1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 F.アロンソ フェラーリ
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 F.マッサ フェラーリ
5位 V.ペトロフ ルノー
6位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース
7位 P.デ・ラ・ロサ BMWザウバー・フェラーリ
8位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
9位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
10位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
さて、ハンガリーGP、優勝はウェーバーです。ウェーバーは2番グリッド。しかし、スタートで出遅れてアロンソに前に出られてしまいます。しかし、ここで幸運のセーフティーカーがコースイン。原因はパーツが路面に転がっていた為でした。各車、一斉にピットインしますが、ウェーバーはコースに留まる選択をします。ここでは危険なアクシデントが発生。ピットレーンでスーティルが近づいているにも関わらずクビサが発進。両者は接触しスーティルはその場でリタイアとなりました。そして、他の場所ではロズベルグのタイヤがピットレーンで外れてしまい、ものスゴイ勢いで転がっていきます。目指すはウイリアムズのパドック。クルーの一人にタイヤが激突してしまいましたが、幸い大きなゲガには至らなかったとのことです。この類のアクシデントはいつ起こってもおかしくないと思っていたのですが、不思議と今までは殆ど起こっていませんでした。しかし、ほぼ同じタイミングで憂慮していたアクシデントが複数起こってしまうとは、何とも皮肉なものです。今シーズンの給油禁止のルールが少なからずも起因している様な気がします(個人的に思っているだけで具体的な因果関係は不明ですが)。さて、ウェーバーに話を戻します。ウェーバーには更なる幸運が巡ってくることになります。最大のライバルであるベッテルが、セーフティーカー出動中に前車との車間距離を空けすぎたとしてドライブスルーペナルティを言い渡されました。このペナルティで、ベッテルはアロンソの後ろに封じ込まれる形になってしまい挽回は困難な状況に。ライバルのいなくなったウェーバーは余裕でトップチェッカー。いぶし銀の33歳、今シーズン4勝目でランキングトップに返り咲き、いよいよジャンプ力に磨きがかかってきました(表彰台の上でジャンプするのですが結構スゴいです。笑)。さて、お次はシューマッハ。レース終盤に後方から猛烈に追い上げてきたバリチェロにストレートに並ばれます。しかし、相手はかつてフェラーリ時代に自分の手駒の様に使っていた絶対的バー・ツードライバーだった人間。かつて、見下していた人間にオーバーテイクをされるのが、プライドとして許せなかったのか、信じられない行動を取ったのです。バリチェロに幅寄せをします。更に幅寄せます。もう一息幅寄せます。何とシューマッハ、ピットウォールギリギリまでバリチェロを追いやってしまいました。最後はシューマッハが引いたのでバリチェロの逃げ道が確保されましたが、一つ間違えれば大クラッシュが起きたのは間違いありません。このシューマッハの行為に対しては各関係者から非難轟々で、現役時代から安全性の向上に努めてきた元チャンピオンのジャッキー・スチュワートは特に激しく非難している様に思えました。スチュワートは僚友のフランソワ・セベールを悲惨な事故で失っているので、シューマッハの行為が許せなかったのだと思います。この事件以前に、これまた元チャンピオンのニキ・ラウダが何かのインタビューで「バトルには最低限のルールは必要だ。我々は殺し合いをしに来ているのではないのだからね」という様なことを言っていました。まさしくその通りで、シューマッハの動きはバリチェロを破滅に追いやる、危険で憂慮すべき行為でした。FIAの交通安全大使がするドライビングとは到底思えません。結局、シューマッハには次のベルギーGPで10グリッド降格のペナルティという軽い処分で済んでいます。ことの重大さを考慮すれば、失格でも足りないくらいだと思いますね。1997年の最終戦、タイトルの懸かったヨーロッパGPでシューマッハはインをつかれたジャック・ビルヌーブに対し、アウトから被せて右フロントタイヤをビルヌーブのウイリアムズのサイドポンツーンに当てています。弾き飛ばされたシューマッハはグラベルに嵌って脱出できずにリタイア。一方体当たりされたビルヌーブは満身創痍ながらも3位フィニッシュでタイトルを決めております。それにしても、このレースの前にビルヌーブとフェアなレースを誓い合うという紳士協定を結んでいたというのだから呆れてしまいますね。結果、シューマッハはこのシーズンのランキング剥奪という重いペナルティを受けており、得るものは何もありませんでした。復帰以来、成績不振が続き後輩であるロズベルグの後塵を拝するなどパフォーマンスに翳りがみられるシューマッハですが、今回の事件で落とした影の影響は決して小さくはありません。シューマハのドライバーとしての評価という「くくり」を超越して、人格そのものの否定にさえなっているきらいさえあります(シューマッハも本当はいいヤツだとは思うんですよ。獲得ポールポジション回数がセナと並んだ時に見せた涙とか)。自らが招いた結果とはいえ、厳しい局面に立たされたシューマッハ。汚名挽回の日は来るのでしょうか?
2位 F.アロンソ フェラーリ
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 F.マッサ フェラーリ
5位 V.ペトロフ ルノー
6位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース
7位 P.デ・ラ・ロサ BMWザウバー・フェラーリ
8位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
9位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
10位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
さて、ハンガリーGP、優勝はウェーバーです。ウェーバーは2番グリッド。しかし、スタートで出遅れてアロンソに前に出られてしまいます。しかし、ここで幸運のセーフティーカーがコースイン。原因はパーツが路面に転がっていた為でした。各車、一斉にピットインしますが、ウェーバーはコースに留まる選択をします。ここでは危険なアクシデントが発生。ピットレーンでスーティルが近づいているにも関わらずクビサが発進。両者は接触しスーティルはその場でリタイアとなりました。そして、他の場所ではロズベルグのタイヤがピットレーンで外れてしまい、ものスゴイ勢いで転がっていきます。目指すはウイリアムズのパドック。クルーの一人にタイヤが激突してしまいましたが、幸い大きなゲガには至らなかったとのことです。この類のアクシデントはいつ起こってもおかしくないと思っていたのですが、不思議と今までは殆ど起こっていませんでした。しかし、ほぼ同じタイミングで憂慮していたアクシデントが複数起こってしまうとは、何とも皮肉なものです。今シーズンの給油禁止のルールが少なからずも起因している様な気がします(個人的に思っているだけで具体的な因果関係は不明ですが)。さて、ウェーバーに話を戻します。ウェーバーには更なる幸運が巡ってくることになります。最大のライバルであるベッテルが、セーフティーカー出動中に前車との車間距離を空けすぎたとしてドライブスルーペナルティを言い渡されました。このペナルティで、ベッテルはアロンソの後ろに封じ込まれる形になってしまい挽回は困難な状況に。ライバルのいなくなったウェーバーは余裕でトップチェッカー。いぶし銀の33歳、今シーズン4勝目でランキングトップに返り咲き、いよいよジャンプ力に磨きがかかってきました(表彰台の上でジャンプするのですが結構スゴいです。笑)。さて、お次はシューマッハ。レース終盤に後方から猛烈に追い上げてきたバリチェロにストレートに並ばれます。しかし、相手はかつてフェラーリ時代に自分の手駒の様に使っていた絶対的バー・ツードライバーだった人間。かつて、見下していた人間にオーバーテイクをされるのが、プライドとして許せなかったのか、信じられない行動を取ったのです。バリチェロに幅寄せをします。更に幅寄せます。もう一息幅寄せます。何とシューマッハ、ピットウォールギリギリまでバリチェロを追いやってしまいました。最後はシューマッハが引いたのでバリチェロの逃げ道が確保されましたが、一つ間違えれば大クラッシュが起きたのは間違いありません。このシューマッハの行為に対しては各関係者から非難轟々で、現役時代から安全性の向上に努めてきた元チャンピオンのジャッキー・スチュワートは特に激しく非難している様に思えました。スチュワートは僚友のフランソワ・セベールを悲惨な事故で失っているので、シューマッハの行為が許せなかったのだと思います。この事件以前に、これまた元チャンピオンのニキ・ラウダが何かのインタビューで「バトルには最低限のルールは必要だ。我々は殺し合いをしに来ているのではないのだからね」という様なことを言っていました。まさしくその通りで、シューマッハの動きはバリチェロを破滅に追いやる、危険で憂慮すべき行為でした。FIAの交通安全大使がするドライビングとは到底思えません。結局、シューマッハには次のベルギーGPで10グリッド降格のペナルティという軽い処分で済んでいます。ことの重大さを考慮すれば、失格でも足りないくらいだと思いますね。1997年の最終戦、タイトルの懸かったヨーロッパGPでシューマッハはインをつかれたジャック・ビルヌーブに対し、アウトから被せて右フロントタイヤをビルヌーブのウイリアムズのサイドポンツーンに当てています。弾き飛ばされたシューマッハはグラベルに嵌って脱出できずにリタイア。一方体当たりされたビルヌーブは満身創痍ながらも3位フィニッシュでタイトルを決めております。それにしても、このレースの前にビルヌーブとフェアなレースを誓い合うという紳士協定を結んでいたというのだから呆れてしまいますね。結果、シューマッハはこのシーズンのランキング剥奪という重いペナルティを受けており、得るものは何もありませんでした。復帰以来、成績不振が続き後輩であるロズベルグの後塵を拝するなどパフォーマンスに翳りがみられるシューマッハですが、今回の事件で落とした影の影響は決して小さくはありません。シューマハのドライバーとしての評価という「くくり」を超越して、人格そのものの否定にさえなっているきらいさえあります(シューマッハも本当はいいヤツだとは思うんですよ。獲得ポールポジション回数がセナと並んだ時に見せた涙とか)。自らが招いた結果とはいえ、厳しい局面に立たされたシューマッハ。汚名挽回の日は来るのでしょうか?