F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2019 ROUND 20 BRAZILIAN GP

2019年11月23日 23時52分14秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
3位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
4位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
5位 A.ジョヴィナッツィ アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
6位 D.リチャルド ルノー
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
9位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
10位 D.クビアト トロロッソ・ホンダ

 ブラジルGPです。グリッドはポールがフェルスタッペン、以下ベッテル、ハミルトン、ボッタス、アルボン、ガスリーと続きます。ルクレールは10グリッド降格ペナルティで14番グリッドと後方に沈んでおります。スタートは、フェルスタッペンが上手く決めてホールショット。すぐ後ろでは、ターン1でハミルトンがベッテルをアウト側から被せてオーバーテイク、2番手にジャンプアップです。後方ではルクレールがテクニカル・セクションでリチャルドをパス。続いてメインストレートに続く高速コーナーで、サイドバイサイドになりながら抵抗するノリスをパス。11番手にジャンプアップ。オープニングラップ終了時点でのオーダーはハミルトンとベッテルの順位が入れ替わった以外は大きな変化はありません。ルクレールがパスするのと同時にリチャルドがノリスをターン1でアウト側からオーバーテイク。ノリスはルクレールとリチャルドに挟みこまれる格好になりました。しかし、ノリスはターン2でインに潜り込みターン3をリチャルドのアウト側で立ち上がります。バックストレートでインに並ぼうとするリチャルドをブロック。リチャルドはイン側の芝生にややはみ出して土ぼこりを上げますが、ノリスは構わずブロックしてターン4に侵入。このバトル、ますはノリスが制しました。22周目、フェルスタッペンがピットインします。タイヤ交換を所定の作業時間で終えて何事も無くピットレーンからコースに向かいます。そこに突然、時を同じくしてピットレーンにクビサが割り込んできます。危うく接触しそうになった両マシン。”WHAT THE ****** DID THEY DO?”(フェルスタッペン)いや~、これ間一髪でしたね。タイミング的には明らかにクビサの不注意ですね。これ、一般公道で同じことをやったら、あおり運転の原因になりかねませんよ?(汗)66周目、このレース最大の事件が起こります。最終コーナーをベッテルの後方で立ち上がってきたルクレールが、ターン1でベッテルをズバッとオーバーテイク。ターン2、ターン3と立ち上がってバックストレート、ベッテルはルクレールを再び抜き返そうとアウト側に並びますが接触!ストレートでベッテルはルクレールの方に寄っていたのですが、この不可解な動きが無ければ接触は起きなかったかも知れません。ルクレールは左フロントのサスペンションロッドが折れてコースアウト、その場でリタイアです。一方のベッテルも左リアタイヤがバーストし、マシンのフロアを破損、リタイアとなっております。フェラーリは最悪の形で2台同時にリタイアとなりました。そして、レースの方はフェルスタッペンがポール・トゥ・フィニッシュ。今シーズン3勝目、都合、レッドブル・ホンダにとっても3勝目となります。2位はガスリー。終盤4番手を走行していたガスリーは、前方を走っていたハミルトンとアルボンの接触により2番手に浮上。ファイナル・ラップ、最終コーナーでハミルトンにイン側に並びかけられ、ガスリーのポジションはもはや風前の灯(汗)。しかし、ここでホンダパワーが炸裂!ガスリーはハミルトンを抑えきり見事2位でフィニッシュしたのでした。”THIS IS THE BEST DAY OF MY LIFE.”歓喜を爆発させるガスリー。そらそうでしょう。成績不振によりシーズン途中でレッドブルからトロロッソに降格。周りの人から見れば「可哀そうな人」に成り下がっていました。しかし、「出向」後も腐ることなく着々と入賞を重ね今回の結果に繋がりました。諦めなければチャンスはいつかは巡ってくる、ということを今回のガスリーの結果は語っているのではないでしょうか。さて、3位はカルロス”SMOOTH OPERATOR”サインツです。彼はいつも上位で入賞するとフィニッシュ後に”SMOOOOOOOOTH OPERATOOOOOOORRRRR~♪”と鼻歌まじりにスタッフと無線を交信するのがお決まりのパターン。今回は特に最後尾からの追い上げだったのでいつになく鼻歌が上機嫌だった様に思います(笑)。シャーデーの曲で同じタイトルのタイトルの楽曲があるのですが、彼はシャーデーのファンなのでしょうか。ちなみに”SMOOTH OPERATOR”とは「やり手」とか「要領のいい人」といった意味です。レース終了直後は、ハミルトンとアルボンの接触に関しては審議中だったので、ポディウムには暫定の順位で3位だったハミルトンが上がっています。しかし、その後ハミルトンに対して5秒加算のペナルティが確定。繰り上げでサインツが3位というリザルトが確定。その後、サインツの為に特別に設けられたポディウムでサインツが1人で3位入賞を祝うことになりました。ハミルトンに対する裁定が遅れたので辺りは暗く、尚且つ一人での登壇でしたが、それでも周りにはスタッフが取り囲んで賑やかにサインツの初ポディウムを祝福していました。そうなのです、ガスリーに続いてサインツも初ポディウム。2人同時に初ポディウムというのもかなり珍しいケースではないでしょうか。2位走行中にハミルトンに撃墜されたアルボンは初ポディウムを逃したので、この2人をうらやましく思っていたかも知れませんね。何しろ、自分が撃墜されたことによって2人に初ポディウムをプレゼントしたことになったのですから(汗)。最後にフェラーリの同士討ちについてですが、遂にやっちまったな~、というのが正直なところですね。どんどん頭角を現してくる若手のルクレールに対して、ベッテルが快く思っていないというのは明らかでした。それは、チーム無線の交信をチェックしていれば明らかです。ルクレールもルクレールで、生意気なことを多々発言しているので、それもベッテルの気に障ったのかも知れませんね。ともかく、日常の些細なことが積み重なって、マクラーレン時代のハミルトンとアロンソの様な最悪な関係に陥らないことを願わずにはいられません。

2019 ROUND 19 UNITED STATES GP

2019年11月10日 05時15分54秒 | Weblog
1位 V.ボッタス メルセデスAMG
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
6位 D.リチャルド ルノー
7位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
8位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
9位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
10位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス

 アメリカGPです。スターティンググリッドですが、ポールはボッタス。以下、ベッテル、フェルスタッペン、ルクレール、ハミルトン、アルボン、サインツ、ノリスのオーダー。トップ3の後にマクラーレンの2台が続きます。この辺は前回と同様の布陣ですね。ボッタスはチームメイトで事実上のファーストドライバーであるハミルトンにコンマ3秒の差をつけてポールを獲得しました。日本GPで優勝していることもあり、調子が上向きのボッタス、これは期待できそうですね。スタートはボッタスが危なげなくスタートしてホールショット。ベッテルが遅れてアウト側からフェルスタッペンがオーバーテイクしていきます。S字でペースの上がらないベッテルの後ろに付いていたハミルトンはS字の終わるターン9の立ち上がりでズバッとオーバーテイクしました。ベッテルは、更にヘアピンのターン11でルクレールにもオーバーテイクされます。バックスストレートエンドのターン12でルクレールを抜き返そうとインに入ろうとしますが、これは、あわや同士討ちという際どいタイミングでしたね。ベッテルはその後、タイヤスモークを上げてノリスにもオーバーテイクされます。明らかにペースが落ちていますね。何かトラブルを抱えているのかも知れません。8周目、ベッテルのマシンに異変が起きます。ターン9を縁石の外側まではみ出した瞬間、白煙が上がるのと同時に左前輪が浮き上がりました。”I THINK THE SUSPENSION JUST FAILED.”(ベッテル)そのまま、ひっくり返るんじゃないかという程浮き上がっています。どうやらサスペンションが壊れた模様。走行不可能になりストップ、リタイアです。23周目、タイヤ交換のタイミングを引っ張るハミルトンにフレッシュタイヤを履いたボッタスが追い付きます。ハミルトンはタイヤが苦しいらしく、全く抵抗する様子も無くボッタスに前を行かせました。30周目、ストレートエンドのターン12でクビアトがストロールに対してアウト側から並びかけます。しかし、隙を見せないストルールに対して前に出ることの出来なかったクビアトは一旦引くことにします。後ろからはペレスが迫っておりトロロッソのクビアトは2台のレーシングポイントのマシンに挟まれる格好になりました。そして、ストロールに対するアタックを失敗して加速の鈍ったクビアトはターン15でペレスのインに潜り込まれてオーバーテイクされることになります。図ずもレーシングポイントをオーバーテイクしようとクビアトは逆に後ろから来たレーシングポイントにオーバーテイクされるという事態になりました。狙った訳ではないでしょうが、チームプレイを発揮した格好になりましたね。51周目、タイヤ交換のタイミングで先頭に立ったハミルトンですが、周回遅れに引っ掛かりタイムロス。その隙にボッタスに詰め寄らることに。バックストレートエンドのターン12でボッタスがハミルトンのアウト側から被せる形でオーバーテイクを試みます。しかし、これはちょっと強引だったか、ボッタスはオーバースピード気味にアウト側へコースアウトしますが無事に復帰。翌52周目、ヘアピンのターン11のブレーキングでグアァァッ!とブレーキングでハミルトンとの差を一気に詰めるボッタス。立ち上がりのバックストレートでハミルトンのインに潜り込みオーバーテイク。今度は綺麗に決まりましたね。そして、ボッタスはそのまま逃げ切りトップチェッカー、ポール・トゥ・フィニッシュです。今シーズン4勝目でランキング2位は確定ですね。2位はハミルトン。”GET IN THERE LEWIS!”(スタッフ)このフレーズは通常、ハミルトンが優勝した時に向けられるものなのですが、今回2位なのにこのフレーズが出たということは………。そうです、ハミルトン6回目のチャンピオン確定です。途中、ボッタスに抜かれる時に無理をして張り合ったりしなかったのは、安全策でタイトル獲得を優先したからなのでしょう。これでシューマッハの7回タイトルにあと1回というところまで迫りました。この調子なら7回タイトルはいけるんじゃないでしょうか。ただし、2021年はレギュレーションが大きく変わるので、どうなるかはわかりませんが………。10位にはペレスが入りました。クビアトにフロントウイングを割られたのですがギリギリポイント圏内に滑り込みです。ちなみに、クビアトはペレスと交錯した際の接触が審議対象となり、10位でフィニッシュしたものの5秒加算のペナルティで12位に降格。代わりにペレスが10位に上がったという訳です。マクラーレンやルノーの台頭で苦戦を強いられているレーシングポイントですが、先週行われたメキシコGPではペレスが7位に入賞と活躍しています。ペレスがガスリーをオーバーテイクした時の大歓声は、メキシコでのペレスの人気の程を表しているといえますね。ザウバーからデビュー。マクラーレンからレーシングポイント(当時はフォースインディア)に移籍して早6年目で、もはやベテランの域に達していますが、これからもしぶとく活躍して欲しいですね。

2019 ROUND 18 MEXICAN GP

2019年11月03日 05時34分45秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 C.ルクレール フェラーリ
5位 A.アルボン レッドブル・ホンダ
6位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
7位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
8位 D.リチャルド ルノー
9位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
10位 N.ヒュルケンベルグ ルノー

 メキシコGPです。スターティンググリッドはポールがルクレール、以下ベッテル、ハミルトン、フェルスタッペン、アルボン、ボッタス、サインツ、ノリスと続きます。トップ3の後にマクラーレンの2台が続くといった布陣ですね。フェラーリは2戦連続でフロント・ロウ独占、と言いたいところですが、実質的なポールはフェルスタッペン。フェルスタッペンは黄旗無視の過度で3グリッド降格のペナルティを食らい、4番グリッドとなっております。スタートはルクレールがホールショット。そしてベッテルが続きます。ハミルトンはベッテルのアウト側に並びかけますがベッテルがアウト側に寄った為行き場を失います。接触を避ける為にハミルトンはやや後退。その隙にフェルスタッペンがインに潜り込みます。ハミルトンはターン2での立ち上がりが苦しくなり、ターン3でややコースアウト。ハミルトンに弾き出される格好となったフェルスタッペンは思いっきりシケインをショートカットする格好でコースアウトすることになり、大きく順位を落とします。ターン4ではアウト側に孕んで立ち上がりでモタついたルクレールにベッテルが軽く接触。ルクレールは軽くテールスライドして挙動を乱しますがそのまま走行を続けます。チームメイト同士の接触、ちょっとヒヤリとしましたね(汗)。5周目、ターン13でフェルスタッペンがボッタスのインに飛び込みオーバーテイク。しかし、その後のメインストレートでボッタスに並ばれ、ターン1で抜き返されました。6周目、フェルスタッペンの右リアタイヤが完全に外れて、ホイールだけの状態になっています。どうやら、先程のボッタスのインに飛び込んだ際、右リアタイヤがボッタスのマシンにヒットした模様。フェルスタッペンはピットインを余儀なくされ最後尾まで下がります。38周目、ベッテルが2回目のピットイン。順当に交換を終えてコースに復帰します。43周目、ルクレールがピットイン。右リアタイヤの交換に手間取り6秒2の作業時間。これで、ボッタスの遥か後方でコースに復帰することになります。そして、ハミルトンはこのタイミングでピットインをしていません。どうやら1回ストップで最後まで走り切る作戦の様です。ハミルトンは「ピットインするの早すぎたんじゃね?」と文句を漏らしますが、テクニカル・ディレクターのジェイムズ・アリソンは「キミなら最後まで走り切れる!」と励ましています。アリソンはドライバーをなだめる役目になることが多いですね。以前、ボッタスがハミルトンに噛みついた時には”VALTTERI,IT’S JAMES. PLEASE,HOLD THE POSITION. SORRY.”と言ってハミルトンをオーバーテイクしようとするボッタスを制止する場面がありました。技術的な事以外にもドライバーの面倒までみなくてはいけないとは、テクニカル・ディレクターというのは本当に忙しい仕事なんですね(汗)。61周目、ターン1でリチャルドがタイヤスモークを上げつつペレスのインに飛び込みます。しかし、明らかにオーバースピードだった為、曲がり切れずにコースアウト、思いっきりショートカットしてターン3でペレスの前でコースに復帰します。しかし、これは明らかにレギュレーション違反。リチャルドもこれに気付いたのか、ペレスに先行させます。賢明な判断ですね。ちなみに、リチャルドは最後までペレスのことを抜くことはできませんでした。さて、ハミルトンは1ストップで最後までまんまと走り切りトップチェッカー。ピット戦略が見事に当たりました。まあ、勝てたから良かった様なものの、1ストップを悟らせない為とはいえ1回目のピットストップは早すぎたんじゃないでしょうか。結果オーライという感じがしないでもないですね。2位はベッテル。ハミルトンの1ストップ作戦にしてやられました。3位はボッタス。ハミルトンと同じく1ストップ作戦が当たりました。ハミルトンよりも10周以上遅くピットに入ったので、第2スティントは余裕があったんじゃないでしょうか。予選では左フロントタイヤがもげる様なクラッシュを演じましたが、修理に携わったメカニックのハードワークにより決勝に駒を進めることが出来ました。ボッタスは、メカニックに足を向けて寝られませんね(汗)。4位はルクレール。どこで歯車が狂ったのか、ポールでスタートしたものの失意の結果となっております。ピットインのタイミングやタイヤによるラップタイムの違いが関係しているのでしょう。さて、決勝序盤ではフェラーリがワンツー体制を築いていたものの、メルセデスの1回ストップ作戦により、逆転負けを喫しています。予選で速いフェラーリ、決勝で力を発揮するメルセデス、という構図が今後も続きそうですね。