F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2016 ROUND 11 HUNGARIAN GP

2016年07月30日 01時20分57秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
8位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
9位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
10位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス

 ハンガリーGPです。スタートではロズベルグとハミルトン、両者横並びですがハミルトンがインを突いてロズベルグの前に出ます。そして、さらにそのアウト側からリチャルドが大外まくりを仕掛けてきました。きっとリチャルドは「いただき!」と思ったのでしょうが、そうは問屋が卸しません。やや大回りをし過ぎたせいで立ち上がりの加速が鈍り、ハミルトンとロズベルグに抜き返されてしまいます。レースはメルセデスの2台がリードする展開。レッドブル勢に差をつけていきます。そんな中、14番グリッドと後方からスタートしたライコネンが猛烈な勢いで追い上げてきます。何しろ、ファステストラップを出してるぐらいですから、その勢いたるや言わずもがなですね。途中、7位を走行していたアロンソを1コーナーでアウトからラインをクロスさせて立ち上がりでオーバーテイクしました。その後、ライコネンはフェルスタッペンとバトルになるのですが、両者譲りません。フェルスタッペンのトリッキーなブロックに翻弄されたライコネンは、軽く接触してフロントウイングを破損するという憂き目に。このフェルスタッペンのブロックは審議対象になってもおかしくないレベルだとは思いますが、結局お咎めなしとなっております。さて、ルノーのジョリオン・パーマー、初入賞の期待がかかっていたのですが惜しくも単独スピン。幸いマシンにダメージは無く、再スタートを切ったものの入賞のチャンスを逃してしまいました。このパーマーという名前ですが、古参のF1ファンの方の中にはピンと来る方もいるのではないでしょうか?そう、かつてザクスピードやティレルで走っていたジョナサン・パーマーの息子です。この人、F1ドライバーなのに医師免許を持っているという変わった経歴の持ちで、「フライング・ドクター」なんて呼ばれていました。そういえば、ニコ・ロズベルグやマックス・フェルスタッペン、ケビン・マグヌッセンも二世ドライバーです。カテゴリーは違うけどカルロス・サインツもそうですね(父親は元WRC王者)。F1ブーム時(ケケ・ロズベルグはやや前の年代になりますが)のドライバーのジュニア達が走っていると思うと感慨深いものがありますなあ(遠い目で)。レースの方ですが、ハミルトンが逃げ切って優勝、ロズベルグは逆転かなわず2位フィニッシュです。これでハミルトン3連勝。ロズベルグをポイントランキングで逆転して首位に立ちました。ロズベルグはスタートが全てだったとコメントしていましたが、確かにこの抜き所の無いハンガロリンクでは痛いミスでした。ちなみに、昨シーズンのハンガリーGPではスタート直後、ロズベルグはブレーキをロックさせてコースアウトしております。このサーキットとは、とことん相性が悪いんでしょうね。さて、5位争いをしていたフェルスタッペンとライコネンですが、フェルスタッペンがポジションを守り切って5位、ライコネンは結局前に出ることができず6位フィニッシュとなっております。レース終了後、ライコネンはフェルスタッペンにペナルティが課せられないことに不満を訴えていました。確かに、あの動きはやり過ぎの感は否めませんからね。ドライバーによっては中指立ててもおかしくないんじゃないでしょうか(汗)。さて、タイトル争いの方ですが、ハミルトンが今回の優勝で遂に首位に浮上。ポイント的には仕切り直しですが、状況としてはハミルトンが圧倒的に有利ですね。何しろハミルトンは追い上げてきた立場にあり勢いに乗っています。何より、既に3回タイトルを獲得しているので精神的にも余裕があります。対してロズベルグは初のタイトルが懸っている上に、ハミルトンに追い上げられ逆転されてしまっています。開幕4連勝のアドバンテージがチャラですよ。第5戦のスペインGPからロズベルグが気の毒になる位の不利な展開になってしまっていますが、これもレース。ハミルトンとは実力が互角であるのは明らかなので、ロズベルグが初タイトルを手にするかどうかは、今後いかに上手く自身のメンタルをコントロール出来るかにかかっているのではないでしょうか。

2016 ROUND 10 BRITISH GP

2016年07月15日 21時56分59秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
7位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
8位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
9位 S.ベッテル フェラーリ
10位 D.クビアト トロロッソ・フェラーリ

 イギリスGPです。ハミルトン2連勝、そして、母国イギリスGPでは3連勝を達成しました。地元で圧倒的な強さを誇るハミルトン。これで、ランキングトップのロズベルグとの差は1ポイント。完全に射程距離に捉えたといえる状況です。2位はフェルスタッペン。レース中ロズベルグに抜かれて3位でフィニッシュですが、ロズベルグがレース後、ペナルティで10秒加算されたので順位が繰り上がりました。3位はロズベルグ。前述の通り2位でフィニッシュしたのですが、無線でチームからギア使用に関する指示を受けており、これが無線規則違反に抵触したとの過度でペナルティとなっています。ライバルのハミルトンに負けた上、ドライビングとは直接関係の無いところでペナルティを食らってしまい、苦労してフェルスタッペンをオーバーテイクしたにも関わらず順位はフェルスタッペンよりも下。おまけにランキングでも1ポイント差にまで詰められてしまい、散々な結果となったロズベルグ。ポティウムでも終始苦い顔をしていましたね。それと、インタビュアー(この人ひょっとしてウェーバー?)のハミルトンに対する質問で、「ランキングでポイント差が4ポイントにまで迫ったが、これからの展望はどんな感じだい、ルイス?」という感じの質問にも隣でかなり渋い顔をしていました(英語にかなり自信が無いので質問内容が間違っている可能性はありますが。尚、この時点ではロズベルグのペナルティが確定していないのでポイント差が4となっています)。インタビュアー(ていうかウェーバー?)は盛り上げる為にこの質問をしたのでしょうが(ていうかインタビュアーとしての義務?)、ハミルトンに追い上げられて焦っているロズベルグを目の前にしてこの質問はいかがなものかと思ってしまいます。地元GPで勝ってニコニコ顔のハミルトン。レッドブルに昇格してイケイケのフェルスタッペンもニコニコ顔。そして、ライバルに負けたロズベルグが渋い顔と三者三様のポディウムとなりました。1ポイント差となり増々熾烈を極めてきたタイトル争い。勢いに乗っているハミルトン。ロズベルグとしては正に正念場といえるでしょう。ハミルトンのプレッシャーはかなりのものだとは思いますが、何とか耐えしのいで欲しいところです。

2016 ROUND 9 AUSTRIAN GP

2016年07月09日 04時30分51秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
5位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
6位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 C.サインツ トロロッソ・フェラーリ
9位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
10位 P.ウェーレイン マノー・メルセデス

 オーストリアGPです。舞台となるレッドブル・リンクは、かつてはエステルライヒリンクという名前で、その頃のレイアウトは高速コーナーが続く超ハイスピードコース。平均速度が、あのモンツァをも凌いだというのだからとんでも無いですね。その高速コーナーの中でも特にヤバかったのが1コーナーで、ほとんど全開で通過するにもかかわらず、坂の頂点にある為アプローチする段階になるまでコーナーを見ることが出来ないという勇気が試されるものでした。ハッキリいって勇気というよりは蛮勇と表現した方がいい気もしますが。1コーナーの先で何か事故があったらどうするの?まあ、その時はコースマーシャルが旗を振って教えてくれるから大丈夫でしょうが。名手ニキ・ラウダが最も難しいコーナーの1つに挙げていますね。その後はシケインに改修されましたが、見通しの悪さは相変わらずだったりしました。現在のレイアウトはティルケ先生が料理して出来上がったものですが、正に料理という表現がピッタリというか、コースの両端を包丁か何かでブッタ切った様な形をしています。この大胆な包丁捌きには、土井善晴先生もビックリですね(爆)。丘陵地帯特有のアップダウンはそのままに、かつての高速コーナーはブッタ切られて直角コーナーに、そして名物のボッシュコーナーは180度ターンから2つの直角コーナーを結ぶ様なレイアウトに………、って、あれ?これ全然別物になってますよ!まあ、共通点といえば2コーナーがブラインドになっているということぐらいでしょうか(ダメじゃん)。さて、決勝レースの方ですが、ポールはハミルトン。スタートを卒無くこなし、順調に周回を重ねます。しかし、2回目のピットインの後ブレーキングをミスし、その後ピットアウトしてきたロズベルグに先行を許してしまいます。その時点で先頭にいたフェルスタッペンですが、ロズベルグとハミルトンを抑えきれずに3番手に後退。終盤、メルセデス勢のワンツー体制でレースは進んでいきます。そして迎えたファイナルラップ、1コーナー立ち上がりから一気に差を詰めてきたハミルトン。2コーナーでアウト側からオーバーテイクを試みます。しかし、ロズベルグも譲らず接触、ハミルトンをアウト側に弾き飛ばし2コーナーを通過します。ハミルトンを従えて3コーナーに向かうロズベルグ。これで勝負あり、と思われましたがロズベルグのマシンは火花を散らし始めました。フロントウイングを始めマシンのダメージが思いの他酷くスローダウン。ハミルトン以下、後続のマシンに次々と抜かれていきます。結果、ハミルトンが優勝、そして、フェルスタッペン、ライコネンと続き、優勝が目の前にあったロズベルグは満身創痍で4位のフィニッシュ。ファイナルラップでまさかの展開となりました。久々に手に汗握るバトルをみた様に思います。ファイナル・ラップの1コーナー、ロズベルグが油断したのかは判りませんが、ハミルトンは一気に差を詰めてきました。ストレートとはいっても大きなRがついており、ハミルトンとしてはインを突いた格好です。そして2コーナーでアウト側の立ち位置になりました。ハミルトンは1コーナーの立ち上がりで、その瞬間行けると思ったから行った訳で、この判断は正しかったと思います。もし、ここで行かないのだったらレーシング・ドライバーなんか辞めた方がいいですね、マジで。2コーナーの侵入でロズベルグがアウト側に寄っている様にもみえますが、並びかけられたハミルトンと張り合う為にブレーキングを遅らせたからでしょう。残念ながら接触という結果に終わってしまいましたが通常のレーシング・アクシデントの範囲内ではないでしょうか。ダメージを負ったマシンで走行を続けたロズベルグにペナルティが下されたのも真っ当な判断といえます。ロズベルグにとっては悔しい結果となってしまいましたオーストリアGP。ハミルトンがロズベルグとの差を再び詰め、禍根を残しそうなこの接触でタイトル争いは益々熾烈を極めてきそうです。