F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2018 ROUND 18 UNITED STATES GP

2018年10月27日 06時34分05秒 | Weblog
1位 K.ライコネン フェラーリ
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 C.サインツ ルノー
8位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
9位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
10位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス

 アメリカGPです。U.S.A.!、U.S.A.!最近ラジオでDA PUMPのU.S.A.という曲をパワープレーしているおかげで、頭の中でこの曲が無限ループしてますよ。それにしてもこの曲、モロ1980年代から1990年代にかけて流行ったユーロビート調の曲調ですね。バブル世代には懐かしい、そして若い人には新鮮な?曲じゃないでしょうか。最近バブル時代に流行ったもの等が注目されている様で、ジュリアナ東京を復活させる計画があったり、バブル芸人の平野ノラが出てきたり。そして、極めつけはこれでしょう。ポケベルというものがその当時使われていましたが、携帯電話の普及によりサービスを終了しました。が、そのポケベルで使われていたポケベル電波が、災害時の情報提供に使用されているのです。ポケベル電波は携帯電話の電波に比べて周波数が低いので遮蔽物を通過し易いという特徴があります。従来の防災用無線は聞き取りづらいと不評だったのですが、このポケベル電波を使った防災用無線なら大丈夫!素晴らしい!バブルの遺産がこんなところで人様の役に立つなんて………。今、冷静に思い直すと1980年代から1990年代にかけてのF1ブームはバブルの影響をかなり受けていた様に思います。おおよそモータースポーツとは縁の無さそうな企業がスポンサーになったりしていました。少年ジャンプ(集英社)がマクラーレンのスポンサーになってたなんてスゴいですよね(汗)。フロントノーズのかなり目立つ場所だったので、スポンサーフィーもそれなりに高額だったんじゃないでしょうか(多分億単位)。さて、話がだいぶ逸れてしまいましたが(汗)スターティンググリッドです。ポールはハミルトン、以下ライコネン、ボッタス、リチャルド、ベッテルと続きます。ライコネンはメルセデス勢の間に割って入ってきました。ハミルトンの戴冠に待ったをかけたいベッテルは5番手とショボーンなポジション。赤旗提示中の減速不足により3グリッド降格のペナルティとなっております。フェルスタッペンはギアボックス交換のペナルティにより18番手と大きく沈み込んでいます。スタートはライコネンの加速が良く、ハミルトンのインに潜り込みます。ハミルトンは露骨にブロックしますがライコネンも負けていません。ターン1でハミルトンのインにマシンを捻じ込みホールショット。この攻防戦がレース結果を左右することになります。S字を駆け抜けていくライコネン。既にハミルトンとのギャップは開きつつあり、このままブッチ切りか?と思わせましたが後方でアクシデントがありイエローフラッグが発生。しかし1周もしない内に解除となりレース再開です。バックストレートでベッテルはリチャルドの前に出てストレートエンドのターン12でオーバーテイク。しかし、一瞬タイヤをロックさせてしまい加速が鈍ります。リチャルドはその隙を見逃さずアウト側からベッテルの前に出ようと試みます。一方のベッテルも負けじとインにマシンを捻じ込みますが、オーバースピードだったのか外側に膨らみ接触!リチャルドは縁石の外側に押し出されますがそのまま走行を続け、一方仕掛けた方のベッテルはスピン。最後尾付近まで後退してしまいます。ベッテルはやはり焦っているのでしょうか。前回の日本GPと同じパターンです。それにしても、普通はぶつけられた方がスピンすることが多いのですが、ベッテルの場合は2回ともぶつけた方がスピンしています。フェラーリは当たりが弱いのでしょうか?(違)尚、スタートで接触したのは、アロンソとスストロール。そしてルクレールとマグヌッセンの合計4台。ぶつけられたアロンソは「こいつらとレースやるのは無理だよ!無理!」とかなりお冠の様子。ルクレールとマグヌッセンに至っては、前回の日本GPに続き2レース連続で接触したことになります。ぶつけられたルクレールは「またお前か!」と思っていることでしょう(汗)。11周目、ライコネンの直後、2番手を走っていたハミルトンがピットイン。このタイミングからすると2回ストップと思われます。12周目、後方から追い上げるベッテルがバックストレートエンドのターン12でヒュルケンベルグをオーバーテイク。5番手まで挽回してきました。21周目、先程のピットインでフレッシュタイヤに履き替えたハミルトンが先頭のライコネンを攻め立て、左右にマシンを寄せて揺さぶりをかけます。ターン13でハミルトンがアウト側から仕掛けますが、ライコネンは粘って前に行かせません。その後もインフィールドセクションでハミルトンが攻め立てますが、ライコネンは巧みなブロックで抑え込みます。そして、そのままピットイン。このタイミングからすると1回ストップで走り切る作戦ですね。ここの攻防戦もこのレースのキモとなるところです。もし、ハミルトンのオーバーテイクを許していたらレース終盤、逆転されていた可能性があります。26周目、18番グリッドスタートのフェルスタッペンが追い上げてきました。ベッテルを攻め立てます。そして翌27周目、ターン16でアウト側から豪快にオーバーテイク。ベッテルを一気に引き離しにかかりました。さて、レース終盤、先頭はライコネン、以下フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタス、ベッテルのオーダーとなります。このまま逃げ切りたいライコネン。18番グリッドからのスタートですが、予期せぬジャンプアップで気分が上がっているフェルスタッペン。少しでも順位を上げて早くタイトル争いにケリを着けたいハミルトン。ハミルトンの援護射撃をすることになるのだろうと思っているボッタス。何としてもハミルトンの戴冠を食い止めたいベッテルと各者それぞれの思惑が絡み合います。フェラーリ代表のマウリツィオ・アリバベーネはライコネンに対して「行ったれ~」という感じで、さかんに手を振っていますね。54周目、フェルスタッペンを攻め立てるハミルトン。ターン14でアウト側から揺さぶりをかけます。そして、ターン17でアウト側からオーバーテイク、かと思われましたがフェルスタッペン譲らず。ハミルトンはランオフエリアに飛び出してしまい、フェルスタッペンを攻略するには至りませんでした。55周目、バックストレートエンドでベッテルはボッタスのアウト側に並びかけます。イン側のボッタスは譲らず。が、粘り過ぎてターン12をオーバーラン。ベッテルはその隙に4番手に浮上です。とにかくハミルトンのタイトルを阻止したいベッテル、執念でまた1つ順位を上げました。そして、ライコネンが逃げ切りトップチェッカー。前回の勝利から実に5年振り、115戦振りの勝利となりました。”YEEEES!”………あ、すいません。これは自分の心の叫びです(汗)。実際の無線の内容はこんな感じです。”Yeah thank you. **** finally.”って、たったこれだけ?随分大人しめですね。久し振りの勝利なんだから、5年間の積り積もった思いを爆発させるというか何というか………。まあこれも”アイスマン”のライコネンらしいといえば、らしいですけどね。尚、放送禁止用語が入っているのですが、何故このタイミングで使うのかが全く理解できません(汗)。でも、その次の言葉”finally”(「ついに」の意)に注目ですね。やはり、ライコネン自身も長らく勝利から遠のいていたことは自覚していたのでしょう。そのことは、この言葉からもハッキリと読み取ることが出来ますね。フェラーリ復帰後、初の勝利を得たライコネンにはとにかく「おめでとう」と言いたいです。今シーズン限りでのフェラーリ離脱は既に決定しており、”young star”ルクレールにバトンを渡すとこになっています。デビュー時に所属していた古巣ザウバーに里帰りすることになるのですが、フェラーリよりもパフォーマンスが劣る以上、今よりも成績が落ちることは否めません。そんな、周囲の雑音を他所にライコネンは来シーズンに向けて極めて前向きな姿勢で臨んでいる様です。そこはマイペースのライコネンらしいのではありますが。ちなみにライコネン、デビュー戦の時に居眠りをしていてスタートに遅れそうになったという逸話があります。普通、デビュー戦なんていったらプレッシャーでいてもたってもいられないという状況になってもよさそうですが、さすがです。もう、デビュー戦で既に大物の片鱗をみせていたのですね(汗)。さて、今回のライコネンの勝利ですが、冷静に分析すると結構際どい勝利であったことが伺えます。ライコネンがピットインするまでハミルトンを前に行かせなかったことがまず重要。ライコネン1回に対して、ハミルトン2回のタイヤ交換というストラテジーがこれで生きてきました。そして終盤、フェルスタッペンとハミルトンの2位争いもラッキーでしたね。タイヤが苦しくなってきたライコネンに対して、この2人のペースは明らかに上。ラスト2周、もしまともに追い上げを食らっていたら逆転の可能性もあったでしょう。特に、ハミルトンのペースは驚異的だったのでフェルスタッペンの前に出ていたらかなりヤバかったですね。この2人がやり合っていたおかげでライコネンは逃げ切ることが出来ました。今回の勝利をサポートしたのは、チームメイトのベッテルではなくライバルのフェルスタッペンだったということになります(汗)。さて、今回ハミルトンが3位に落ち込んだことで首の皮1枚つながったベッテル。最近のパフォーマンスをみると、とにかく焦っていることが手に取る様に判ります。ベッテルの様子を見る限り不安は感じますが、とにかく最後までハミルトンのタイトルを阻止すべく粘って欲しいと思いますね。

2018 ROUND 17 JAPANESE GP

2018年10月14日 02時44分11秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 S.ベッテル フェラーリ
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.サインツ ルノー

 日本GPです。毎年この台風シーズンに行われる訳ですが、見事晴れのレースとなりました。過日の台風21号は関西地方に甚大な被害をもたらしました。関西国際空港が浸水、タンカーが連絡橋に激突、駐車していた車が横転、瓦が風で飛ばされてガラスを突き破り部屋を直撃する等。今までの台風ではあり得なかった被害が次々に起こりました。台風の威力がこれだけ大きくなった原因は地球温暖化だといわれています。台風の勢力というのは水蒸気の量に比例するので、気温の上昇によりそれだけ多く海水が蒸発し台風の勢力が強くなる、ということですね。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ボッタス、フェルスタッペン、ライコネン、グロジャン、ハートレー、ガスリー、ベッテルのオーダーとなっております。メルセデスは相変わらず強いです。トロロッソの好調も目につきますね。スタートはハミルトンがホールショット。ベッテルはハートレーの前に出て、ガスリーと並走しながらターン2を通過。S字に入る頃にはガスリーの前に出て6番手に浮上。続く、スプーンの侵入でベッテルがアウト側からグロジャンをオーバーテイク。5番手に浮上です。続くシケインではフェルスタッペンがブレーキをロックさせてコースアウト。コースに戻る際、丁度通りかかったライコネンを押し出します。これで加速が鈍ったライコネンをベッテルがオーバーテイク。4番手に浮上です。尚、フェルスタッペンは安全にコースに戻らなかったとの過度で5秒加算のペナルティとなっております。フェルスタッペンはペナルティを受けたことに不満でしたが、これはしょうがないですね。誰が見てもフェルスタッペンに過失があるのは一目瞭然ですから。2周目、ストレートでマグヌッセンの後ろに着けたルクレール。オーバーテイクすべくインにマシンを寄せますがマグヌッセンが急激にラインを変更、ルクレールはたまらずに追突。マグヌッセンはコースアウトし、さらに左リアタイヤがバーストします。デブリを撒き散らし、セーフティーカー出動の原因となりました。マグヌッセンは以前からそのアグレッシブ過ぎるドライビングが批判の的となっていましたが、今回またその悪い癖が出てしまいましたね。8周目にレースは再開。順位を次々と上げてイケイケムードのベッテル。その勢いのままスプーンでフェルスタッペンのインに潜り込みます。が、譲らないフェルスタッペンと接触!フェルスタッペンのサイドポンツーンにヒットした後、リアタイヤにヒット。ベッテルは破片を飛ばしてスピン、コースアウト。順位を大幅に落とします。ベッテルにも言い分があるでしょうが、ちょっと突っ込みが浅かった様に思いますね。エスケープゾーンが舗装されていたので、難無くコースに復帰することが出来たのはラッキーでした。14周目、ベッテルはシケインでルクレールをオーバーテイクして16番手。フェルスタッペンとの接触で最後尾まで後退したベッテルが怒涛の追い上げを開始します。もはや優勝は絶望的ですが、意地と執念で必死の追い上げをしているのでしょう。29周目、ルクレールがシケインでヒュルケンベルグのインに潜り込みます。ヒュルケンベルグがややブロックライン気味だったのと、ルクレールが潜り込んだタイミングが微妙だった為、ヒュルケンベルグはアウト側の走行を強いられコースアウト。後続のペレスにもオーバーテイクされ予想外のポジションダウンです。翌30周目、先ほど漁夫の利でポジションアップしたペレスがストレートでルクレールをオーバーテイク。ターン1に向かう、まさにその時!ピットアウトしてきたグロジャンがペレスの目の前に出てきました。両者に挟まれ行き場を失ったペレス、あわやの場面でしたが首尾よく接触を回避。それにしてもグロジャン、おいしいところで出てきましたね(汗)。35周目、スプーンの侵入でベッテルが再びグロジャンをオーバーテイク。今回はインに潜り込みました。これで6番手。ベッテルは最後尾からここまで追い上げてきました。が、残念ながらこれ以上のポジションアップはなりませんでした。40周目、ルクレールがデグナーで突如叫びながらコースアウト。”AHHH!”、”Something is broken.”、”WOAHHHH!”何かが壊れたルクレール、残念ながらそのままリタイアです。それにしてもルクレール、意外とリアクションがいい感じなので、”リアクション王子”の称号を差し上げたいと思います(爆)。さて、ハミルトンは余裕のトップチェッカー。ベッテルとのポイント差を67に広げました。もはや、ベッテルの自力優勝の可能性は潰えたといって良いでしょう。既に、ハミルトンの5度目の戴冠は秒読み段階、といった状況です。逆転の可能性は限りなく低いですが、ベッテルには最後まで諦めずに悪あがきをして欲しいですね。

2018 ROUND 16 RUSSIAN GP

2018年10月06日 04時27分42秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
7位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス

 ロシアGPです。スターティンググリッドはポールがボッタス、以下ハミルトン、ベッテル、ライコネン、マグヌッセン、オコン、ルクレール、ペレス、グロジャン、エリクソンと続きます。フロントロウはメルセデス勢、セカンドロウはフェラーリ勢、そしてトップ10圏内にはハース勢、ザウバー勢、ルノー勢がひしめいています。尚、レッドブル勢は影も形もありませんが、これは規定数を越えるPUの投入によりグリッド降格のペナルティを受けた為です。決して遅かった訳ではありませんから(汗)。さて、スタートですが、ボッタスは上手くダッシュを決めて難無くホールショット。一方のハミルトンはやや遅れました。緩いターン1でベッテルにアウト側から並びかけられますが粘って前に行かせません。その後の加速が余程良かったのか、ターン2ではボッタスに並びかける程の勢いで突っ込んでいます。これで、メルセデス勢の後ろにフェラーリ勢が続く展開となりました。2周目、ルクレールがターン3でマグヌッセンのアウト側に並びます。大外まくりで一気に加速。ターン4の侵入では完全にマグヌッセンの前に出ました。まさに”super move!”ターン4でアウト・イン・アウトのラインを取る余裕を見せてオーバーテイク。5番手に浮上です。2周目、高速左コーナーのターン12でヒュルケンベルグのアウト側に並びかけるフェルスタッペン。続く右直角コーナーのターン13でそのまま前に出てオーバーテイク。11番手に浮上です。フェルスタッペンはほぼ最後尾からのスタートだったのですが、わずか2周でここまで挽回です。4周目、ガスリーがターン4でいきなりスピン。本当に何の前触れも無く一気にスピン、カウンターを当てる余裕など全くありませんでした。”What the **** is going on with the brakes?”ブレーキトラブルだったのかハートレー、そのままピットに戻りリタイアです。ピットインしたチームメイトのハートレーもブレーキトラブルで、こちらもリタイアとなりました。5周目、フェルスタッペンが先程のヒュルケンベルグと同じくターン12でオコンのアウト側に並んでターン13でオーバーテイク。これで7番手に浮上しました。「抜いて当然」という感じでサクッと抜いていきますね(汗)。8周目、またもフェルスタッペンです(汗)。ターン1の立ち上がりでルクレールの前にでたフェルスタッペン。そのままターン2でオーバーテイク、とうとう5番手にまで浮上してきました。迷うことなく次々と全車をオーバーテイクしてきたフェルスタッペン。この辺は、秀でたドライビングセンスを感じさせますね。とても21歳とは思えません。末恐ろしいですね(汗)。15周目、ハミルトンがタイヤ交換を終えてコースに向かいます。そこに、最終コーナーを立ち上がってきたボッタスの後ろにベッテルが続きターン1に向かいます。ベッテルはハミルトンに対して車体2~3台分遅れてターン1を通過しますが、速度の違いからターン2では完全に前に出ることに成功。何としても前に出たかったフェラーリ、まんまと戦略がはまりました。スタンドにいるティフォジ達も喜んでいます。戦略が決まって意気揚々のフェラーリ。しかし、その喜びは長く続きません。次の周の16周目にハミルトンはDRSを使ってあっという間にベッテルの背後に迫りターン1に向かいます。しかしベッテル、際どい動きでハミルトンをブロック。あわや接触という場面でした。っていうか煙みたいのが出てたので軽く接触したんじゃないでしょうか?負けじとハミルトン、ターン3をベッテルの背後に着けてターン4のインにズバッと飛び込みオーバーテイク。4番手(実質的には2番手)に浮上です。25周目、メルセデスは、ペースの上がらないボッタスに代わってハミルトンを前に行かせるチームオーダーを発令。露骨に順位を入れ替えました(汗)。ちなみにフェルスタッペン、暫定とはいえ先頭を走っています。遂にここまで登り詰めました。もう勝手にやってください、って感じですね(汗)。フェルスタッペンは、さすがにタイヤが限界に来たのでラスト10周の時点でピットに入りました。メルセデス勢は、このままフェルスタッペンが走り切っちゃうんじゃないのか?とヤキモキしていたかも知れませんね。さて、ベッテルをオーバーテイクするのにブリスターを作ってしまったハミルトン。タイヤを労わりながらの走りを強要された訳ですが、そこは大丈夫。チームオーダーにより地獄の門番、ボッタスが立ちはだかってベッテルを前に行かせません。イタリアGPに続き、またもコンビネーションプレーにしてやられましたね。そして、地獄の門番(汗)に護られたハミルトンがトップチェッカー。ベッテルとのポイント差を50に開きました。そして、2位はボッタス。何かとハミルトンのサポート役をやらされていますが、よく耐えていますね。まあ、過去にはチームメイトにタイトルを譲った先達がいますから、それに比べれば大したことはありませんよ(1979年のジル・ビルヌーブ)。今回の場合はハミルトンよりもペースが遅かったので、前に行かせたのは真っ当な判断だったと思います。フィニッシュ後、スタッフは無線でボッタスのことをねぎらっていました。3位はベッテル。今回もメルセデス勢に完敗です。前回よりも差をつけられなかったのが救いといえば、救いですね。さて、ポディウムですがボッタスに順位を譲ってもらったことに引け目を感じたのかハミルトン、ボッタスと一緒にポディウムの一番高い所に乗っかっています。そして右隣にはメルセデスに及ばず、渋い表情をしたベッテルが。気まずい人と、くすぶっている人と、しょげている人が3人揃って何とも盛り上がりに欠けるシャンパンファイトとなってしまいました。バックにはいつもと変わらず『カルメン組曲』が流れていますが。ちなみに、このシャンパンファイトで流す曲というのもレギュレーションでちゃんと決まっていて(マジです)ビゼーの『カルメン組曲』となっています。なので、主催者が勝手に『ウィリアムテル序曲』とか『トルコ行進曲』とかに変えるのはNGです(爆)。最後になりますが、『カルメン組曲』を聴いて、映画『がんばれベアーズ』を連想するとか言うと年齢がバレてしまいますよ?(笑)