F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2021 ROUND 5 MONACO GP

2021年05月30日 08時00分25秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 C.サインツ フェラーリ
3位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
4位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
5位 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス
6位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 A.ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ

 モナコGPです。スターティンググリッドは………、ポールは何とルクレールです!久々のフェラーリのポール、しかもここ、モナコはルクレールの地元ですから期待しない訳にはいきません。しかし悲しいかなルクレール、予選Q3クラッシュの影響でドライブシャフトにトラブルが発生しました。ガレージに戻り修復を試みるもスタートに間に合わないと判断。ルクレールはレースを走ることなくマシンを降りることに。ホームレースだったルクレール、せっかくのポールポジションだったものの、ショボーンな結果に終わってしまいました。レースは、ポールシッターのルクレールがいない状態でスタート。アウト側のフェルスタッペンがイン側にマシンを寄せ、後方のボッタスを抑え込みながらサン・デボーテをクリアしていきます。後続のマシンに接触等のアクシデントは無く、次々とマシンが通過していきます。30周目、ハミルトンがピットイン2.2秒でサクッとタイヤ交換をこなしコースに戻ります。それにしても、今は2秒台でタイヤ交換をしてしまうというのもスゴイですね。30年前は、フェラーリが5秒台でタイヤ交換をやってのけたのを驚異的に感じていたものですが(懐かしい)。何というか、今のタイヤ交換は効率化の極みといった感じがしますね(汗)。でも、F1は常に進化し続けていますから、更にタイヤ交換のタイムが短縮される可能性というのも無いという訳ではありません。って、わかったつもりで言ってみたものの、これ以上速くなったらそら恐ろしいですよ?ていうか、何をやったらこれ以上速くなるんでしょうかね?さて、続いてメルセデスのピットにボッタスが入ってきました。ボッタスもサクッとタイヤ交換って………、アレッ?何か右フロントでトラブっている様ですね。メカニックが困惑した様子でインパクトレンチを当てたり外したりしていますがタイヤは外れません。どうやらホイールが外れないトラブルに見舞われている様です。結果、ボッタスはマシンを降りてリタイア。これで、タイトル争いからも一歩後退です。チームメイトのハミルトンとの差は開く一方。ハミルトンが後方に下がっていたこの機に差を詰めたいところでしたが、それも叶わず。マシンを降りて壁に向かってしゃがんでいるボッタスからはその落胆振りが大いに窺えました。32周目、ベッテルがタイヤ交換を終えてピットアウト。後方からはバトルを展開しているガスリーとハミルトンが迫ってきます。ベッテルがコースに戻ったタイミングでガスリーが横に並んできました。サン・デボーテをクリアした後の上り坂で2台はサイドバイサイドになりますが、ベッテルが意地で抑え切って5番手です。52周目、ノリスがサン・デボーテを立ち上がった後の坂道でリチャルドをオーバーテイク。って、リチャルド、チームメイトに周回遅れにされてしまいました。ノリスはリチャルドを全く意に介さない程の速度差で抜き去っております。マクラーレンに移籍後、イマイチ調子が上がらないリチャルド。ここモナコでは屈辱ともいえる大不振をかこっております。2018年には当時在籍していたレッドブルで優勝したこともあるのですが、まさかの結果となってしまいました。”YOU’RE A MONACO GRAND PRIX WINNER! FANTASTIC!”そして、レースの方はフェルスタッペンが盤石な走りでトップチェッカー。初のモナコGPポディウムにして初勝利という快挙を成し遂げました。フェルスタッペンがモナコ初勝利というのも意外でしたね。これで、ドライバーズタイトル争いでハミルトンを抜き首位になりました。タイトル獲得へ向けて一歩前進です。”GRAZIE A TUTTI.”2位はサインツ。フェラーリ移籍後チームメイトのルクレールの後塵を拝していた印象がありましたが、ここではルクレールに勝るとも劣らぬパフォーマンスを発揮。ルクレールがポールポジションを獲るなど、ここモナコではフェラーリが突如浮上してきましたが、今後もこの勢いは続くのでしょうか?”AMAZING! P3 IN MONACO!”3位はノリス。マクラーレンの復調とともに成長している感があります。モナコ初のポディウムをゲットしました。”RING A DING A DING!”5位はベッテル。アストンマーチンに移籍後、チームメイトであるストロールの後塵を拝しし続けていましたが、ここモナコではベテランらしい走りを披露。久々にベッテルのいいところが見れましたね。7位はハミルトン。今回は全く優勝争いに絡むこと無くレースを終えました。優勝回数等、数々の記録を更新し続けているハミルトンですが、ここモナコだけは思った通りににならない様です。モナコの最多勝記録を持っているのはあのアイルトン・セナ。6回もの優勝回数を誇ります(ハミルトンは3回)。かつて「音速の貴公子」と呼ばれ、執拗なまでに純粋に速さを追い求めたセナがこの記録を持つというのは実に象徴的だと思います。ここモナコGPは特別なレース。モナコでの1勝は他のレースの3勝分に値するといわれています。フェルスタッペンはモナコで勝ったことで、さらに自信を持ってレースに臨むことができるんじゃないでしょうか。

2021 ROUND 4 SPANISH GP

2021年05月16日 04時23分37秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
6位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
7位 C.サインツ フェラーリ
8位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
9位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
10位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ

 スペインGPです。スターティンググリッドはポールがハミルトン。以下、フェルスタッペン、ボッタス、ルクレール、オコン、サインツ、リチャルド、ペレスと続きます。メルセデスの間にフェルスタッペンが、フェラーリの間にオコンが割り込む格好となっております。ここ、カタルーニャはフェルスタッペンが鮮烈な初優勝を遂げたばかりではなく、F1ドライバーとしてのキャリアを大きくステップアップさせるきっかけともなったサーキット。ここらで、ハミルトンを真っ向勝負で打ち負かして、タイトル獲得のきっかけをつくりたいところですね。スタートはハミルトンの出だしが良く、ホールショットか?と思われましたがフェルスタッペンが粘り、ターン1でハミルトンの内側に飛び込みます。競り負けたハミルトンはコースの外側に追いやられ、その隙にフェルスタッペンはギャップを広げにかかろうという展開。後方では、ターン3でルクレールがボッタスをアウト側からズバッと抜いて3番手に上がっております。7周目、角田裕毅がマシントラブルでリタイア。ターン10でスロー走行しながらコースの外側にマシンを止めます。これで、セーフティーカーの導入。11周目にレースは再開。6番手のペレスが後方のオコンを牽制してイン側にマシンを寄せますが、順位の変動は無く隊列が続いていきます。46周目、メインストレートでペレスがリチャルドに迫ります。イン側に寄ってブロックするリチャルドにアウト側からペレスが飛び込みます。やや、微妙なタイミングだったのでターン1からターン2にかけての左右の切り返しでサイドバイサイドになりつつもペレスがオーバーテイクに成功。5番手にジャンプアップです。50周目、同じくメインストレートでサインツがノリスに迫ります。サインツはノリスにあっという間に追いつき、ターン1でズバッとオーバーテイク。ノリスがイン側に寄ってブロックすると読んでいたのか、進路を変えずにアウト側から一気に行きました。8番手にジャンプアップです。ここターン1はDRSが使えるということもあってオーバーテイクポイントの一つ。バトルが多く展開されております。”DON’T HOLD LEWIS UP.”52周目、後ろから追い付いてきたハミルトンを従えて走っていたボッタス。チームからの無線で「ハミルトンを抑え込むな」との指示がありましたが、それをしばらく無視して走行を続けています。程なくしてハミルトンを前に行かせました。それをモニターで確認したトト・ヴォルフは安堵の表情を見せています。それにしても、最近のボッタスは元気がありませんね。以前は、ハミルトンに追い迫り、オーバーテイクを仕掛けて、それをテクニカルディレクターのジェイムズ・アリソンに制止されるという場面も見受けられたのですが。ハミルトンを足止めしていたのは、せめてもの抵抗だったのでしょうか(汗)。59周目、最終コーナー付近でハミルトンがフェルスタッペンに迫ります。もうこれ、フェルスタッペンにとってはハミルトンが地獄の門番に思えるでしょうね(汗)。最終コーナーを立ち上がった時点で2台の差は100メートル位あったのですが、ハミルトンがDRSを使った途端みるみる差が縮んでいきました。蛇行を切ってブロックするフェルスタッペンをアウト側からズバッとオーバーテイク。ハミルトン、首位に返り咲きです。地獄の門番ハミルトン、逃亡者のフェルスタッペンをバッサリ切り捨てました(汗)。”GET IN THERE LEWIS!”そして、レースの方はハミルトンがブッチギリのトップチェッカー、もうお決まりのパターンですね(汗)。2位はフェルスタッペン。序盤首位に躍り出たものの、タイヤ戦略で負けました。まさか、コース上でオーバーテイク出来ないからといって、ピットインしてタイヤ交換してくるとは思いもしなかったでしょう。一旦、後方に下がったものの、良い状態のタイヤに履き替え、ペースに勝るハミルトンがフェルスタッペンを攻略しました。”WE’RE JUST TOO SLOW.”今回はしてやられたという感じのフェルスタッペン、敗戦ムードが漂っていましたね。ハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちになりそうなドライバーズタイトルの争い。ますます、目が離せなくなってきました。

2021 ROUND 3 PORTUGUESE GP

2021年05月08日 07時42分04秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 C.ルクレール フェラーリ
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
9位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
10位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ

 ポルトガルGPです。昨年に続きアルガルベで2度目の開催です。スターティンググリッドはポールがボッタス、以下ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、サインツ、オコン、ノリス、ルクレールと続きます。それにしても外人さんはゾロ目の番号が好きなんですかね、5番グリッドまでゾロ目のゼッケンのドライバーが続きます。ボッタス(77)、ハミルトン(44)、フェルスタッペン(33)、ペレス(11)、サインツ(55)という感じです。他にもジョビナッツィ(99)、角田裕毅(22)………って角田裕毅は日本人ですが(汗)。ま、ゾロ目の番号は洋の東西を問わず好まれる、という結論でいいですかね?(汗)ちなみに、伝説のフェラーリドライバー、ジル・ビルヌーブのゼッケン27はヒュルケンベルグがキープ(?)していますから!さて、スタートはポールのボッタスが無難にホールショット、後続も大きな混乱も無く続いていきます。それにしてもターン1ですが、トラックリミット(4輪ともコースの外に出ること)を超えているマシンが多いですね。決勝レース中は、順位を上げる等のアドバンテージが無い限りOK、という解釈でいいんでしょうか。2周目のメインストレート、ライコネンがジョビナッツィに接触してフロントウイングが脱落、デブリを撒き散らしながらストレートを直進。フロントウイングがノーズの下に潜り込んだ為か、ターン1を曲がり切れずにコースアウトです。このアクシデントによりセーフティーカーの導入となります。それにしても、不可解なアクシデントでした。ジョビナッツィは特に性急な動きというものは見られず、直進しているところにライコネンがそのまま直進右フロントをぶつけた格好でしたからね。なんとも、ベテランらしくないミスでした。7周目にレースが再開。フェルスタッペンはハミルトンのトウを使い上手く加速、軽くタイヤスモークを上げながらブロックするハミルトンをアウト側からズバッとオーバーテイク。一気に突き放します。が、しかし11周目、メインストレートでハミルトンがフェルスタッペンのインに入りオーバーテイク、ポジションを奪い返します。勢いに乗ったハミルトン、20周目にはメインストレートで首位のボッタスに追いつきオーバーテイク。イン側に寄ってボッタスがブロックするもハミルトンは構わず、アウト側からターン1に飛び込み抜き去りました。37周目、タイヤ交換を終えたボッタスがフェルスタッペンの前でコースに復帰。しかし、勢いに勝るフェルスタッペン、ペースが上がらないボッタスをあっけなく抜き去っていきました。51周目、メインストレートでアロンソがリチャルドをオーバーテイク。イン側に寄ってブロックするリチャルドをサクッと抜き去ります。58周目、同じくメインストレートでイン側に寄ってブロックするサインツをオーバーテイク、8番手に浮上です。今シーズン、古巣のアルピーヌ(ルノー)で復帰したアロンソ、文句ばかり言っていたマクラーレン時代よりはレースを楽しめている様ですね。”GET IN THERE LEWIS!”そして、「ポーティギー・グランプリ」(”PORTUGUESE”がそういう風に聞こえます)は勢いに乗ったハミルトンがトップチェッカー、今シーズン2勝目です。再スタート時にフェルスタッペンにオーバーテイクされて一時は3番手まで落ち込みましたが、何だかんだで最後はキッチリまとめてきました。この辺の巧さにハミルトンの強さを感じさせますね。”THAT WAS NOT EASY!”2位はフェルスタッペン。首位のハミルトンに一矢報いようとファステストラップを叩き出しました。フィニッシュ時の言葉はファステストラップを獲ったことに対するものと思われます。しかし、ターン14の立ち上がりで4輪が完全にはみ出していました。解説者のマーチン・ブランドルもすぐにこれを指摘。結果、フェルスタッペンのタイムは抹消され、ボッタスのタイムが採用されることになりました。今シーズン、何かとトラックリミットに翻弄されているレッドブル。しかし、今回のファステストラップは明らかに4輪が縁石の外に出ていたので、ペナルティは致し方のないところでしょう。4輪全て縁石の外に出る様な走りをした時に、直接利する結果に繋がる場合はペナルティを受ける、という解釈でいいんでしょうか。実際、トラックリミット違反を犯しているマシンは何台も見かけますからね。”AWESOME JOB MATE!”8位は今シーズン復帰したアロンソ。スターティンググリッドよりも順位を上げてのフィニッシュですから機嫌も良さそうですね。”WE HAD A GOOD CAR!”と言っていたことからもそのことが窺えます。リチャルドの空いたシートに収まった訳ですが、おそらく2020年のレース結果を分析して、条件さえ満たせばポディウムを狙えると戦闘力を値踏みした上でアルピーヌでの復帰を決めたのではないでしょうか。レースは走っていて楽しいのが何よりのモチベーションですからね。