F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 10 BRITISH GP

2017年07月22日 09時17分24秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
5位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 S.ベッテル フェラーリ
8位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
9位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
10位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス

 イギリスGPです。空模様は曇り。イギリスらしい清々しい(爆)曇り空の下、レース開催です。ちなみに自分は洋楽が好きでよく聴くのですが、アメリカのロック&ポップスを聞いてると、ピーカンのスコーンと突き抜けた青空を連想させる曲が多いです。ヴァン・ヘイレン、ZZトップ、モトリー・クルー辺りがそんな感じです。続いてイギリス。UKポップにはしっとりしている曲が多い気がします。ティアーズ・フォー・フィアーズ、ペットショップ・ボーイズ、UB40、ジェネシス辺りですかね。ノリの良い曲でもやはりどこかに憂いを含んでいるというか、まあ判り易くいうと曇り空の様に「どんより」している感じですかね(爆)。イギリスは曇りの天気が多いので自然とこういう曲調になってしまうのでしょうか。まあ、UKポップの真骨頂はアイロニーにあると思いますよ?ペットショップ・ボーイズの「ショッピング」という曲があるのですが、サビの部分が「エスエイチオーピーピーアイエヌジー、ウィーアーショップンング」。これ、一体何を買っているのかというと「兵器」です。イギリス政府が他国から兵器を買いあさっているのを皮肉って歌っているんですね~。スゴイですね、この感性。日本人には到底真似出来そうにありません。余談ですが、スウェーデンとかフィンランドの北欧の楽曲は透き通ったサウンドの曲が多いです(エイス・オブ・ベイス、カーディガンズ、パンドラ、ストラトヴァリウス辺りですかね)。さすが、森と湖の国。そういう曲調に生まれ育った環境が反映されるのでしょうか。さて、大きく脱線してしましましたが(汗)、レースの方はポールのハミルトンがホールショット、そしてライコネンが続きます。ベッテルはスタートで出遅れフェルスタッペンに先行されます。一旦抜き返しますが、その直後、ターン4~5にかけてアウト側からフェルスタッペンが被せて抜き返しました。ベッテルが前にいたライコネンに詰まった隙にフェルスタッペンが大外捲りした格好となっています。そして、クビアトがまたしてもスタートで接触。しかも、またもチームメイトにです。ベケッツ(S字っぽくなっているコーナー)をオーバースピードで侵入してバランスを崩し、サインツと接触となりました。サインツはそのあおりでスピン、後続車と接触してウイングを飛ばされリタイアです。しかし、クビアトまずいですね。これで3戦連続、スタートで身内と絡んだことになります。前々回のアゼルバイジャンでは接触はしていないものの、サインツをスピンに追い込んでいます。前回のオーストリアではフェルスタッペンを巻き添えで接触、スピンさせています。そして今回のサインツとの接触。このままでは「魚雷」というありがたくないキャッチコピーを頂戴することになりかねません(汗)。さて13周目、ベッテルはストウでフェルスタッペンのインに飛び込みます。そして、フェルスタッペンはコースアウト。しかし、そのままコースに復帰、ベッテルを押しのけてポジションを奪い返します。コースの外側が舗装されてる故に可能な芸当でしたね。まさか、フェルスタッペンが戻って来るとは思っていなかったベッテル。手を挙げて抗議をしていました。中指を立てているかどうかは良く見えませんでしたが多分大丈夫でしょう(汗)。さて、オーバーテイクに失敗したベッテルは、自分よりも遅いフェルスタッペンのペースに付き合わされることになります。そして18周目にピットイン、フェルスタッペンに対してアンダーカットを試みます。フェルスタッペンはこれに反応して翌周にピットインするも、作業に手間取りタイムロス。ベッテルのアンダーカットを許すことになりました。これで、視界が開けたベッテル、後は先頭のハミルトンとライコネンを追うだけですが、後ほどボッタスに抜かれることになります。さて、レースも最終盤にかかった49周目、2番手を走行していたライコネンの左フロントタイヤのコンパウンドが剥がれてしまい緊急ピットイン。「My left fornt tyre is broke!」と無線でチームに訴えるライコネン。ちなみに「bloke」だと「野郎」等の意味になってしまうので気をつけてくださいね(汗)。そして50周目には4番手に着けていたベッテルまでもがまさかのタイヤトラブル。フロアを擦っているのか、マシンから火花が飛び散り、まともにコントロールできない状態に陥り、やはりこちらも緊急ピットイン。7位でレースを終えることになりました。結局、ハミルトンが悠々自適の一人旅でトップチェッカー、地元イギリスGPで通算5勝目を挙げました。2位はボッタス。今シーズン2回目、4戦振りのメルセデスワンツーです。3位はタイヤトラブルで緊急ピットインしたライコネン。順位を一つ落としただけで済んだのはラッキーでしたね。さて、最終盤に2台ともタイヤトラブルが発生したフェラーリ。ハッキリ言って緊急事態ともいえる状況ですが、これは速急に原因究明しないとマズイですね。使い方が悪いのか、それともマシンとの相性が悪いのか、はたまたタイヤの欠陥なのか。ちなみに、以前からベッテルはタイヤの使い方等を担当者にしつこく訊いてくる、ということを行っていました。空気圧とかソフトとハードの違いとか。元ブリヂストンの浜島さんもその犠牲者です(笑)。この探求心、というか執念というか、疑問に感じたことは徹底的に追及するというこの姿勢がベッテルに4度のタイトルをもたらした一因でもあるのでしょう。今回のトラブルで、担当者はベッテルの質問責めを覚悟しなくてはならなそうですね(汗)。

2017 ROUND 9 AUSTRIAN GP

2017年07月14日 23時01分49秒 | Weblog
1位 V.ボッタス メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 K.ライコネン フェラーリ
6位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
7位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
8位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス

 オーストリアGPです。スタートはポールのボッタスがロケットスタートを決めホールショット。しかし、あまりにも動き出したタイミングが絶妙過ぎた為、フライングの嫌疑をかけられることに。2番グリッドのベッテルは「絶対にフライングだと思っていた」とい言ってたので相当なモンだったんじゃないでしょうか。協議の結果、後に嫌疑は晴れることになります。スカイスポーツがビデオ解析を行っていたのですが、ボッタスのマシンは確かに赤いランプが消えた瞬間に動き出しています。ていうか、消えるタイミングを予測して動いてます。狙ってこのタイミングでスタートしたのなら、とんでもないですよ、コレ。1フレーム単位でタイミングを合わせたことになりますからね。一方ベッテルのオンボードカメラを観ると、ランプが消えてコンマ1~2秒程してから動き出しています。その瞬間、ボッタスは遙か左前方に。まあ、これではベッテルが「フライングだ!」と騒ぎ立てるのも無理からぬことでしょう。ボッタスがペナルティを食らっていれば優勝は自分の方に転がってきますからね。さて、スタート後方ではクビアトがアロンソに追突。その巻き添えでフェルスタッペンもスピンです。どうやら、サインツをインから抜いたのは良かったものの、勢いがつき過ぎて減速し切れなかった様です。クビアトは、この接触で兄貴分チームのドライバーである、フェルスタッペンをリタイアに追い込んだ過度によりシート喪失の危機が囁かれています。クビアトは昨シーズンのロシアGPではレッドブルの功労者であるベッテルに2回追突してリタイアに追い込んだミスをしていました。その次のレースから弟分チームのトロロッソに緊急移籍となっています。チーム側は否定していますが、これは明らかに制裁的人事異動と言えるでしょう。さて、グロジャンですが何気にスタートで4番手までジャンプアップ。その勢いのまま、リチャルドにアウトから被せますがオーバーテイクまでには至らず。その後はライコネンとハミルトンにオーバーテイクされ、スターティンググリッドと同じ6位でレースを終えることになります。とはいえ、今シーズンのベストリザルト。新興チーム、ハースの牽引役として奮闘しています。さて、40周目にボッタスがピットイン、その間ピットインを遅らせたライコネンが一時先頭に立ちます。が、その後迫ってきたボッタスがライコネンを3コーナーでアウト側からアッサリ、オーバーテイク。ユーズドタイヤとフレッシュタイヤの差がありこそすれ、こうもアッサリ抜かれるとライコネンの方も凹むでしょうね。さて、レース終盤2つのバトルが繰り広げられることになります。まずはリチャルドとハミルトンのポディウム争い。ハミルトンはDRSを使って3コーナーでアウト側からのオーバーテイクを試みますがリチャルドがイン側をガッチリブロック。その後も、ハミルトンに隙を与えず3位フィニッシュです。リチャルドは優勝した前回よりも何故かご機嫌で、「Raaaaaaaaaarrrrr!」とか訳わかんない雄叫びを発していました(笑)。そしてもう一つのバトルがボッタスとベッテルの優勝争いです。ボッタスを追い詰めるベッテルですが、ファイナルラップ、6コーナーのクリッピングポイントに着くタイミングと8コーナーの立ち上がりの縁石で、ややアウト側に走行ラインが膨らみました。追うベッテルが力み過ぎたのか、これでコンマ数秒のタイムロス。結局射程距離に入ることは出来ず、ボッタスの優勝を許すことになりました。ボッタスはこれで、キャリア通算2勝目。ランキングも3位をキープしています。ぶっちゃけ、関係者もボッタスがここまでやるとは思ってなかったでしょう。ベッテルとハミルトンという手強いライバルがいますが、これはタイトルを狙うチャンスなんじゃないですかね~。移籍1年目で初タイトル?新たなフライング・フィン伝説の幕開け?とは簡単にいかないでしょうが、チャンスなのは間違いありません。これはもう行くしかないでしょう。あ、でもハミルトンとの仲違いだけには注意してね(汗)。

2017 ROUND 8 AZERBAIJAN GP

2017年07月01日 03時47分21秒 | Weblog
1位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 L.ストロール ウイリアムズ・メルセデス
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
8位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
9位 F.アロンソ マクラーレン・ホンダ
10位 P.ウェーレイン ザウバー・フェラーリ

 アゼルバイジャンGPです。昨シーズンはヨーロッパGPという名称だったのですが、固有の国名を冠したことで昇格といったところでしょうか。スタートは、やや波乱の展開。クビアトが1コーナーで大回りをしてやや強引にコースに戻ってきます。丁度そこにやって来たサインツが接近してくるクビアトを見て慌てたのか、リアタイヤをロックさせてスピンしてしまいましたが接触は無し。そして、2コーナーで2番手のボッタスとアウト側から仕掛けてきたライコネンが接触。ボッタスの右フロントタイヤはガタついてかなりのダメージを被った模様。緊急ピットインして最後尾まで後退を余儀なくされることに。一方のライコネンはボッタスに弾き飛ばされる形でウォールにヒットしており、こちらの方がダメージが大きそうですが、そのまま走行を続けます。その後、デブリをブレーキダクトに拾い加熱してしまったリチャルドがピットイン、順位を大きく落とします。10周目にはクビアトのマシンがストップ。マシン撤去の為にバーチャルじゃないセーフティーカーが導入されます。その直後、フェルスタッペンがエンジントラブルでピットイン、そのままリタイアとなっており2戦連続でマシントラブルによるリタイアとなりました。17周目にレースは再開されますが、ライコネンとボッタスのマシンからデブリが飛び散りコース上に散乱した為赤旗中断。再びバーチャルじゃないセーフティーカーの導入となり、デブリの撤去作業を行うこととなります。さて、その時セーフティーカー先導中にコーナーからの立ち上がりが遅かったハミルトンにベッテルが追突。これを「ブレーキテスト」と判断したベッテルは横に並んでハミルトンにマシンを寄せ軽くプッシュ。この行為が問題となり後に10秒ペナルティが課せられることになります。「俺がいつ危険なドライビングをしたのか説明できるのか?」と怒りを露わにするベッテルですがこの幅寄せはいただけませんでしたね。まるでゴーカートの様に、何のためらいもなくマシンをぶつけてきました。突然減速されて追突させられた怒りは判らなくもありませんが、中指を立てておくぐらいにした方がよかったんじゃないでしょうか。まあ、これもこれで問題ありますけどね(汗)。その後の再スタートでペレスとオコン、チームメイト同士で接触です。アウト側からマッサの様子を窺ていたペレスですが、オコンが侵入でインに割り込み立ち上がりでペレスに寄ってきました。結果、ペレスはコンクリートウォールとオコンのマシンに挟まれる形となり大きなダメージを負うことに。フロントウイングを破損して、またも大量のデブリがコースに散乱する状況となり再び赤旗が提示され、今回は一時中断となります。コース上の清掃が終了しレース再開。リチャルドは素晴らしい加速を見せ、ストロールとマッサ、ウイリアムズの2台を一気にパス。特に1コーナー侵入時の加速は圧巻で、あっという間にストロールのインに飛び込んだ、という感じでした。さて、先頭を快調に一人旅していたハミルトンですが、ヘッドレストが外れてしまい、手で押さえて走ることを強いられるという状況に。チームはヘッドレスト交換の為にハミルトンをピットに呼び込み9番手まで後退です。件の幅寄せでペナルティを喰らったベッテルもここで10秒ストップ&ゴーを消化し、ハミルトンの前でコースに復帰します。レースも終盤、気が付くと先頭はリチャルド、2番手にはストロール(!)、3番手にはボッタスというオーダーとなりました。ボッタスは自己ベストを連発してストロールより1秒も早いペースで迫ってきます。そして、先頭でチェカーを受けたのはリチャルド。続いて全力で逃げるストロールですが、フィニッシュライン直前でボッタスに捕らえられ、0.1秒差で3位に。最後に抜かれたのは残念ですが、初のポディウムです。これで、前回の入賞に続き、ただのボンボンでないことを証明できたんじゃないでしょうか。ええ、実業家の父親に87億円払ってもらってシートを得たのですから、まごうこと無き「ボンボン」です(爆)。今回の3位入賞で自信をつけたでしょうから、今後の成長が楽しみですね。ボッタスは執念の追撃で2位に滑り込み。オープニングラップの接触でタイヤにダメージを負っていました。オンボードカメラでブレてるのが判るぐらいに。ハッキリ言って、この時点でボッタス終わっていた感があったのですが、まさかの2位までリカバリー。これでハミルトンが落ち込んだ分をフォローできたんじゃないでしょうか。ボッタスは初ポディウムを目前にした若手を相手に滑り込みで2位を奪い取った訳ですが、これを大人気無いと見るかどうかは人によって分かれるところでしょうか。まあ、ここは厳しいプロの世界ですから仕方がありません。逆に手を抜いたら失礼ってもんですヨ。どのみちストロールはポディウムに登れたのだから良かったんじゃないですかね。さて、優勝はリチャルド。ということはアレですよ、アレ。そう!シューイです(汗)。フィニッシュ直後に無線で「cheers(乾杯)」って言ってたぐらいだからやる気満々なのは明らか。さて、今回のシューイの犠牲者………、じゃなくて洗礼を受けたのはストロールでした。初ポディウムの嬉しさもあってか、すんなり飲み干していましたね。ロズベルグなんかは露骨に嫌な顔をしていたもんですが(笑)。さて、今回一悶着あったベッテルとハミルトンは共にポディウム圏外。この幅寄せの一件は禍根を残しそうですね。ハミルトンは無線で「あの様な振る舞いに対して10秒ペナルティでは足りないよ」と言っていたぐらいですから。ベッテルは恐らくカッとなって条件反射的に幅寄せをしたんだろうと思います。が、自分の振る舞いが映像となって全世界に流れることを忘れてはいけません。ハミルトンやベッテルがそうだった様に、未来のF1ドライバー達が観ている訳です。もし、自分が応援しているヒーローが品位に欠ける行為をしていたらガッカリするんじゃないですかね。ベッテルはペナルティ喰らってるのに反省していないし、ハミルトンはハミルトンで怒りが収まらない様子。まあ、違うチームのドライバー同士に確執が起こる分には、そんなに問題にはならないでしょう。ライバルのチーム同士、争う案件が増えるだけですから(何か事務的な表現)。一方、チームメイト同士で確執が起きると面倒な事この上ない事態になりますけどね(汗)。