F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 8 AUSTRIAN GP

2014年06月28日 02時12分58秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
4位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
7位 K.マグヌッセン マクラーレン・メルセデス
8位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
9位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
10位 K.ライコネン フェラーリ

 オーストリアGPです。11年振りの復活です。最近はフライアウェイ(ヨーロッパ以外での開催)が増える一方だったので、珍しいですね。レッドブル・リンクはかつてエステルライヒリンクと呼ばれていました。丘陵地帯にあり、緩いRのコーナーが多い超ハイスピードコース。アップダウンがあり、オーバーテイクポイントも多くドライバーに人気のサーキットでした。しかし、事故が多発したことにより1987年のレースを最後にカレンダーから外されることに。その後1997年に復活。鉄道会社が買い取り名前もA1リンクに改めました。この時の改修で現在のコースレイアウトに変更されています。1コーナーから続く超高速セクションがざっくり削り取られました。しかし、コースの特性上なのか、アクシデントの多さは相変わらずです。せっかく復活したオーストリアGPですが、騒音等の問題を理由に地元環境保護団体から抗議を受け、2003年を最後にカレンダーから外されてることに。長い間不遇の時を過ごしたこのサーキットは、オーストリアの企業でもあるレッドブルの手により今回見事復活と相成りました。尚レイアウトは1997年に復活した時と同じとなっています。しかし、レッドブルの予算は凄まじいですね。チームを2つ所有するのみならず、サーキットの改修費用を全面的に賄ってしまうのですから………。さて、決勝レースの方ですが、またもやメルセデスがワンツーフィニッシュです。予選はマッサとボッタスのウイリアムズがフロントロウを独占。久々のウイリアムズの勝利に期待がかかります。対するメルセデス陣営はロズベルグが3番グリッド、ハミルトンに至っては9番グリッドというかなりショボーンなポジション。このグリッドだけを見るとメルセデス、半分終わってしまったかの感を受けますね(汗)。スタートでは、マッサがホールショットを奪い、一瞬ロズベルグがボッタスの前に出るも、すぐに抜き返されます。そして、ハミルトンはあっという間に4番手に浮上。早くも、ウイリアムズとメルセデスのマッチレースという展開です。そして、やはり最初のピットストップでレースは動きます。ペースの速いメルセデス勢が先にピットイン。前方がクリアになったアウトラップでタイムを稼ごうという作戦です。そしてウイリアムズのピットイン。しかし、ボッタスはロズベルグとハミルトンの間に割り込む形でコースに復帰。まだまだメルセデスに喰らいつきます。ボッタスは時おりロズベルグにオーバーテイクをしかける程の速さを見せますが、抜くまでには至らず。そして、再びピットインのタイミングです。ここで、ハミルトンはボッタスの前に出ることに成功。遂にメルセデス、ワンツー体制に持ち込みました。この辺のあざといピット戦略といいますか、やはりラップタイムで有利なメルセデスが前に出てきましたね。もうボッタスにはメルセデス勢を攻める余力は残っておらず、ここからはロズベルグとハミルトンのガチンコ勝負。ハミルトンがじわじわと詰め寄り、DRS圏内に迫りますがロズベルグが逃げ切り先頭でチェッカー。ハミルトンとのポイント差を29に伸ばしました。ハミルトン、やはり前回のリタイアが痛かったですね。そして、3位はボッタス。初の表彰台です。次代フライングフィン、期待に応えて遂に結果を出しました。次に狙うのは、やはり優勝しかないでしょう。今回の堂々としたレース運びは、その手応えを充分に感じ取れるものでした。どうでもいいですが、日本にフィンランド人ファンが多いのは気のせいでしょうか?(笑)フィン人の祖先が同じアジア系なので親近感が湧くのでしょう、きっと。続く4位にはマッサ。アロンソからの追撃を振り切っての入賞です。マッサ本人は皮肉たっぷりに「ウイリアムズに移籍して良かった」と語っていましたが、まさにその通りの結果になりましたね(汗)。かつてのチームメイトを抑えてのフィニッシュです。ウイリアムズの躍進は、やはりメルセデスエンジンに変更したのが大きいのではないでしょうか。元々地力はあるチームなので、エンジンが良ければ結果が出ない筈はありません。気が付くとメルセデスエンジン、1-2-3-4フィニッシュです。1987年イギリスGP、ホンダの1-2-3-4フィニッシュを引き合いにだすと年齢がバレそうですが(汗)。ちなみにこの時、デビューイヤーの中嶋悟が4位に入っていますからね!それはさておきフェラーリの不振は危機的レベルです。元ワールドチャンピオンが2人がかりでこの結果ですから。監督の首をすげ変えただけではどうにもならいと思うのですが、どうなんでしょうね?

ROUND 7 CANADIAN GP

2014年06月14日 04時25分34秒 | Weblog
1位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 N.ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス
6位 F.アロンソ フェラーリ
7位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
8位 J.ベルニュ トロロッソ・ルノー
9位 K.マグヌッセン マクラーレン・メルセデス
10位 K.ライコネン フェラーリ

 W杯、遂に始まりましたね。我が日本代表のザック監督ですが、上位リーグでのプレー経験がありません。サッカーチームの監督というと殆どが上位リーグで活躍した元選手だったりするのですが、ザック監督の場合はかなり異例ということができるでしょう。選手として大した活躍もいていない人物に選手達がついていくかというと、やはり難しいでしょうし、すなわち監督として着実に成果を挙げてきたことが、ビッグチームを渡り歩くことにつながり、しいては選手たちの心をつかむことにも繋がったのでしょう。ACミラン、インテル、ユベントスの3チームの監督を務めたのはジョバンニ・トラパットーニとサック監督の2人だけです。子供の頃からジュースの蓋を使って戦略を考えるのが好きだったということですから、やはり指導者としての才能はあったということですね。選手時代は怪我で思う様なプレーが出来ずに引退しましたが、選手で活躍できなかった代わりに監督で大成するという、まさに「怪我の功名」………、ベタなオチですいません(爆死)。さて、そんなザック監督にも引けを取らない経歴を持つのがフェラーリ監督に新たに就任したマルコ・マティアッチ!F1の経験は皆無で、ステファノ・ドメニカリ前監督の後任を継ぐ形で抜擢されました。監督になる前の役職はフェラーリ北米部門のCEO。まあ、根っからのビジネスマンなんですね。ビジネスマンがF1の監督なんてつとまるの?という声が聞こえてきそうですが大丈夫!立派な先達がいますから。それはフラビオ・ブリアトーレです。ブリアトーレはアパレルメーカー・ベネトンのアメリカ地区責任者でしたが、故あってベネトン・フォーミュラのコマーシャル・ディレクターに就任。ルチアーノ・ベネトンの指示によるものでした。そこでブリアトーレは辣腕を振るいます。ジョーダンからデビューしたばかりのシューマッハを引き抜き、デザイナーのロリー・バーンを呼び戻し、テクニカルディレクターとしてロス・ブラウンを起用。そして、ベネトンは1994年と1995年にシューマッハのドライビングによりドライバーズタイトルを獲得します。そうです、ブリアトーレはF1に対して経験どころか興味すら無かったビジネスマンながら、中団に位置していたチームを常勝チームに変貌させてしまったのです。つまり、自分が言いたいのは同じビジネスマンであるマティアッチも、フェラーリを常勝チームにする可能性があるということですよ!とはいえ、マティアッチは次期フェラーリCEOに就任することが決まっており、今回の人事は一時的なものとの見方が大勢なので、今後どうなるかはビミョーなんですけどね(汗)。さて、カナダGPです。またも新たなヒーローが誕生しました。そう、レッドブルのリチャルドです。レース序盤、メルセデスの2台が圧倒的なペースでレースをリード。このまま、いつものパターンかと思われたその時、メルセデスの2台に突如ドラブル襲います。電装系にトラブルが発生しペースダウン。後にハミルトンはブレーキトラブルでリタイアとなります。本来ブレーキング時には回生システムが働くのですが、電装系が故障したことにより制動の負担がブレーキパッドに全てのしかかることになり、そのことがトラブルを招いたと思われます。一方のロズベルグ、ペースを落としながらも、不具合の発生した制動システムと格闘しながら先頭のポジションを死守。2位以下はペレス、リチャルド、ベッテル、マッサのオーダーでダンゴ状態になっています。そして、ラスト4周でレースが動きました。リチャルドがペレスをパス。そのままペースを上げていきロズベルグもパス!遂に先頭に躍り出ました。ロズベルグには抜き返す余力は無くリチャルドのポジションは安泰です。そして、ファイナルラップで4番手にまで下がったペレスとマッサが接触、ウォールに激しくクラッシュします。セーフティーカーが出動し、リチャルドはそのままチェッカー。自身のキャリア初となる優勝です。今シーズン、メルセデスの2人がランキングで圧倒的リードを築いています。しかし、今シーズン最も評価を上げたドライバーは間違い無くリチャルドでしょう。ディフェンディングチャンピオンのベッテルを成績で上回り、そして念願の初優勝。トラブルがあったとはいえ、全戦優勝しそうな勢いのメルセデスを破っての価値ある優勝です。まさに下剋上を体現する様な活躍っぷり。ベッテルの時もそうでしたが、優れたドライバーというのは人の目を引く活躍をするものです。リチャルドが次代チャンピオン候補ということに異議を唱える人はいないでしょう。これからの活躍がますます楽しみなドライバーです。