F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 19 BRAZILIAN GP

2013年11月30日 01時03分29秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
6位 S.ペレス マクラーレン・メルセデス
7位 F.マッサ フェラーリ
8位 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ
9位 L.ハミルトン メルセデスAMG
10位 D.リチャルド トロロッソ・フェラーリ

 最終戦、ブラジルGPです。ベッテルは危なげない走りでポール・トゥ・フィニッシュ。スタートでモタついて、ロズベルグに先行されますが、すぐに抜き返し元のポジションを取り戻します。その後は、ピットインでもたつくという危うい場面もありましたが、終始レースをリードしていました。しかし、いくら慌てていたとはいえタイヤが用意されていなかったのはレッドブルらしくないミスでしたね。終盤雨がパラつき始めましたがペースはペースは落ちずにレースは続行。そのまま、先頭でチェッカーです。予想はしていましたが、ベッテルは消化レースとなった最終戦でも全く手綱を緩めません。2位はこれがF1最後のレースとなるウェーバー。予選4番手ながら、序盤でロズベルグとアロンソをオーバーテイク。レッドブルのワンツー体制に持ち込みます。やはり、ピットインでタイヤが用意されていなかったベッテルの作業待ちとなってしまう場面もありましたが、レッドブルのワンツーフィニッシュに貢献。有終の美を飾ります。最後のレースなのでベッテルが優勝を譲るのでは?という予想もありましたが、やはり手綱を緩めないベッテルはそんなことをする筈もなく、またウェーバーも譲られての勝利は望まないでしょうからこれが一番いい形だったんだと思います。しかしウェーバー、とてもF1を去っていくドライバーのレースとは思えませんね。何か勿体ない気がします。しつこい様ですが、ウェーバーがマレーシアGPで放った「マルチ21」は今年の流行語に………、残念ながらならないでしょう(爆)。どう考えても「じぇじぇじぇ」か「倍返し」なのは明らかです。2007年のマレーシアGPで格下だった頃のベッテルが、ウェーバーに誤って追突してリタイアに追い込んでしまったということがありました。この時ウェーバーは放送禁止用語を使ってベッテルを徹底的に罵っているんですよね。おかげでベッテルはベソをかいてしまったのですが、この時のことをずっと許していなかったのでしょう。ベッテルは時々チームオーダーを反故にする行動を起こしています。最終的にベッテルはドライバーズタイトル4回(しかも連続)に対してウェーバーはゼロ。まさに、「倍返し」以上のことをした訳です。さて、今シーズンを振り返ってみますとベッテルの圧勝でしたね。シーズン13勝。しかも、ドイツGPからは9連勝しており、連勝記録はまだ継続中です。昨シーズンの2012年は最終戦まで苦労しましたが、今シーズンは2位のアロンソに155ポイントもの差をつけております。シーズン中にあったタイヤの構造の変更が大きく影響したのは間違いありません。イギリスGPでタイヤバーストが頻発してから変更されているのですが、その後のベッテルの成績は著しく上向いていますからね。通常、レギュレーション等はトップチームが不利になる様変更されますが、この時はそうはいかなかった様です。ベッテル以外に目を移すと、今シーズンは何人かのドライバーが目立った活躍をしています。グロジャンやヒュルケンベルグ、ボッタスなどがそうですね。それとは反対に残念な結果になってしまったのがペレス。ザウバーでの活躍を買われてトップチームのマクラーレンに移籍。将来のチャンピオンへの道が開けたか?と思われましたが、さらにあらず。優勝はおろか表彰台にすら立てずじまいでした。まあ、それはチームメイトのバトンにも同じことが言えるのですが。来シーズンから大きなレギュレーションの変更がある為、多くのチームのマシンは昨年の延長型であったのに対し、マクラーレンは完全新設計のマシンを投入するという冒険に出たのですがそれが裏目に出てしまいした。それとは対照的だったのがハミルトン。育ての親のマクラーレンの元を離れ、昨シーズン不調だったメルセデスに移籍。この時点でハミルトン終わった、と周囲の誰しもが思ったのですが意外や意外。優勝は1回だけですが、ポールポジションは何度か獲得しており、注目を集める機会が昨シーズンよりも増えました。マクラーレンに残留したバトンよりは明らかに目立った成績を残していますね。さて、来シーズンはマシンのレギュレーションが大きく変わります。これまでの2400cc・自然吸気V8エンジンから、1600cc・V6ターボエンジンに変わります。近年に無い大きな変更となり、番狂わせが発生する可能性もあるでしょうが、基本的にお金があるチーム、地力のあるチームが強いということに変わりはなく、残念ながら「下剋上」とまではいかないでしょう。とはいえ同じレベルのチーム間では十分な順位の変動はあるのは確実なので、来シーズンはそこに期待するのもいいのではないでしょうか。

ROUND 18 AMERICAN GP

2013年11月22日 23時58分03秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 R.グロジャン ロータス・ルノー
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ
7位 S.ペレス マクラーレン・メルセデス
8位 V.ボッタス ウイリアムズ・ルノー
9位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
10位 J.バトン マクラーレン・メルセデス

 「お前らアホか、マンマミーヤ!」これ、先のイタリアGPでアロンソが無線でチームのスタッフに言い放ったセリフですが、スゴイですね(汗)。マンマミーヤっていうのは、英語ではmy motherになり、意訳としては「何てこったい!」とか「お母ちゃ~ん!」といったことになる………、って食いつくのはそこじゃないでしょ!これは、チーム側は予選でマッサのスリップストリームを使ってアロンソにタイムアタックをさせようとしたのですが、マッサが他のマシンの前に出てしまい作戦失敗。そこで思わず、アロンソが吐いたセリフが冒頭のものなのです。しかもイタリア語で。まあ、アレですヨ。例えば外人に「F○ck you!」と言われてもそんなにムカつきませんが、片言の日本語で「パカヤロ」と言われたらメチャクチャムカつきませんか?つまり、相手の母国語で罵るのは、そういうことなんじゃないかと思うのです。あ、断っておきますが自分はそんなこと言われたことあはありませんからね(必死)。話を戻しますが、このセリフにはアロンソが今置かれている状況が多分に滲み出ている様に思います。まずは、結果が出せていないことへの焦り。マッサを踏み台にするこの作戦でベッテルの射程距離内にマシンを並ばせる手はずが狂ったことへの失望が感じられますね。この時のグリッドはマッサが4番手、アロンソが5番手となっております。それでもアロンソは決勝で2位に入り、さすがという感じではありましたが。さらにこのセリフからは、チームがアロンソを中心に動いているという現状が見てとれます。まあ、マッサのスリップを利用しようとしている時点でもそれは明らかですが。ポカをしたスタッフたちに対してアロンソが叱咤、激励………、じゃなくて単に罵っているだけなんですけどね(汗)。アロンソは会長のモンテゼモーロとの関係も悪化しており、このセリフでスタッフたちの反感も買ったに違いありません。こうなると、電撃移籍という噂も現実味を帯びるのであり、その対策としてライコネンをチームに呼んだという憶測も合点がいくものとなってきますね。アロンソの今後の動きは予断を許しません。さて、アメリカGPです。今回のレースは見どころがたくさんありましたね。まずは、ベッテルがポール・トゥ・フィニッシュでF1新記録の8連勝達成!まさか、シューミの記録を破るドライバーが現れるとは思いもしませんでした。さすが新人類(爆)、更なる進化に歯止めがかかりません、って「新人類」は20年以上前の世代ですから!過去に戻ってどうすんの?とツッコまれそうですね。この調子だと新記録となる8回のタイトルも夢ではないかも知れません。ベッテルはまだ若いし、明らかに他のドライバーと比べてズバ抜けていますからね。2位にはここのところ好調のグロジャンが入りました。先頭をひた走るベッテルに食らいつくも、届きませんでしたが今回のレースで、唯一ベッテルに対抗出来そうな速さを見せていました。6位はヒュルケンベルグ。戦闘力のないザウバーのマシンで今シーズン9回目の入賞と驚異の安定した走りを披露しています。2010年、ブラジルGPでのポールポジションがフロックではないことを見事に証明していますね。そして8位には期待のフライング・フィン、ボッタスです。予選で9番手とシングルグリッドを獲得。決勝でもタイヤマネジメントを上手くこなし、安定した走りで見事自身のキャリア初となる入賞となりました。カナダGPで予選3位になった時は入賞できませんでしたが、今回は見事に結果を出しましたね。さて、次回はいよいよ最終戦となるブラジルGP。相変わらずベッテルは手綱を緩めないでしょうが、舞台となるインテルラゴスは珍しい反時計回りのサーキット。番狂わせを期待してみるのもいいのではないでしょうか?

ROUND 17 ABU DHABI GP

2013年11月10日 01時04分21秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
4位 R.グロジャン ロータス・ルノー
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 F.マッサ フェラーリ
9位 S.ペレス マクラーレン・メルセデス
10位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス

 来シーズン、フェラーリはアロンソとライコネンという王者二人のラインナップで戦う訳ですが、ドリームチーム、というよりもセナプロの再現といった声が多く聞かれます。セナとプロストの確執は、チームを二分するに及び、更にプロストがフェラーリに移籍しても続きましたからね。1990年の日本GP。タイトルの懸ったこの一戦でスタート直後に、マクラーレンのセナとフェラーリのプロストは接触、コースアウト。あっさりセナにタイトルが決まったのでした(苦笑)。2年連続で同じサーキットで同じドライバー同士の接触でタイトルが決まるという類稀なケースとなり、こんなことは後にも先にもこれぐらいしか見当たりません。類稀なのはともかく、熱いバトルを期待していた観客にとってはブーイングものでしたね(実際に観に行った人の談)。例えていうと、ボクシングのヘビー級のメインイベントの試合で、1分もたたずに決着が着いてしまった様なものでしょう。これじゃあ、プラチナチケットを大枚はたいて買った観客もポカーンとするしかありません。日本GPの場合はスタートからリタイアまで10秒もかからなかったので、セナとプロストのバトルを観に来た人にとっては、ある意味1ラウンドKOよりも酷い仕打ちだったともいえそうです(汗)。そんな感じで、骨肉の争いを繰り広げていた二人なのですが、最後には仲直りしているんですよね。プロストの引退レースとなる1993年のオーストラリアGPで二人は握手を交わしています。終わり良ければ全て良し!ええ話や、感動した!とまあ、まるでアロンソとライコネンの確執が確定事項であるかの様に話を進めていますが(汗)、このドリームチームが上手く機能する可能性だってもちろんあります。協調型のライコネンと、マクラーレンでの失敗を糧に一回り成長したアロンソですからきっと上手くやるに違いありません。問題があるとすれば二人のドライビングスタイルの違い。正確無比で無駄の無いライコネンと、アグレッシブさを身上とするアロンソ。これだけ違いがあるとマシン開発の方向性を決めるのにかなり苦労すると思うのですが、調整型のドメニカリ(フェラーリのチーム代表)が何とかしてくれるでしょう、多分(無責任)。さて、アブダビGPです。予選はウェーバーがポールを獲得。既に今シーズン限りの引退が決まっていますが、モチベーションはまだまだ衰えていません。しかし、スタートでは加速が鈍り、2番グリッドのベッテルはおろか3番グリッドのロズベルグにも先行されてしまいます。まんまと先頭に立ったベッテル。すぐさま後続を引き離しにかかりピットストップ後もポジションをキープ出来る程のギャップを築き上げます。結果、一度も首位の座を譲ることなくフィニッシュ。「皇帝」シューマッハの記録に並び7連勝。タイトルを決めたあとも手を緩めない「王者」ベッテル。どこまで突き進むのでしょうか?破竹の勢いはとどまるところを知りません。ホント、「誰か止めて~」っていう感じですね(汗)。

ROUND 16 INDIAN GP

2013年11月02日 02時07分22秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
3位 R.グロジャン ロータス・ルノー
4位 F.マッサ フェラーリ
5位 S.ペレス マクラーレン・メルセデス
6位 L.ハミルトン メルセデスAMG
7位 K.ライコネン ロータス・ルノー
8位 P.ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス
9位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
10位 D.リチャルド トロロッソ・フェラーリ

 インドGPです。スターティンググリッドは、ポールがベッテル、以下ロズベルグ、ハミルトン、ウェーバー、マッサ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、アロンソというオーダー。スタートはベッテルが上手くポジションをキープ。しかし、ランキング2位のアロンソはウェーバー、バトンと次々に接触。らしからぬミスでマシンにダメージを負わせてしまいます。ハンドリングに異変を感じたアロンソはピットイン、早くも優勝戦線から脱落です。ベッテルのタイトルを阻止するには2位入賞が絶対条件なのですが、のっけから絶望的なポジションに落ちてしまいました。ポールスタートのベッテルは首尾良くポジションをキープ。しかし、ソフトタイヤで装着のベッテル、2周目にいきなりピットインです。どうやら「使いものにならない」ソフトタイヤを捨て、ミディアムタイヤに履き替える作戦の模様。せっかくの好ポジションから一転、後方でのレースを強いられることになります。しかし、そこはポールを獲得するぐらいの速さを持つ好調のベッテル。次々とポジションアップし、2番手まで回復します。先頭を走るのはチームメイトのウェーバー。そして、次のピットインのタイミグでポジションを入れ替え、ベッテル遂に先頭に復帰です。レースはベッテル、ウェーバーとレッドブルのワンツー体制で進行。このままのポジションでフィニッシュすると思われましたが、ウェーバーがオルタネーターのトラブルに見舞われ突如のリタイヤ。チームメイトなので、当然同じパーツを使用しているベッテルにも同じトラブルに見舞われる危険があったので、電動ポンプを使用するドリンクボトルの使用を控えるという措置で取ることに。その後は何事もなく無事フィニッシュ、見事優勝です。と同時にワールドチャンピオンが確定、4連覇という偉業を成し遂げました。4回タイトルを獲得するだけでも大変ですが、4連覇というのは凄まじいですね。4連覇を達成しているのはファンジオとシューマッハの2人だけです。連覇当時のシューマッハの強さは「ターミネーター」と呼ばれるぐらいハンパでなく、無敵オーラを発しまくっていたものですが、まさかこの記録に並んでくるドライバーが登場するとは思いもしませんでした。ベッテルはシューマッハと違いフレンドリーな雰囲気を醸し出していますが、「やるときゃ、やるよ!」という感じで切り替えが早いのでしょう。2007年のマレーシアGPでウェーバーに追突してしまい、ベソをかいていたのがウソみたいです(笑)。ホント、人間変われば変わるものですねぇ。