F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 6 MONACO GP

2015年05月30日 09時12分16秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 L.ハミルトン メルセデスAMG
4位 D.クビアト レッドブル・ルノー
5位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 J.バトン マクラーレン・ホンダ
9位 F.ナスル ザウバー・フェラーリ
10位 C.サインツJr. トロロッソ・ルノー

 モナコGPです。ロズベルグ遂にやりましたね。前回のスペインGPに続き2連勝です。2連勝とはいえ、レースは主導権はハミルトンが完全に握っていました。もう、ハミルトンの勝利は誰の目にも揺るぎないものに見えました。しかし、レース終盤、そんな単調(?)なレース展開に待ったかける出来事が起こります。レース終盤、グロジャンとバトルをしていたフェルスタッペンがクラッシュ。ここでバーチャル・セーフティーカーなるものが発動されます。これは全マシンの走行スピードを制限するもので、昨年の日本GPでのビアンキの事故を教訓に導入されたものです。さて、このタイミングでメルセデスのピットからハミルトンにピットインの指示が出ます。独走態勢だったハミルトンは他のマシンの状況が判らないということも手伝って、指示通りにピットイン。他のマシンもピットインするものと勘違いしてしまったのです。更に運が悪いことに、作業が終了したタイミングでザウバーがピットレーンを通過。スタートを一瞬待たされることになり、ロズベルグばかりかベッテルにも先行されることになりました。ニュータイヤで猛チャージをかけるも、ここは抜けないモナコ。ほぼ、手中にしていた勝利を逃したハミルトンは、結果3位でフィニッシュ。表彰台での不満気なハミルトンの表情が全てを物語っていましたね。さて、ハミルトンの自爆(?)でトップチェッカーとなったロズベルグ。これで3連覇達成です。えっ、前回のスペインGPと合わせて2連勝の間違いじゃないのかって?いいえ、「モナコGP」3連覇だから間違いではないのです(ちょっとドヤ顔)。親子で唯一の優勝(1983年のケケ・ロズベルグ)、そして、3連覇とモナコとは相性のいいロズベルグ。とはいえ、今回の優勝はハッキリ言ってタナボタです。が、運がいいだけではモナコ3連覇はできません。近年で遡ると、3連覇しているドライバーは1989年から5連覇(!)しているセナしかいません。なので、ロズベルグにはモナコマイスターの称号を授けてもいいのではないでしょうか(自分が決定権を持つ程偉い訳ではありませんが。笑)。タイトル争いは、まだまだハミルトン優位の感がありますが、ロズベルグが今の勢いをどれだけ維持できるかが今後の流れを左右することになるなるでしょう。ロズベルグにとってはここが正念場。夏休み前までにダメージを最小限に食い止めておけば、タイトルに望みを繋ぐことができると思います。

ROUND 5 SPANISH GP

2015年05月14日 23時22分02秒 | Weblog
1位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 S.ベッテル フェラーリ
4位 V.ボッタス ウイリアムズ・メルセデス
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
7位 D.リチャルド レッドブル・ルノー
8位 R.グロジャン ロータス・メルセデス
9位 C.サインツJr. トロロッソ・ルノー
10位 D.クビアト レッドブル・ルノー

 ミハエル・シューマッハが3シーズンのブランクを経てF1に復帰したのは2010年。復帰先はメルセデス。折しもシューマッハがジュニアチーム時代に所属していたのもメルセデス。自分を育ててくれたメルセデスに恩返しをしたい、というのがその理由の様でした。まあ、自分は以前から、シューマッハはいつかはメルセデスで(あるいはメルセデスのエンジンで)走るのではないかと、思っていたので、復帰のニュースを聞いた時には「ついにこの時がきたか!」と思ったものです(ちょっとドヤ顔)。さて、シューマッハ。復帰はしたものの成績は鳴かず飛ばず。チームメイトとなった若手のロズベルグが、ことごとく成績面で上回ります。2012年に復帰してきたライコネンが大活躍したのもイタかったですね。復帰後わずか4戦目で表彰台、シーズン終盤のアブダビGPでは優勝までしています。「ブランクが原因で不調」という言い訳が出来なくなってしまいました。団の面目丸潰れ~、ていうか契約解除をもささやかれるという目も当てられない程の惨状です。それでも、得意とするサーキットでは好成績を残していたのも事実(2011年モナコGPで事実上のポールポジション、ベルギーGPで24位スタートからの5位入賞など)。そして、2012年のヨーロッパGP(バレンシア市街)では遂にというか、やっとというか、表彰台に登っています。しかし、悲しいかな。この時が復帰後唯一の表彰台となってしまいました。また、2011年のイタリアGPでは抜きにかかったバリチェロをコンクリートウォールすれすれまで幅寄せをするという、悪い癖が出ています。一歩間違えれば、深刻なアクシデントになりかねない状況です。シューマッハのダーティーなドライビングは以前から批判の的となっており、「善人はチャンピオンになれない」という言葉を体現するかの様なドライビングです。ちなみに「善人」でチャンピオンになった代表格といえばミカ・ハッキネン。「スポーツマンシップ」の大切さを常々語っていたという、それを聞いていたジャーナリストに「キミ、それマジで言ってるの?」と思われた程の逸材でした。「善人」は「ターミネーター」と戦って、1998年と1999年にタイトルを奪取。正に、騎士道精神というか武士道を体現してるというか………。まあ、武士道についてはアロンソ先生におまかせするとして、キリが無いので話を戻します。シューマッハのトラックマナーはいいとは言えませんでしたが、根は善人でありました。チャリティーには積極的に参加。メカニックの同僚が亡くなり、その家族を支える為に募金活動を行っているというのを聞いて、自分のレーシングスーツをオークションに出してくれ、と差し出したということもありました。しかも、他のチームのメカニックであるにもかかわらずです。シューマッハのこの様な逸話は結構多く残っています。トラックマナーの悪さの反動(罪滅ぼし?)で、普段の行動が善人なのか、はたまた、普段の行動に仕事の流儀を持ち込まない主義なのかは本人のみぞ知るところでありますが。「ターミネーター」というニックネームが先行し、冷酷なイメージを持たれていますが、まあ、人間には色んな一面があるっていうことでしょう。さて、皆さんご存知の通りシューマッハはスキーの事故で現在も困難な状況が続いております。いつか再び元気な姿を我々の前に見せて欲しいですね。さて、ロズベルグはチームメイトとなったシューマッハをけちょんけちょん(死語?)にやり込め、自身の評価を上げることに成功しました。ええ、何しろ相手は7回チャンピオンになった、あの「皇帝」ですからね。2012年、シューマッハが来シーズンの契約を迷っているのを待ちきれずに、メルセデスがハミルトンと契約を結びます。ハミルトンとはカート時代からの旧知の仲でしたが、2014年のタイトルを持っていかれてしまい、忸怩たる思いがあったに違いありません。今シーズンも予選から決勝まで敗け続き。力関係がハッキリしてしまったかに思われましたが遂にここ、スペインGPで一矢報いることができました。しかも、完璧な形でです。ポール・トゥ・フィニッシュ。ハミルトンがスタートで出遅れ、ベッテルの後ろに回ったのは幸運な展開でした。その後は終始レースをリード。最終的には20秒近く差を付けフィニッシュ。念願の今シーズン初勝利を手にしたのでした。次は地元でもあり、ロズベルグの得意とするモナコGPです。ここで連勝して、タイトル争いに弾みをつけたいところですね。今回は真っ向勝負でハミルトンを下したので自信に漲っている筈ですから、次もロズベルグ、やってくれそうな気がします。