F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

TOYOTA

2009年12月22日 23時57分06秒 | Weblog
 今さらの話になってしまいますが、トヨタの撤退は実に残念ですね。勝利まであと一歩というところまできていましたからね。小林可夢偉が活躍した直後のことで、可夢偉の今後の動向が心配されていましたが、来シーズンの移籍先がザウバーに決定した様で何よりです。こうして振り返ってみると、トヨタの最後の仕事は可夢偉の実力をこの世界でアピールすることだった様に思います。今回の契約は、ブラジルGPとアブダビGPでの活躍が、大きくものを言ったのは間違いないですからね。皮肉な言い方になってしまいますが、トヨタはやはり企業の理論でF1に臨んでいたという思いがしてならないです。日本企業の組織では、F1独特のクレージーで変わりやすいペースに対応することが難しかったのではないのでしょうか。保守的な体質が影響して、開発スピードが遅かったというのも痛かったと思います。誤った判断をしたとして、責任を取らされることを恐れていたのでは創造的な開発が出来ようにもありません。醜い駆け引きも行われる真剣勝負の世界で、行儀の良いメダカの学校のメダカたちはピラニアに食い荒らされてしまいました。トヨタはTDPで若手ドライバーを育ててきましたが、10年かかってようやく世界で戦えるドライバーが出てきました。繰り返しになってしまいますが、トヨタがF1で闘ってきて得た最後の成果、そして最大の成果は可夢偉という有望な若手ドライバーを輩出したことではないでしょうか。トヨタはこの世界から去ってしまますが、次世代ドライバーの活躍はこれからも続きます。次世代ドライバーの活躍が続けば、トヨタやホンダがこれまでやってきたことは、決して無駄ではなかった様に思うのです。