはチーム内での主導権を掌握、アロンソを中心に動くシステムを構築したのです。今迄マッサが知っているフェラーリとは全く違うチームになってしまいました。その象徴的な事件がドイツGPでのチームオーダーですね。復帰後の初優勝が目前だったのですがチームからの指示でアロンソに勝利を譲らねばならなかったのです。それ以降も結局勝利を挙げることはできませんでした。さて、そんな波乱に満ちたフェラーリでの生活から抜け出して、ウイリアムズに移籍。このチームで余生を静かに過ごした後に感動的なラストランを決めて静かに引退………。の筈だったのですが、まさかの現役復帰!周囲の揉め事に振り回され続けています。どうしてこうなった?とマッサは思っているでしょうが、事情が事情なだけにしょうがありません。何はともあれ、マッサのこれからのドライバー人生に幸あれです(汗)。

2017 ROUND 6 MONACO GP

2017年06月03日 04時32分17秒 | Weblog
1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ

 モナコGPです。ライコネンは久々のポールポジション。以下、スターティンググリッドはベッテル、ボッタス、フェルスタッペン、リチャルドと続きます。スタート時、大きな混乱は無くレースは続行。ここ最近では珍しい展開ですね。ホールショットを決めたライコネン、順調にペースを上げて2番手のベッテルとの差を拡げにかかります。ベッテルは暫くの間タイヤをセーブする為抑えて走っていましたが次第にペースアップ。ライコネン追撃態勢に入りました。さて、34周目にライコネンがピットイン。ピットアウト後に周回遅れのウェーレインとバトンの後ろで戻ってしまいタイムロス。その間ベッテルはライコネンを逆転すべくファステストラップを連発。そして39周目にピットインです。果たしてベッテルはライコネンの前でコースに復帰。狙い通りに首位に躍り出たベッテル。してやったりといった感じでしょうか。その後、ウェーレインのクラッシュでバーチャルじゃないセーフティーカーが導入されたりもしましたが、順位の変動は無くレースは進行。最終的にベッテルはライコネンに3秒差をつけてフィニッシュ。フェラーリ、今シーズン初のワンツーフィニッシュです。それにしてもライコネン、フェラーリに「復帰」してからというもの、全く勝ち星に見放されていますね。今回のレースもピットストップがキモになった訳ですが、完全にベッテルに運が向いていた感じでした。ポディウムでも憮然とした表情でトロフィーを掲げていましたね。まあ、そりゃそうでしょう。久々に掴もうとしていた勝ち星が、自分の実力以外の原因でフイになってしまったのですから。まあ、今回の走りを見る限り、優勝するのはそんなに遠いことでは無いんじゃないでしょうか。ちなみに、3位のリチャルド。去年とは違い今年は笑顔でシャンパンファイトしていましたよ(笑)。さて、60周目にウェーレインがポルティエコーナーのウォールにマシンが横倒しになったまま張り付くという、ヒヤリとさせるアクシデントがありました。正に「serious incident」という表現がピッタリの絵面です。バトンがウェーレインのインを突いた拍子にタイヤを乗り上げてしまい片輪走行のままウォールに突進。マシン上部からウォールに張り付きました。ウェーレインの背後で走行を続けていたバトンが業を煮やしてオーバーテイクを仕掛けた結果です。横倒しのマシンがウォールに密着しているのは異様な光景でしたが、オフィシャルに救出されたウェーレインは自力でマシンから脱出。大事に至らなくて何よりでした。尚、コンクリートウォールの中を走行するインディカーでは、横転した際に頭部が直接コンクリートウォールにヒットして深刻な事態に至るというケースが多く見受けられます。さて、インディカーといえば、やはり佐藤琢磨のインディ500優勝の話題は外せないでしょう。2012年のインディ500では優勝目前のところまでいったにも関わらずファイナルラップでリタイア。先頭のダリオ・フランキッティにアタックを仕掛けた結果イン側のラインを踏まされスピン、ウォールにヒットしクラッシュとなっています。この時は結果は出せませんでしたが、果敢なアタックが評価され、琢磨に対するインディカーファンの人気向上に繋がっています。今回はラスト9周で先頭から3位に転落。そこからラスト5周で再び先頭に這い上がりました。繰り広げられるハイレベルな駆け引きのバトルの末、追いすがるエリオ・カストロネベスを振り切り優勝、見事5年前の雪辱を果たしました。日本人、ていうかアジア人初のインディ500優勝という偉業を成し遂げた琢磨の名前は間違いなくインディの歴史に刻まれることでしょう。さて、今回琢磨の話題の陰に隠れていますが、初出場ながらアロンソがラップリーダーを記録しています。マクラーレンに復帰してからというもの、パッとした活躍から遠ざかっていますが、このインディでの走りは「現役最強のF1ドライバー」の評価が伊達では無いことを証明してるんじゃないでしょうか。このインディ500の活躍で十分ガス抜きは出来た筈ですから「so try yourself」何てことはもう言わないで欲しいものです(汗)。