F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 19 ABU DHABI GP

2010年11月20日 02時15分56秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
4位 N.ロズベルグ メルセデスGP
5位 R.クビサ ルノー
6位 V.ペトロフ ルノー
7位 F.アロンソ フェラーリ
8位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
9位 J.アルゲルスアリ トロロッソ・フェラーリ
10位 F.マッサ フェラーリ

 今年で2回目のアブダビGP。ここのレースの特徴といえば夕暮れ時にスタートをする「トワイライト・レース」という点でしょう。夕暮れから段々と漆黒に染まっていく空の中で展開されるレースは、F1のシーズンを通してみても独特の雰囲気を醸し出しています。そして、思い起こされるのは、昨年の可夢偉の活躍ですね。ランキング1位のバトンをオーバーテイクするなど八面六臂の活躍をみせ、関係者の注目を大いに集めました。この時の活躍が無ければ現在の可夢偉は無かった、と言っても過言ではないでしょう。さて「トワイライト・レース」と聞いて、ピンときた方もいると思いますが、昔「トワイライト・ゾーン」という映画があったのを覚えていておいででしょうか?(爆)この映画のテーマ曲のメロディーが「チャラ↑ララ↓チャラ↑ララ↓」(判ります?)という感じだったですが、どうしてもこのメロディーが上手く口ずさめなくて「チャラ↑ララ↑チャラ↑ララ↑」になってしまう友達がいたんですね(爆)。何度やっても上手くできないので他の友達が笑っていたのをつい思い出してしまいました。余談になりますが、コンバットに出演していたビック・モローがこの映画の撮影中に事故で亡くなっています。この時のシーンはTVで放送されたので、観たことのある方も多いのではないでしょうか。もし生きていれば、コンバットの新シリーズとかが制作されていたに違いありません。う~ん観たかったですね、新シリーズのコンバット。サンダース軍曹はまさにハマり役でした。渋い風貌と独特の演技が相まって、他の人には出せないオーラを放っていましたね。実に惜しい人を亡くしてしまい残念に思います、合掌。さて、話が横道どころか中央分離帯を挟んだ反対車線まで飛んでしまいましたが(爆)、アブダビGPです。ベッテルがポール・トゥ・フィニッシュ。自身初となるワールドチャンピオンのタイトルを獲得しました。しかも、ハミルトンの記録を更新する史上最年少の23歳134日での獲得です。プロスポーツの低年齢化を象徴するかの様なベッテルの活躍ですね。シーズン中一度もランキングのトップに出ることはありませんでしたが、最後に見事うっちゃりました。タイトルを争っていたアロンソとウェーバーは、ピット戦略のミスにより7位と8位に沈んでいます。ウェーバーは鈴鹿でのベッテルの祝勝会に欠席するなど、互いに相容れない雰囲気を醸し出していましたが、アブダビGPの決勝レース後ウェーバーはベッテルに祝福の言葉を贈っています。ベッテルは以前「ウェーバーとは友達になれない」なんていう尖がった発言をしていましたが、今回のウェーバーの紳士的な振る舞いに感じるものがあった様で、歩み寄りともとれる発言をしています。来シーズンもベッテルとウェーバーのラインナップで挑むレッドブル。ドライバー同士、関係修復の兆しが見えて首脳陣もホッとしているのではないでしょうか。さて、今回最もダメージの大きかったのはフェラーリですね。ランキングトップに着けていながらタイトルを逃したことの失望感は大きく、大臣が会長の辞任を促す発言をするなど、イタリア国内での波紋の余波は大きく拡がっています。日本で例えていうならば、阪神タイガースが日本シリーズで先に3勝しながらも、その後4連敗して日本一を逃してしまった様なものでしょう(汗)。こりゃタイガースファン荒れますね(滝汗)。きっと、大阪中のカーネル・サンダースが道頓堀に投げ込ま(略)。でも、さすがに大臣が阪神の監督に対して辞任を促すなんてことはないでしょうから、イタリア国内での失望感がいかに大きいものであるかが判ろうというものです。しかし、今シーズン自分が一番失望したのはブルーノ・セナですね。あの、伝説のドライバー、アイルトン・セナの甥がF1にデビューするというので期待していました。しかし、特にマスコミに騒がれるということも無く、目立った成績を出すということも無く、ごく普通の新人ドライバーの扱いです。そう、例えていうなら(さっきからこればっかですね。汗)一発屋のアラジン(「完全無欠のロックンローラー」という曲がヒット)が笑っていいともに出演した時に、一般人と全く同じ扱いだったことに対する虚無感と同じものを感じました。歌い終わった後、ゲスト用のイスに座ることなくそのまま舞台裏に退場していったシーンは今でもハッキリ覚えています(爆)。ブルーノの場合、伝説のドライバーの甥なんだから、もう少し目立ってもいいんじゃね?とも思うのですが、現実はなかなかキビしい様です。さて、来シーズンはKERSや可動式ウイング、ピレリタイヤの採用など新しいものずくしとなります。これだけ新しいデバイスが加わると、見事にハマったチームが昨シーズンのブラウンの様な活躍をしそうな気もしますがどうでしょうか。新要素満載の来シーズン、波乱の予感がして今から楽しみです(笑)。

ROUND 18 BRAZILIAN GP

2010年11月13日 01時27分48秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
5位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
6位 N.ロズベルグ メルセデスGP
7位 M.シューマッハ メルセデスGP
8位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース
9位 R.クビサ ルノー
10位 小林可夢偉 BMWザウバー

 ブラジルといえばモータースポーツ大国で、昔は名ドライバーと呼べる人たちが常に上位に顔を出していた様に思います。1970年代に活躍したエマーソン・フィッティパルディ、1980年代だとネルソン・ピケ・シニア、アイルトン・セナあたりがそうですね。マウリシオ・グージェルミンやロベルト・モレノなんていういぶし銀のドライバーもいました。現役のブラジル人ドライバーはバリチェロ、マッサ、ブルーノ・セナ、ディ・グラッシといったところです。バリチェロ、マッサは過去にランキング2位につけるなどなかなかの活躍をみせております。ただし、ここ最近は目立った活躍があまりないので寂しいところですが。ブルーノ・セナ、ディ・グラッシに至っては何をかいわんや、「もっとがんばりましょう」のスタンプを押してあげたくなっちゃいます。さて、マッサといえば2008年のここブラジルGPでのレースが思い出されますね。マッサはタイトルのかかったブラジルGPでポール・トゥ・フィニッシュ、もうすっかりチャンピオンになったかの様な気分です。しかし、タイトルを争っていたハミルトンが、雨の中をドライタイヤで走っていたグロックが失速したところを、「最終ラップの最終コーナーで」オーバーテイク。1ポイント差でタイトルがハミルトンの手に渡ってしまいます。これ以上無いという残酷な形でタイトルがマッサの手からすり抜けていきました。2009年はハンガリーGPでの瀕死の重傷を負う事故によりシーズン後半を棒に振るという不運、2010年はアロンソという超強力なチームメイトの出現により、チーム内での主導権を完全に握られてしまいました。開幕戦でアロンソに完敗したこと、そしてドイツGPでアロンソに優勝を譲った、いわゆるチームオーダー事件。これらは現在のチーム内でのマッサの立場を端的に現しているといえるでしょう。かつての絶頂期から下り坂に向かっているかの様に思えるマッサ、復活の日はいつ?と思わず祈る様な気持ちになってしまいます。さて、ブラジルGPです。鈴鹿以来、レッドブルがワンツーフィニッシュ。しかし、ランキングトップのアロンソが3位に入り、ダメージを最小限にとどめています。ウェーバーとベッテルとの差はそれぞれ8ポイント、15ポイントと十分射程距離内。これだけの差しかないと、最終戦の結果でどんでん返しも十分考えられます。ランキングトップのアロンソもウカウカしていられませんね。6位にはニコ・ロズベルグ。大先輩である「皇帝」シューマッハを遥かに凌ぐ好成績を残しているのですが、チームのシューマッハ擁護方針により自分の実力が正当に評価をされていない、と嘆いています。先の日本GPでキレのある走りを見せたシューマッハ。そのパフォーマンスは周囲の人間に新たな期待感を持たせるのに十分でした。その上で「今までチームメイトと同等レベルのパフォーマンスのマシンを与えられていなかった」ことを示唆する発言。そして、メルセデスのモータースポーツ部門を取り仕切るノルベルト・ハウグもこの発言に同調しています。つまり「シューマッハの成績が悪かったのはマシンのパフォーマンスに偏りがあったせいだった」と。これはロズベルグの好成績が「錯覚」だったとでもいわんばかりの発言ですね。あれだけ自分の方が上位に入賞しているにもかかわらず、立ち位置が相も変わらずシューマッハの下だというのでは愚痴のひとつもこぼしたくなるというものです。しかし、チーム内の評価はともかく、ロズベルグは外部に対してはそのパフォーマンスを存分にアピールできているのは確実でしょう。チームメイトとの成績の差というのは、ドライバーの実力を最も客観的に比較できるものさしとなりうるのですから。さて、いよいよ混迷の度を増してきたタイトル争い。数字の上ではアロンソ有利なのは確実ですが(既に2回タイトルを獲得しているのでプレッシャーもウェーバー、ベッテルに比べて少ない筈)、最後まで気を抜けない展開になりそうです。