F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2018 ROUND 15 SINGAPORE GP

2018年09月23日 02時00分53秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
7位 F.アロンソ マクラーレン・ルノー
8位 C.サインツ ルノー
9位 C.ルクレール ザウバー・フェラーリ
10位 N.ヒュルケンベルグ ルノー

 シンガポールGPです。スターティンググリッドは、ポールがハミルトン、以下フェルスタッペン、ベッテル、ボッタス、ライコネン、リチャルドと続きます。ポールのハミルトン以外はいつもとちょっと違う感じ。フロントロウにはフェルスタッペンが久々に並びましたね。フェラーリ勢はイマイチ振るいません。スタートはハミルトンがホールショット。ベッテルはフェルスタッペンに並べ掛け一瞬前に出ますがフェルスタッペン、ここはイン側をガッチリキープします。ターン5を立ち上がったベッテル、ターン6からターン7へ向かって加速。ターン7の手前でアウト側がら前に出てそのままオーバーテイク。と、そこでイエローフラッグが降られます。正確には、ベッテルがターン5を通過した時点で出てましたが。って、これ大丈夫なんですか?イエロー出てからベッテルがフェルスタッペンをオーバーテイクしたことになりますけど?まあ、その後順位を戻す等の措置は取られなかったので大丈夫だったのでしょう。さて、そのイエローの原因となったのはオコンとペレスの2台。何だってー!?またもこの2人、同士討ちしてしまいましたよ。まあ、今回の場合は意地の張り合いというよりは、意表を突かれたペレスが対応できずに起こしたミス、という気がしますが。スタート直後のターン2でペレスが前の車に詰まった隙に右側からスルッと出てペレスの横に並んだオコン。しかし、急に出てきてよく見えなかったのか、ペレスはターン3の立ち上がりで徐々にアウト側に膨らんできてオコンと接触。オコンはその衝撃で弾き飛ばされウォールに激突。マシンの右半分を大破し、そのままリタイアとなりました。さて、18周目。ピットアウトしてきたフェルスタッペンがコースに復帰してきます。そして、そこには丁度ベッテルがやって来ました(汗)。ターン2からターン3にかけてフェルスタッペンと並走して前に出ようとしますが、一歩及ばず。折角オーバーテイクしたフェルスタッペンの先行を許すことになりました。”YES!”ベッテルの前に出て、してやったりのフェルスタッペン、ペースを上げてベッテルを引き離しにかかります。さて27周目、ガスリーとルクレール、注目の若手同士のバトルです。恐らくターン10~12にかけてのシケインを立ち上がってきたガスリー。後ろのルクレールを意識してイン側のブロックラインでターン13に侵入。ルクレールは立ち上がりでラインをクロスさせてターン14でアウト側からガスリーをオーバーテイク。ルクレールは必死に抵抗するガスリーを意に介さず、教科書通りのキレイなライン取りでガスリーを攻略しました。続いて34周目、今度はペレスとシロトキンのバトルが勃発。ターン16からターン17にかけて並走しながら通過していきます。そしてターン17の立ち上がり、ペレスが不意にイン側に寄って行きシロトキンと接触!両者ともマシンが弾かれ、パーツが飛び散りました。さて、この接触で割を食ったのはペレス。左リアタイヤをパンクさせ、結局シロトキンに先行されたばかりかスローダウンして次々と順位を落としていきます。更にはドライブスルーペナルティまで課せられて踏んだり蹴ったりです。ペレスは序盤、チームメイトのオコンと接触してリタイアに追い込んでおり、自身も入賞が絶望的という状況。フォースインディア、ここ最近では最悪の展開となってしまいました。さて、まだまだバトルは続きます。ターン5を立ち上がって緩いターン6で横に並びターン7の左直角コーナーでグロジャンがアウト側から仕掛けますがシロトキンが抑え込みます。しかし、次のターン8の右に鋭角なコーナーでグロジャンがインに潜り込みオーバーテイク。立ち上がりでシロトキンがあがきますがグロジャンは抑え込み、ここで勝負ありですね。と、言いたいところですが、このバトルをすぐ後ろでイライラしながら見ていた人がいました(汗)。それは先頭を走っていたハミルトンです。この2台に足止めを食らっている隙に、後方からフェルスタッペンが迫って来て、5秒あったリードがチャラになってしまいました。ブルーフラッグを無視して延々とバトルを続ける彼らに対して「こいつら狂ってるぜ」(ハミルトン)、「こいつらは何をやっているんだ?」(フェルスタッペン)と辛辣なコメント。フェルスタッペンに至っては「ピー音」付きでしたよ(笑)。フェルスタッペンにとって、彼らはハミルトンに追いつく手助け(結果的に)をしてくれた訳ですが、そのフェルスタッペンですら呆れていたのですから相当ですね。ターン10でハミルトンがやっとシロトキンをオーバーテイク。その際にも後方のフェルスタッペンに対するブロックはキッチリ行ったりと本当に忙しいですね(汗)。尚、グロジャンはブルーフラッグ無視の過度で5秒加算のペナルティを食らっております。一方のシロトキンですが、今シーズンF1デビュー。今まであまり国際映像に映ることが少なかったのですが、今回は長時間に亘ってバッチリ露出しました。それだけ、カメラが食いつきそうなバトルに絡んでいたということでしょう(ペレスとグロジャンとのバトル)。入賞した時よりも目立ってたんじゃないですか?イヤな目立ち方ではありますが(汗)。さて、その後のハミルトンはフェルスタッペン以下、後続を引き離してトップチェッカー、ベッテルとのポイント差を更に広げて40としています。一方のベッテルは3位。30秒以上引き離されハミルトンはおろかフェルスタッペンにも遥かに及びませんでした、完敗です。ポディウムでも憮然とした表情のベッテル。さすがに今回のレース内容でははしゃぐ気分にはなれないでしょう。2016年のシーズンオフにロズベルグが引退して以来、タイトル争いはハミルトン対ベッテルという構図になっていますが、ベッテルのミスや戦略ミスによってチャンスを逃しています。レッドブル在籍時のベッテルはプレッシャーに滅法強く、不可能な状況からでも逆転でタイトルをもぎ取ったこともありました。今のベッテルはとても神経質で、4連続でタイトルを獲った時の強さが感じられません。これは、本人の言う様にミハエル・シューマッハという相談相手がいないのが原因かも知れませんね。シューマッハは2013年のスキー事故により療養生活が続いています。ベッテルの状態を鑑みるに、その通りと思って間違いないでしょう。どんな絶望的な状況になっても何とかしてしまうハミルトンは本当に手強いです。このまま5回目のタイトルを獲るのでしょうか………。

2018 ROUND 14 ITALIAN GP

2018年09月09日 00時57分11秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 K.ライコネン フェラーリ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 C.サインツ ルノー
9位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
10位 S.シロトキン ウイリアムズ・メルセデス

 イタリアGPです。サマーブレイク明けでいきなりダブルヘッダー。FIA手加減無しですね(汗)。ここモンツァはフェラーリとトロロッソにとってはホームグランプリ。特にティフォジ達の期待を一身に背負っているフェラーリのプレッシャーはハンパないでしょう。スターティンググリッドですが、ポールがライコネン、以下ベッテル、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペン、グロジャン、サインツ、オコンと続きます。フェラーリ勢がメルセデス勢を抑えてフロントロウ独占。やはりフェラーリ、ここモンツァでは気合の入り方が違いますね。ちなみにライコネン、コースレコードでポール獲得ですよ!これはもう、本人はとりもなおさず「勝つしか!」って感じでしょうね。スタートですが、ポールのライコネンがスルスルっと前に出てイン側のベッテルをすかさずブロック。ベッテルはアウト側に移動してライコネンに並びかけます。ハミルトンはライコネンの後ろに着きます。ライコネンがタイヤスモークを上げますがホールショット。ライコネン、ベッテル、ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタスと続きます。高速コーナーのターン3を立ち上がり、先頭3台は第2シケインに突入。ライコネンは単独で侵入し難無くクリア。続くハミルトンはアウト側から侵入。イン側のベッテルを大外でまくろうというところですが、シケインの出口に向かう途中で接触!ハミルトンはそのまま走り去り、ベッテルはスピンして逆方向を向いています。ハミルトンがぶつけたというよりは、ベッテルがハミルトンのどてっ腹にぶつかって弾かれたという感じですね。ほぼ最下位までポジションを落としました。何というアクシデント!ティフォジ達の悲鳴が聞こえてきそうですね(汗)。さて、スタート直後、後方でもアクシデントが起きていました。16番グリッドのハートレー、スタートダッシュが遅れてバンドーンとエリクソンに両側を挟まれて行き場を失います。そして、左からバンドーンにフロントウイングを踏まれ、右からエリクソンにヒットされます。このエリクソンに右側をヒットされたことによりロッドが破損。タイヤがイカれてしまい、走行不可能な状態に。ハートレー、1コーナーに到達する前にリタイアとなりました(涙)。さて、先頭集団です。ベッテルが脱落してしまった今、ティフォジ達の期待を一身に背負うライコネン。しかし4周目、メインストレートで前に出られたライコネンは、第1シケインでハミルトンのオーバーテイクを許すことに。フロントロウを独占していたフェラーリ勢、一気に雲行きが怪しくなってきました。しかし、続く第二シケインでアウト側からハミルトンをオーバーテイク。もの凄い歓声です(汗)。孤軍奮闘するライコネン、ティフォジ達が見守る中、意地を見せます。19周目、第一シケインでボッタスがフェルスタッペンのイン目掛けて侵入を試みます。一方のフェルスタッペン、ボッタスの存在にビビったのか、ブレーキをロックさせてシケインをショートカット。これでフェルスタッペンは、かなりのアドバンテージを得ることになり、結果ポジションを守ったことになるのですが、この場合はペナルティを受けない様ですね。ちなみに45周目、この2台の立場が逆転。イン側のフェルスタッペンをアウト側からオーバーテイクしようとしたボッタスがアウト側に寄ってきたフェルスタッペンと接触。その煽りで今度はボッタスがシケインをショートカットしています。この時のフェルスタッペンの動きが微妙だったこともあり、5秒加算のペナルティを食らっています。ペナルティを告げられたフェルスタッペン、「何の為に?」「心配するな?、ふざけんな!」「キチッとスペースは空けたぞ?」と無線でクルーに対して不満をぶちまけます。フェルスタッペン、完全にキレまくっていますね(汗)。フェルスタッペンは毎レース、何かしらキレている様な気がします。ちなみに、後に3位でフィニッシュすることになるのですが、ペナルディにより5位に降格です。21周目、ライコネンがピットイン。コース復帰後、前方にはボッタスが走っており、前を抑え込まれる形となります。ハミルトンはペースを上げられないライコネンをみて、ピットインのタイミングを遅らせます。28周目にピット作業を終えるも、コースイン時にはライコネンがはるか前方にいる状態。作戦失敗か?と思いきや、ここからがメルセデスのいやらしい作戦の始まりです(汗)。ライコネンが先頭のボッタスに抑え込まれている間に、後方からハミルトンが迫ってきました。この様に2台に挟まれると完全に不利。いい様にやられっ放しですね。ハミルトンが射程距離まで迫って来たところでボッタスがピットイン。これで、ライコネンとハミルトンが一騎打ちの状態となりました。そして45周目、メインストレートでハミルトンがライコネンに仕掛けます。イン側にブロックラインを採るライコネン。対するハミルトンは車体一つ分前に出ました。第一シケインでライコネンをアウト側から大外まくりでオーバーテイク。これで今日の悪役は決定ですね(ティフォジ的に)。その後はハミルトン、ペースを上げてライコネンを8秒以上引き離しブッチ切りでトップチェッカー。フェラーリの聖地、モンツァで優勝をもぎ取りました。やはり、ライコネンよりも7周粘ってタイヤ交換したのは大きかったですね。フェラーリは優勝ことならなかったものの、ライコネンが2位でポディウムに上がったが救いでしょうか。今回メルセデスが採った作戦は、ペースの遅い先頭のボッタスにライコネンを足止めさせ、その隙に3番手のハミルトンを追い付かせるというものです。この作戦を「ズルい」とか「卑怯」とか思ってしまう自分は、プロフェッショナルな考え方が出来ていないんですかね。あ、そいういえばサッカーW杯ロシア大会、日本が対ポーランド戦で、時間稼ぎのパス回しをするという場面がありましたよね。ブーイングを浴びても、最後までその作戦を貫き通しました。日本を決勝トーナメントに送り出す、という目的に向けて、西野監督は断固とした態度でこの戦術を実行した訳です。結果、日本は決勝トーナメントに駒を進めるという目的を達成しました。このパス回しも、「大胆な戦術」という見方もあれば、「セコい」「卑怯」と思う人もいるでしょう。その評価はともあれ、自分は今回のメルセデスの「はさみ撃ち」作戦に似た様なものを感じたのですよ。メルセデスの面々にブーイングを浴びせたティフォジ達は、フェラーリが勝てなかったことに対してでなく、メルセデスの採った作戦に対して憤懣やるかたない思いを抱いたのではないでしょうか。まあ、ハミルトンの終盤のペースをみる限り、ボッタスが抑えなくともライコネンを捉えていたのは間違いなさそうでしたが。それにしてもライコネン、本っ当に勝ちに見放されてますね(涙)。WRCから復帰後のルノーではそこそこ勝っていたのですが、フェラーリに戻ってからは1度も勝てていません。昨年のモナコGPはチームメイトのベッテルにアンダーカットされて優勝を横取りされました。今回のイタリアGPでは「はさみ撃ち」作戦で、メルセデスの2台にいい様にもてあそばれています。優勝する実力はあるのに、必ず何かそれを妨げる要因が出てきてしまう。だって今回ポールですよ?レースの大半を事実上先頭で走っていて、それでいて、終盤チームメイトの助けを借りたライバルにサクっと抜かれてしまう。まあ、これもこれでライコネンらしいっていうんですかね。これでまとめてしまうと、本人的には「ふざけんな!」ということになるのでしょうが(汗)。さて、すっかりフェラーリの顔として活躍しているライコネンですが、来シーズンのシートに赤信号が灯っています。前フェラーリ会長の故セルジオ・マルキオンネが、育成ドライバーのルクレールと仮契約をしていたのです。新CEOのルイス・カミレリはライコネン続投を希望しているのですが、件の事情からマルキオンネの遺志を尊重し、ルクレールとの契約を進める可能性が強いとの見方が。今回のイタリアGPを観る限り、ライコネンの実力がいまだトップレベルにあるのは明らか。まだまだレースで勝つ実力があるだけに、何とも残念な気がします。2009年にはアロンソを迎える為にフェラーリを追い出され、今度はルクレールを迎える為に追い出されるのでしょうか………。

2018 ROUND 13 BELGIAN GP

2018年09月01日 23時23分19秒 | Weblog
1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
10位 M.エリクソン ザウバー・フェラーリ

 ベルギーGPです。約一か月間あったサマーブレイクも終了し(この「サマーブレイク」っていう言葉、いかにも外国っぽい感じでいですね)、各チームの思惑が交差する中、かねてから資金繰りに苦しんでいたフォースインディアが身売りされました。買い取ったのはランス・ストロールの父親が運営するレーシングポイントという企業。運営母体が変わったことにより新規エントリー扱いとなり、これまで旧フォースインディアが稼いできたコンストラクターズポイントはチャラ。但し、ペレスとオコンのドライバーズポイントに関しては有効となりシーズン後半も引き継がれます。ちなみに前オーナーのビジェイ・マラヤは、シーズン開始後の2018年の4月に詐欺罪で逮捕されており、それに加えて深刻な資金不足。ニューマシンのアップデートもままならない中、アゼルバイジャンGPでペレスが3位表彰台を獲得。よくこんなチームがボロボロの状態でポディウムに上がれたな、と思いますよ。チームは買収されることになるものの、これで資金面の心配をしなくて済むことになりました。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ベッテル、オコン、ペレス、グロジャン、ライコネン、フェルスタッペン、リチャルドと続きます。って、アレー?何と新生フォースインディアの面々がセカンドロウ独占!マジすか?新体制の元、幸先の良いスタートになりそうですね。さて、スタートですがポールのハミルトンがアウト側に並ぶベッテルを牽制しつつホールショット。後方ではヒュルケンベルグがタイヤスモークを上げています。どうやらブレーキをロックさせていますね。前にいたストロールがイン側に寄った為、前方のアロンソとのギャップが結構空いたので、ブレーキングを遅らせたのでしょう。あるいは横にいたストロールに気を取られたのでしょうか、みるみる車間距離が詰まっていきます。これヤバくね?と思った瞬間、アロンソを思いっ切り弾き飛ばしました。弾かれたアロンソは走行中のルクレールの頭上を飛び越えて着地成功。ルクレールのマシンのインダクションポッドの曲線がジャンプ台代わりになった様ですね。弾かれた衝撃でリアセクションが大破して、そのままリタイアです。一方アロンソに乗り上げられたルクレールもリアセクションを大破しており、こちらもリタイアです。さて、弾かれたアロンソはリチャルドにも接触しており、その煽りでリチャルドがライコネンに追突。フロントウイングを壊して緊急ピットイン。リチャルドは、飛んで来たアロンソに追突されていた際リアウイングを破損しており、フロントとリアのウイングを同時に交換するという珍しい状態になっております。一方、リチャルドに追突されたライコネンは右リアタイヤがバースト。ピットインして復帰するも、リアウイングにもダメージを負っていました。DRSが開きっ放しになるというトラブルに見舞われた為リタイアです。ヒュルケンベルグのミスが、ライコネンにまで連鎖的にダメージを及ぼすという、広範囲的に渡るクラッシュとなりました。一方ヒュルケンベルグの隣では、ボッタスがシロトキンに追突するというアクシデントも起こっています。さて、後方の大混乱を他所にひた走る先頭集団。ラディオンの立ち上がりでベッテルがハミルトンのアウト側に並びかけ、ケメルストレートで完全に前に出ました。フォースインディアを巻き込んで4ワイドに並びますが、続くレ・コームにベッテルは先頭で侵入。このオーバーテイクでレースの主導権を事実上握ることになりました。後方には右リアタイヤをバーストさせてスロー走行するライコネンの姿が。ここでセーフティーカーの導入です。尚、セーフティーカーが導入されたのは、ベッテルが先頭に立った後なので順位の変動はなし。ベッテルが主導権を握り続けることになります。4周目にセーフティーカーが解除されました。2番手のハミルトン、バスストップシケインの手前でイン側にマシンを寄せて揺さぶりをかけますが、ベッテルは動じず。レース再開です。7周目、ケメルストレートでフェルスタッペンがオコンをオーバーテイク。オコンがアウト→イン→アウトとフェイント気味にブロックしましたが、意に介さずという感じでアッサリオーバーテイクしていきました(汗)。これで4番手に浮上です。お隣、オランダからやって来たフェルスタッペンのファンであるオレンジ軍団が大盛り上がり。最近、あちこちにオレンジ軍団が出没しています。これだけ熱烈なファンがいるならオランダGP復活してもいいんじゃないですかね?さて、後方から追い上げるボッタス。オールージュの手前でハートレーの左側に着けます。全然引く気がありません。抜く気満々です(汗)。気押されたのかハートレー、若干譲る様な感じでボッタスをオーバーテイクさせました。まあ確かに、あの位置で、あのスピードで着けられたのでは譲るしかありませんよね(汗)。さて、ハミルトンは21周目にピットイン。続いて翌22周目にベッテルもピットイン。タイミングを合わせてきたのでしょう。セオリー通りの戦略ですね(※)。ニュータイヤに替えたばかりのハミルトンが、フェルスタッペンの後ろでターン1に向かってきます。そこで、タイヤ交換を終えたベッテルがコースイン。2番手のフェルスタッペンに数十メートルの差をつけてコースに復帰です。これはベッテル、してやったりですね。続くケメルストレートでハミルトンはフェルスタッペンをオーバーテイク。オールージュを通過した時点では差が数十メートルあったのですが、あっという間に詰めています。DRS効果、恐るべしですね。”Hamilton retakes the second position.”2番手に復帰したハミルトン、これでベッテルの追撃態勢が整いました。さて、ハミルトン、ベッテルを追撃するも付かず離れずの状態。ギャップは5秒前後で推移します。結局ベッテルがこのまま逃げ切り、イギリスGP以来、4戦振りの優勝となりました。2位はハミルトン。タイトル争いのダメージを最小限にとどめています。3位はフェルスタッペン。ポディウムに上がったことでオレンジ軍団大盛り上がりです。やはり、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク3ヶ国の呼称)というだけあってベルギーとオランダは結びつきが強いのでしょう。国土が狭いということと、立憲君主制を採用しているという共通点がありますからね。そういえば昔、ルクセンブルクGPなんてのもありましたね。まあ、ルクセンブルクは名前を貸しただけで、実際にレースを行っていたのはドイツのニュルブルクリンクでしたが。さて、いよいよ後半戦が本格的に動き出しました。今回はフェラーリが勝ちましたが、タイム差をみる限りメルセデスと互角といってもよいでしょう。新体制になったフォースインディア、好調なトロロッソ・ホンダ等みどころはありますが、やはり何といってもストロールの動向に注目ですね。ストロールの父親がフォースインディアを買収したことで、チームに対する発言権がMAXに(笑)。既にストロールのシート合わせも済んでいるということからも移籍は決定といってもよいでしょう。チームの存続が決まってホッとしたのも束の間。今度はシート喪失の危機に直面するという事態に。ストロールが移籍となればペレスかオコンのどちらかがシートを失うのは確実です。フォースインディアが買収されたことで玉突き移籍が起こる可能性が大きくなっています。シーズン途中で、こんなにストーブリーグが盛り上がるのも珍しいんじゃないでしょうか。今後の動向に要注目です。”Don’t miss it.”(笑)

※走行を続けても古いタイヤなのでタイムが落ちてしまい、新品のタイヤを履いたライバルに差を詰められてしまうので。粘れば粘る程ライバルとの差が詰まってしまう。