F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 17 UNITED STATES GP

2017年10月28日 00時51分55秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 C.サインツ ルノー
8位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 D.クビアト トロロッソ・ルノー

 アメリカGPです。スターティンググリッドは、ポールがハミルトン、以下ベッテル、ボッタス、リチャルド、ライコネン、オコン、サインツ、アロンソのオーダー。 フォースインディアのオコンが6番グリッド、マクラーレン・ホンダのアロンソが8番手に着けています。オコンは前回の日本GPに続いてトップ6に滑り込み。アロンソはシングルグリッドとこれまた好調です。マクラーレンとホンダの決別が決定してから調子が上向いてくるというのも何だか皮肉な感じがしますが(汗)。スタートではポールのハミルトンがすかざずベッテルの方向に幅寄せしていきますが、ベッテルの加速が僅かに勝り頭一つリード。ベッテルはインをガッチリキープして1コーナーに侵入。ハミルトンは抑え切れずに首位の座を明け渡します。ベッテルが1コーナーの立ち上がりで前に出てホールショット。レースの主導権を握りました。”Vettel leads the Grand Prix!”です。後方ではオコンがライコネンをオーバーテイク、1つポジションアップしています。続く2周目、1コーナーでリチャルドがボッタスのインを取ります。しかしボッタス、一旦コース外に押し出されるものの一歩も引かず、S字をサイドバイサイドのまま走行を続けます。結局はリチャルドが折れてボッタスはポジションキープ。コース幅が広いのとエスケープゾーンに余裕があるのでこういったバトルが観られるのだと思います。同様にS字セクションを持つ鈴鹿ですが、コース幅が狭いので同様のバトルを観るのは難しいでしょうね。そのリチャルドですが、15周目でエンジントラブルでリタイアとなっております。さて6周目、バックストレートエンドの12コーナーでハミルトンがベッテルをオーバーテイク。侵入する前の段階で30km/hもの速度差があります。これでは防ぎようがありませんね(汗)。首位の座を奪い返したハミルトン、ベッテルとの差をジワジワ広げていきます。20周目、ハミルトンはタイヤ交換を終えてピットアウト。ベッテルの目の前でコースに復帰。追いすがるベッテルですが、すぐさまハミルトンに離されていく様な状態です。まさに勝負が決まった瞬間と言って良いでしょう。34周目にはルノーのサインツがペレスを最終コーナーの1つ手前でオーバーテイク。新天地のルノーでサインツ、気を吐いています。42周目、ハミルトンとベッテルの時と同じく、バックストレートエンドの12コーナーでライコネンがボッタスをオーバーテイク。どうやらこのコーナーは最大のオーバーテイクポイントになっている様です。コースの中で最も速度が乗る地点ですからね。ボッタスはライコネンに追いすがるもかなわず、ポジションダウンです。51周目には1コーナーでベッテルがアウト側からボッタスをオーバーテイク。ベッテルのアウト側に周回遅れのバンドーンがおり、2台に挟まれる格好となりましたがベッテルは構わず加速。その勢いに怯んだのか、ボッタスはベッテルの先行を許すことになりました。その後、明らかにペースの速いベッテルに対して、ライコネンはポジションを譲るというチームプレイを披露。これでフェラーリの2位-3位体制が整いました。52周目、フェルスタッペンは12コーナーでボッタスのインを突きます。アウト側に押し出されたボッタスは僅かな抵抗をしますがフェルスタッペンがラインをクロスさせてオーバーテイク。更に先を目指します。しかしボッタス、このレースでは上位陣に3台も抜かれるというショボーンな展開となっておりますね。さてフェルスタッペン、ファイナルラップにコース終盤のインフィールドセクションで、ライコネンのインを突いてまたもオーバーテイク。しかし、イン側にはみ出したのが審議対象になり痛恨の5秒加算ペナルティ。ライコネンを抜いたにも関わらず、順位はライコネンよりも下という、本人としては納得のいかない結果となりました。このセクションの縁石の外側には赤いペイントを施されたアスファルトが広がっており、基本そのエリアは侵入禁止となっているのですが、更にその内側の芝生に乗り上げたのがまずかったのでしょう。コースをショートカットしたのと同じ扱いとなり審議対象となったと思われます。後方グリッドからスタートのフェルスタッペン、ポディウムゲットと思われましたが、ペナルティに水を差された格好です。結局レースの方はハミルトンがトップチェッカー。2位ベッテルとのポイント差を広げ66ポイント差となりました。数字上ベッテルのタイトルの可能性はまだ残っていますが、ほぼ絶望的といってよいでしょう。次のレースでベッテルが優勝しても、ハミルトンが5位以上に入ればその時点でタイトル確定です。さて、お待ちかね(?)のポディウムですが、MC担当はあの陸上界のスーパースター、ウサイン・ボルトです!ってマジすか?って感じですね(汗)。やはり本業は走ることなので、MCはやや不慣れな感じでしたが、ハミルトンと意気投合したのか、ライトニング・ボルトポーズを2人で構えてたのはウケましたね。ちなみに、ベッテルは完全燃焼したのか歯切れも悪く、ちょっと疲れ気味。ライコネンに至っては、フェルスタッペンのペナルティで得た順位だったので、やや困惑気味な表情でしたね。実際レースでは負けていた訳ですから。フェラーリの2人とは対照的に終始ご機嫌だったハミルトン、もう既に4度目のタイトルは手に入れたも同然といったところでしょうか。

2017 ROUND 16 JAPANESE GP

2017年10月14日 08時55分32秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
10位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス

 日本GPです。スターティンググリッドはポールがハミルトン、以下ベッテル、リチャルド、フェルスタッペン、オコン、ボッタスのオーダー。落ち込んだライコネンの代わりにオコンが3強の間に割って入ってきた格好です。スタートではハミルトン、ベッテル共に順調なスタート。フェルスタッペンはターン1で僚友のリチャルドのインを突き3番手に浮上。フェルスタッペンに抜かれてリズムを崩したのか、リチャルドはその後S字の侵入でオコンにも抜かれることになり、スタートで順位を落とすことになります。続くヘアピンではフェルスタッペンがベッテルのインを突いて2番手に浮上。そして、スプーンではライコネンがヒュルケンベルグにインを突かれてアウト側に押し出されます。半ばコースアウトした格好となったライコネンは15番手まで大きく順位を落とすことになりました。まだまだ異変は起こります。2周目のメインストレートでベッテルはオコン、リチャルド、ボッタスと一気に3台に抜かれます。エンジンがトラブルを抱えているのは明らかです。セーフティーカー解除後の4周目ではベッテルは懸命にイン側にブロックラインを取りますが、アウト側からペレスに軽々と抜かれしまう様な惨状。チームからの指示でリタイアです。原因はスパークプラグのトラブルでした。11周目には1コーナーでリチャルドがオコンをオーバーテイク。オコンはメインストレートでイン側に寄って懸命にブロックラインを取りますが、アウト側からリチャルド、悠々と前に出ていきました。これで、スタートで前に出られたオコンを抜き返したことになります。23周目、ピットアウトしたフェルスタッペンにライコネンがアウト側から襲いかかりますが、フェルスタッペンは冷静にポジションキープ。コース復帰後はライコネンを一気に引き離していきます。しかし、この時のライコネン、「襲いかかる」という表現がピッタリくるぐらい鋭いツッコミでしたよ?42周目、マグヌッセンが珍しい場所でオーバーテイクを披露しました。1コーナーの立ち上がりでマッサのインに潜り込んだマグヌッセン。まさかの2コーナーでマッサをオーバーテイクです(汗)。かなりタイミングが際どかったのか、イン側の芝生に乗り上げて土埃を挙げるマグヌッセン。ギリギリ接触は無かった様ですが、マッサは立ち上がりで大きく出遅れることに。その隙を突かれてグロジャンにも抜かれました。一気に2つポジションを失ったマッサですが、結果的には何とか10位入賞に滑り込んでいます。47周目、ホイールの破損が原因でストロールがS字をショートカットする形でコースアウト。リチャルドの目前でコースに戻ってくる等、危なっかしい絵面でしたが、ストロールはコースに戻った後すぐにコントロールを取戻し、コース脇に出て行ったので事無きを得ました。さてレース最終盤、フェルスタッペンがハミルトンを追い詰めていきます。ファイナルラップのデグナーではハミルトンの背後まで肉薄しました。しかし、立ち上がりでラインが大きくなったのか、ステアリングを修正した為に差が広がります。ヘアピンの立ち上がりで周回遅れのアロンソが間に入り更に差が広がることに。スプーンの手前でアロンソはラインを譲ったものの時すでに遅し。ハミルトンは最後、安全圏内に逃げ込み余裕のトップチェッカー。今シーズン8勝目で、ベッテルがリタイアしたことにより59ポイントの大量リード。4回目のタイトルに王手をかけました。さて、ポディウムでは何と佐藤琢磨がMCを務めています。流暢な英語でインタビューをこなしていたのはさすがですね。日本よりも海外での生活の方が長いんじゃないでしょうか。イギリスF3の時代から海外で生活していますからね。今年のインディ500で優勝したことで凱旋帰国となった訳ですが、F1ドライバーからは既にインディ500ウィナーという認識がなされている様です。その象徴的な出来事がハミルトンの取った行動。琢磨が指にしていたインディ500のチャンピオンリングを見つけて、はめさせて欲しいとねだったのです。思わぬ形でインディカーのプロモーションの場と化した鈴鹿のポディウム。現役F1ドライバーのアロンソがインディ500に参戦したことで、認知度も大いに上がっています。F1とインディカーは似て非なるもの(本当に全くの別物です)。こういった関係のものは大概にして同族嫌悪となりがちですが、そうはならずに良好な関係を築けているのは素晴らしいことですね。

2017 ROUND 15 MALAYSIAN GP

2017年10月08日 06時23分01秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
7位 S.バンドーン マクラーレン・ホンダ
8位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 E.オコン フォースインディア・メルセデス

 マレーシアGPです。スターティンググリッドはポールがハミルトン、以下ライコネン、フェルスタッペン、リチャルド、ボッタス、オコンのオーダー。予選でPUトラブルのベッテルは最後尾スタートとなっております。レコノサンスラップ中、ライコネンがスローダウン。グリッド迄辿り着いてメカニックがカウルを開けて修復作業にかかります。が、結局直らずピットに押し戻されそのままリタイアとなりました。フロントロウからのスタートだっただけにもったいなかったですね。スタートはハミルトンがホールショット。僚友のボッタスも好スタートで、リチャルドを抜き、2番手のフェルスタッペンとターン2までサイドバイサイドのまま並走しますが、フェルスタッペンに抑え込まれでしまい、それ以上のジャンプアップはなりませんでした。そして4周目、メインストレートでハミルトンの背後にファステストを連発するフェルスタッペンが迫り、インに飛び込んで一気に首位の座を奪いました。恐らくこの瞬間がレースの分水嶺だったのでしょう。フェルスタッペンは、その後もファステストを連発してハミルトンを引き離していきます。9周目にはリチャルドがターン1でアウト側からボッタスに仕掛けます。ターン2までサイドバイサイドのまま走行し、ターン3でボッタスが一旦前に出ます。そして、リチャルドがターン4でボッタスのインに果敢に飛び込みました。ここで勝負あり。リチャルドはボッタスをオーバーテイクすることに成功しました。そして、先頭のフェルスタッペンですが、結局首位の座を明け渡すこと無くトップチェッカー。自身のキャリア2度目となる勝利を挙げました。1勝目(2016年スペインGP)はメルセデス勢が自滅してのタナボタだったのに対して、今回はメルセデス勢に真っ向勝負を挑んでの勝利なので、フェルスタッペン自身にとっても価値あるものになるのではないでしょうか。20歳の誕生日だったというのも記念すべき勝利に花を添えていますね。前回のシンガポールGPは散々だったのが一転、今回はこれ以上ないという最高の結末を迎えることが出来ました。尚、リチャルドもボッタスにバトルで競り勝っているので、今回はメルセデス勢、レッドブル勢に完敗といったところでしょうか。さて、今回はレース終了後にクラッシュが起こるという珍事が起きています。ベッテルがストロールをアウト側から抜こうとしたところ、ストロールがアウト側に膨らんだのか、ベッテルがイン側に寄り過ぎたのか、両者接触。ストロールのマシンにダメージは無くそのまま走行を続けましたが、ベッテルのマシンは大ダメージで左のリアタイヤがシャフトから折れてしまい、タイヤがカウルの上に乗っかった様な状態になりました。3輪での走行を余儀なくされるベッテル。「こんなのあり?」と言ったまま半ば呆れた様な状態でしたね。尚、レース後のクラッシュで有名なところと言えばヴィットリオ・ブランビッラでしょう。1975年のオーストリアGPで自身のキャリア初(で唯一)の優勝を成し遂げ、喜びのあまり両手でガッツポーズをしたところ、ウェットレースだったということもあり、コントロールを失ってクラッシュ。まあ、この場合は良きことがあった後なので笑い話で済みますが、今回のベッテルの場合は後味の悪いものでしたね。とはいえ、心配されたギアボックスへのダメージも無く、日本GPではグリッド降格をしないで済みそうです。今回もハミルトンが上位にフィニッシュしたので益々苦しい立場に立たされたベッテル。逆転なるのか?括目して待つべし、です。