F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 14 SINGAPORE GP

2017年09月23日 00時57分27秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 J.パーマー ルノー
7位 S.バンドーン マクラーレン・ホンダ
8位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
9位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
10位 E.オコン フォースインディア・メルセデス

 シンガポールGPです。今回はシンガポールGP始まって以来、初のウェットレースとなりました。スターティンググリッドはポールがベッテル、以下フェルスタッペン、リチャルド、ライコネン、ハミルトン、ボッタスのオーダー。スタートはライコネンの出だしが良く、イン側からフェルスタッペンの前に出ようとします。が、ライコネンの右リアとフェルスタッペンの左フロントが接触。ライコネンは半ば回転しながらフェルスタッペンの前に滑り込む様な格好に。そして、ベッテルもアウト側からフェルスタッペンの前に出ます。フェルスタッペンに対してけん制しようとしたのか、イン側に寄せた瞬間………。ベッテルとライコネン、フェラーリの2台がフェルスタッペンの目の前で出合い頭に衝突!激しい接触があったものの、ベッテルはそのままターン1を抜けていきます。フェルスタッペンも続きますが………、そこにコントロールを失ったライコネンが、濡れた路面の上を等速直線運動で滑ったままフェルスタッペンに激突!フェルスタッペンをアウト側から抜こうとしていたアロンソも巻き添えで激突!ダメージの大きかったライコネンとフェルスタッペンはその場でリタイアです。アロンソは走行を続けますが、高速域で違和感を訴え序盤でリタイアとなっております。そして、スタートの混乱の直後、ターン3でベッテルは単独スピンをしてしまい、クラッシュ。クラッシュした後もマシンは動いており、他のマシンに当たらない様に後ろ向きに器用に走っていたのはさすがですね。とはいえ、フロントセクションを完全を失い、さらに左サイドポンツーンがえぐられており、マシンが大きなダメージを被っているのは明らか。チームの指示でベッテルはマシンを止めてリタイアです。それにしても、2回もサンドイッチになってしまったフェルスタッペン、本当に災難でした(汗)。ヨス・フェルスタッペン(父親)は、ベッテルに対するペナルティが課されなかったことに不満でしたね。気持ちは判らなくもないですが、これはまぎれも無くレーシング・アクシデントとしか言い様がありません。ベッテルもまさか、あそこにライコネンが来るとは思いもよらなかったでしょうから。さて、11周目、クビアトがターン7で曲がり切れずにクラッシュ。これでバーチャルじゃないセーフティーカー導入です。各マシンタイヤ交換にピットに向かいます。この時、一時的ながらもヒュルケンベルグが2番手にジャンプアップ!100戦以上参戦しているドライバーで唯一表彰台に登ったことが無いという不名誉な記録を持つだけに、期待を抱かせる展開です。その後、ヒュルケンベルグもタイヤ交換をして5番手に。しかし、その後徐々に順位を落とし最後はオイル漏れでリタイアとなってしまいました、残念。先頭のハミルトンは後続を引き離しにかかり、10秒まで差を拡げます。が、しかしエリクソンのスピンでまたもバーチャルじゃないセーフティーカーの導入。10秒の差を帳消しにされたハミルトンは「何で今セーフティーカーが入るの?」と不満タラタラですが、再スタート後に再び猛ダッシュ。ファステストを連発してトップチェッカー。ベッテルとの差を28ポイントに広げました。さて、6位にはジョリオン・パーマーが入りました。1回目の再スタート時には、タイヤのアドバンテージがあったものの、ボッタスを抜いて5番手に上がっています。序盤から気を吐いていたパーマー、今シーズン初の入賞です。シートが危ういとささやかれていただけに、これは嬉しい入賞ですね。そして、4位のサインツはVamos!Vamos!Vamos!Vamos!Vamos!自己最高の4位フィニッシュです。嬉しさのあまりフィニッシュ後、クルーと掛け合いでVamos!(※1)を連呼していました。さすがラテンのノリです(笑)。来シーズンはルノーへの移籍が決定しているサインツ。レース前に発表されていたので、4位入賞のご褒美(※2)という訳ではないでしょうが、この入賞で勢いづいたのは間違い無いでしょう。来シーズンの活躍が楽しみですね。

※1…英語で言うところの「come on!」の意味に相当するらしいです
※2…レッドブルのマネージメントに籍を残したままのレンタル移籍

2017 ROUND 13 ITALIAN GP

2017年09月08日 23時16分06秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
8位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー

 イタリアGPです。前回ベルギーGPに続き2週連続開催、ダブルヘッダーです。ハミルトンは69回目のポールポジションを獲得。シューマッハのポールポジション68回の記録を更新しました。当分抜かれることは無いだろうと思っていたシューマッハの記録ですが、とうとう抜かれる時が来ましたね。ちなみに、シューマッハは2000年のイタリアGPでアイルトン・セナの41勝に記録が並びました。レース後の記者会見で、シューマッハがセナと勝ち星が並んだことに対する質問に応じていた時、突然感極まって泣き崩れたのを思い出しますね。「ターミネーター」や「サイボーグ」と呼ばれ、冷酷無比といったイメージのあったシューマッハが前触れも無く感情を露わにしたのだからビックリですよ。恐らく、背中を追い続けていた英雄の記録に追い付いて色々思うところがあったんじゃないでしょうか。そんな、シューマッハの記録が抜かれたかと思うと、本当に時の流れを感じますね。さて、スターティンググリッドは先ほど触れた通りポールがハミルトン、以下ストロール、オコン、ボッタス、ライコネン、ベッテルのオーダー。ってマジすか?ストロールとオコンがフェラーリの前にいますよ?リチャルドとフェルスタッペンは新しいパワーユニット使用の為ペナルティで降格していますが、フェラーリの2人とボッタスに関してはガチで予選勝っています。よく見ると1~4番グリッドはメルセデスエンジン搭載車。ここ、フェラーリの聖地でメルセデスパワー炸裂!ティフォジ達はさぞヤキモキしたことでしょう。久々に楽しそうなスターティンググリッドになりました。スタートはハミルトンがイン側のストロールをけん制しつつ1番手でターン1に侵入してホールショット。ストロールは若干引き離され、その隙にアウト側からオコンが先行します。その後方では、マッサが左半分を芝生に乗り上げながらターン1に侵入、立ち上がりがきつくなったのか、ターン2でアウト側のペレスと接触。ペレスはリアウイングが破損しましたが、そのまま走り続けます。続いて、ターン3の高速コーナーでライコネンがボッタスをアウト側から豪快にオーバーテイク。しかし、その後の最終コーナーでボッタスは、これまたアウト側からライコネンを抜き返しました。ストレートでジワジワとライコネンを引き離して行きます。やはり、アウト側からスピードを乗せたまま大きいラインで加速するので、このライン取りの方が立ち上がりのスピードが有利になる様ですね。オープニングラップ、上位陣はオコンとストロールの順位が入れ替わっただけで大きな変動は無し。オコンとストロールの2人、なかなか健闘しています。しかし悲しいかな、マシンの性能差は明らか。ボッタスはストロールとオコンを立て続けにオーバーテイクして行きました。ベッテルも8周目にオコンをオーバーテイク、3番手まで順位を上げています。これで表彰台の3人の面子が揃ったことになりました。さて、レース終盤の41周目。メインストレートで4番手ライコネンと5番手リチャルドの差はパッと見100m程あったのですが、リチャルドが一気に差を詰めてライコネンをオーバーテイク。もの凄い鋭いツッコミでしたね(ライコネンはボケ?)。ライコネンの方もまさか来るとは思ってなかったのでしょう、インがガラ空きになっていました。さて、気が付くと上位陣はいつもの顔ぶれ。ここフェラーリの聖地でメルセデスがブッチギリのワンツーです。フェラーリのベッテルが30秒以上遅れでかろうじてポディウムの一角を確保。これで、ティフォジ達の暴動が起こらずに済みましたね(汗)。予選上位に着けたストロールとオコンですが、残念ながら3強の一角に割り込むことはなりませんでした。さて、今回ポディウムのMCは何とブランドルとアレジの2人!ブランドルがメルセデスの2人を、アレジがベッテルの担当ってな感じですね(何か事務的な表現)。ベッテルはイタリア語で何やら色々喋っていたのですが、多分ファンに対する感謝の言葉を述べていたのでしょう。自分は「グラッチェ」しか聞き取れませんでしたけどね(汗)。ベッテルはイタリア語を使っていた訳ですが、これはティフォジ達にとって最高のファンサービスになるんじゃないでしょうか。例えば、日本人からすると、外人が片言でも「コンニチハ」とか挨拶したらグッと親近感が増しますからね。恐らくベッテルはフェラーリのスタッフとコミュニケーションを取るのにイタリア語を習得したのだと思いますが、これは強力な武器ですね。イタリア語でイタリア人のスタッフとコミュニケーションを取れれば、味方に着けることが出来るだろうし、チーム内での主導権を握ることも可能でしょう。実際、フェラーリのチーム内で権力を掌握していたアロンソもイタリア語を使っていましたからね。スタッフが予選アタックの段取りを失敗した時に、無線で「お前らアホか」とイタリア語で罵ったりして(ダメじゃん)。まあ、主導権に関しては、ベッテル中心でチームが動く体制が既に出来上がってはいるのですが。さて、フェラーリが地元モンツァでのレースを落としたことで遂にメルセデスがランキングでトップに立ちました。今現在勢いのあるメルセデスが有利なのは否めない事実でしょう。しかし、ベッテルのしぶとさを忘れてはいけません。タイトル争いが絡んだ時には不利な状況でも、かなりの確率で王座をもぎ取っています。勢いに乗るハミルトンと「持っている男」ベッテルの争いは最後まで目が離せませんよ?

2017 ROUND 12 BELGIAN GP

2017年09月01日 23時46分30秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.サインツ トロロッソ・ルノー

 ベルギーGPです。スタートはポールのハミルトンがホールショット、2番グリッドのベッテル、以下ボッタス、ライコネンが続き、上位陣は無難なスタート。その後方、オールージュの手前でイン側からオコン、ペレス、ヒュルケンベルグと3台並びました。真ん中にいたペレスが逃げ場を失いイン側に寄ってオコンと接触。これが原因でペレスは11位まで後退です。この攻防戦を後ろで見ていたグロジャンが「彼らは冷静になった方がいいね。じゃないとお互いに壁にヒットすることになるから」と無線でつぶやいでいたのがナイスです(笑)。しかし、このオールージュ。今風に言うと「マジ、ヤバい」ですね。基本、全開で通過するコーナーなのですが、左→右→左とトリッキーなレイアウトになっています。それに加えて上り坂。確か、片山右京がインタビューで語っていたのですが、ここは「壁」にしか見えないそうです、「壁」!上り坂で下方向に強烈なGがかかるので、顔を上げられないんですね。クルマのセッティングが決まっていないと相当恐いんじゃないでしょうか。尚、1985年にはドイツ人F1ドライバーのシュテファン・ベロフが世界耐久選手権のレース中、オールージュで大クラッシュを起こして死亡しています。将来が期待されていたドライバーだったので、才能を失ったことを惜しむ声が関係者から多数聞かれました。もし、ベロフが生きていたら、ドイツ人初のチャンピオンになっていたんじゃないかと言われていた程です。どのドライバーもオールージュを当たり前の様に通過していますが、やはり実際危険なコーナーなんですよ。さて、オコンはペレスよりも前を走っていた訳ですが、ペレスが25周目にピットインしてタイヤ交換。2周後にピットインしたオコンはペレスにアンダーカットされたことになりました。このピット戦略に不満を感じたオコンは29周目のオールージュ手前でペレスにアタックしますが、再び幅寄せされて接触です。1回目の接触と似た様なケースですが、その時よりは前に出ていなかったのでオコンはフロントウイングを潰される形となりました(1回目はタイヤ同士)。一方のペレスは右リアタイヤがバースト。この接触でバーチャルじゃないセーフティーカー導入となりました。そして、再スタートと同時に繰り広げられるハミルトンとベッテルの主導権争い。ケメルストレートでベッテルがハミルトンのアウト側から並びかけますがハミルトンはイン側をガッチリキープ。順位は変わらず。オープニングラップと同じ様な展開となりました。一方、セカンドグループの攻防戦はというと、リチャルドがボッタスのアウト側から、ライコネンが同じくボッタスのイン側からオーバーテイク。メルセデスの一翼を担うボッタス、一気に2つポジションダウンです。その後、逆転のチャンスは訪れず、ボッタスは5位でフィニッシュすることになりました。終盤ベッテルはファステストを出してハミルトンに追いすがりますが、対するハミルトンもペースアップして対抗。両者のギャップは縮まらずハミルトンがトップチェッカー、今シーズン5勝目を挙げました。さて、サマーブレイク前のハンガリーGPでファステストを出してゴキゲンだったアロンソ。オープニングラップではフォースインディア勢を大外から捲って7番手にジャンプアップ。しかし、エンジンパワーが足りないのか、ケメルストレートで抜かれまくって次々と順位を落としていき、サインツにオーバーテイクされると「突然パワーが無くなった」と言ってピットイン、そのままリタイアです。テレメーターにはエンジンの異常を窺わせるデータは残っていなかったということなので、これはもうアロンソが独断でリタイアした可能性が高いですね。つまり、ケメルストレートであまりにもアッサリ抜かれてしまうので、テクニックでどうこう出来る問題ではない、と判断したんじゃないでしょうか。そして、サインツに抜かれた瞬間、モチベーションの糸がプツリと切れたと。こんなワガママが許されるのもアロンソの実績と実力があったればこそですが、これはヒドイですね。一方チームメイトのバンドーンは健気に走り続けている訳ですから。まあ、アロンソもかつてのマクラーレン帝国の栄華を夢見て移籍してきたのに、3シーズン目に突入しても、表彰台圏内にも到達することが出来ない有様に腐る気持ちも判らないではありませんが。かつて、皇帝シューマッハを引退に追い込んで2回もタイトルを獲ったドライバーが、セカンドグループ以下のドライバーと毎回バトルをしなければならないという苛立ちもあるでしょう。タチの悪いことに、アロンソは過去の人ではなく、今だ実力を兼ね備えている点が更に自尊心を傷つけてしまうんじゃないでしょうか。前回のハンガリーGP、非力なホンダエンジンでファステストを獲ったことがその実力を証明することになるでしょう。アロンソは今回レース中に無線でスタッフに「もう話しかけてくんな!」みたいなことを言ってたので、相当な苛立ちを抱えていたことは窺えますね。このままマクラーレンにいてもすぐにトップレベルまで到達するとは思えないし、かといってトップチームのシートは埋まっているしで………。妥協してウイリアムズに行くか、それとも思い切ってアメリカンオープンホイール(インディーカー)の世界に飛び込むのか、それはアロンソのみぞ知るところです。信じるか、信じないかはアナタ次第………、ってこれ都市伝説じゃないですから(爆)!