F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2017 ROUND 5 SPANISH GP

2017年05月20日 00時26分20秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
5位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 P.ウェーレイン ザウバー・フェラーリ
8位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
9位 D.クビアト トロロッソ・ルノー
10位 R.グロジャン ハース・フェラーリ

 スペインGPです。スタートはベッテルがスタートダッシュでポールのハミルトンを上回りホールショット。後方ではライコネンとそのインを突いたボッタスが接触、アウト側に弾き飛ばされたライコネンが更にフェルスタッペンと接触し両者リタイアとなりました。更に後方ではマッサをアウト側から抜こうとしたアロンソとマッサが接触。アロンソはコースアウトし、ダート走行を余儀なくされています。波乱含みのスタートとなりましたが、先頭のベッテルが2位のハミルトンとの差を徐々に広げていく展開。12周目、ピットロード出口でサインツの目の前にマグヌッセンが出て来てあわや接触という場面が。更にその先のピットロード出口でサインツが横に並び掛けたところ、マグヌッセンにコース外の芝生に追い出されるという一悶着がありました。相当怒っていた様子のサインツ。チームからの無線で「落ち着け」、となだめられています。14周目ベッテルがピットイン、代わってボッタスが先頭に立ちます。第1スティントを伸ばして2ストップを採る作戦です。その後、追い上げてきたベッテルを抑え込んでチームメイトのハミルトンを擁護。今回はチームプレイに徹っする様です。しかし、ボッタスの奮闘も空しくベッテルに先頭の座を明け渡すことに。メインストレートでボッタスはイン側にブロックラインを採りますが、ベッテルはフェイント気味の動きで強引にイン側に土煙を上げながら飛び込みボッタスを攻略、先頭に踊り出ます。そして、ハミルトンがボッタスに追いつきました。ボッタスはあっさりハミルトンを前に行かせます。まあ、これは当然の動きですね。何しろチームプレイですから(汗)。34周目、バンドーンがインに飛び込んできたマッサに全く気付かずに通常のラインをトレースしたところ接触、そのままコースオフしてリタイアです。まさに、「バーン」と来て「ドーン!」とぶつかった、みたいな(汗)。さて、ここでバーチャルセーフティーカー導入。ハミルトンはここでピットインしますが、それとほぼ同時にバーチャルセーフティーカーが解除されてしまい、ハミルトンは何の得をすることなくコースに戻ります。その後、ベッテルが2回目のピットイン。コースに戻る際、タイミング良くやって来たハミルトンとサイドバイサイド。ハミルトンはアウト側から仕掛けますがコースオフ。ベッテルは先頭のまま戦列に復帰、といいたいところですがその後ハミルトンの攻撃に晒されることになります。44周目のメインストレート、ベッテルはイン側にブロックラインを取りますが、ハミルトンはアウト側から大外まくりでベッテルを攻略。その後は先頭の座を守り切りフィニッシュ。今シーズン2勝目を挙げました。さて、今回注目すべきはウェーレインでしょう。非力なザウバーで8位入賞。モニシャ・カルテンボーン(ザウバー代表)に望外のプレゼントを贈ることになりました。ちなみにウェーレインは昨シーズン、オーストリアGPで、これまた非力なマシンのマノーで10位入賞という偉業(大げさ?)を成し遂げています。いや、これマジでメルセデスが優勝するよりも価値があるんじゃないですかね?戦局を見極める才能があるのでしょう。ヒュルケンベルグに続きトップチームのマシンに乗せてみたいドライバーの一人ですね。ちなみにウェーレイン、ドイツ国籍ながらモーリシャス出身の母親の血を受け継いでいるのせいか、なかなか濃い顔つきをしています。昨シーズンはインドネシア人のハリアントとチームメイトだった為、並んでいる写真を見てウェーレインとハリアントの写真、入れ替わってるんじゃね?と思ったぐらいです。ちなみにハリアントは肌の色が濃い以外は日本人っぽい顔つきでした。さて、顔の話はこれぐらいにして(汗)、トップチームだけでなく中団グループ以下のチームにも目立った活躍をしているドライバーがいる訳ですが、そういったドライバーに実力に見合った待遇を受けさせる仕組みを構築して欲しいものです。現代のF1はビジネスの側面があまりにも強くなっているので、実力があってもお金が無いドライバーは、この世界から去っていくしかないという悲しい現実があります。例えば小林可夢偉とかですね(まだ引っ張っています。涙)。自分が見た日本人ドライバーの中ではピカ一の実力を持つ可夢偉が、トップクラスのマシンに乗れば表彰台の常連になるのは目に見えてるんですけどねっ、と強がりを言ってみます。実力のある可夢偉に対する待遇があまりにもアレだったのでつい愚痴ってしまいました(汗)。さて、スピードと狂気は紙一重と言います。この現実離れした世界で生き残っていく以上、まともなスポーツの常識が通用しないのは判っていますが、もう少し何とかならないものかと思ってしまうのです。

2017 ROUND 4 RUSSIAN GP

2017年05月06日 00時22分37秒 | Weblog
1位 V.ボッタス メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 K.ライコネン フェラーリ
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
6位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
7位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
8位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
9位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
10位 C.サインツ トロロッソ・ルノー

 ロシアGPです。いや~、遂にボッタスやりましたね。って前回と同じ出だしですがコピペじゃありませんからね(汗)。それに今回はポールポジションどころか初優勝!メルセデスに移籍後4戦目という、予想していたよりもかなり早いタイミングで達成しましたね。予選では3番時計と、2戦連続で先輩のハミルトンを上回るタイム。そして、決勝スタートではベッテルのスリップストリームを使って、アウト側から一気に加速、見事ホールショットを決めました。このスタートでレースの大勢が決まったと言って良いでしょう。それにしても、ボッタスはスタートが上手いですね。ハミルトンよりも上手いんじゃないでしょうか。さて、先頭のボッタス。快調に飛ばして2番手ベッテルとの差を広げていきます。その後、ボッタスは周回遅れに引っ掛かる様になりベッテルに差を詰められることに。そしてピットストップ。ベッテルはピットインのタイミングを遅らせてアンダーカットを試みますが順位は変わらず。ボッタスとベッテルとの差は4秒となっています。しかし、その後ベッテルは猛追を開始。40周目には1.5秒差まで迫りました。しかし、ボッタスもオーバーテイクボタンを早めに押すことでこれに対抗。一進一退の攻防を繰り広げます。そしてファイナルラップ、その差は0.7秒にまで縮まります。もう少しで射程距離内、というところまで迫って来たベッテル。ボッタス危うしか?と思ったところに伏兵が出現。ボッタスは周回遅れのマッサにストレート上で追い付き、ターン1でパスしていきました。しかし、続くベッテル。ターン3まで伏兵のマッサに引っ掛かってしまい大幅にタイムロス。これで一気に楽になったボッタスはそのままフィニッシュ。運も味方につけ遂に初優勝を成し遂げました。「Yeeeeeees!Brilliant!」優勝した本人よりもクルーの方が興奮していましたね(爆)。ボッタス自身は「ちょっと時間が掛かったね。80数戦。待った価値はあったかな」(多分)と極めて冷静に話をしていました。フィニッシュ時、ベッテルはかなりのところまで迫っていました。あと1周あったらヤバかったんじゃないでしょうか。尚、ベッテルはマッサにチャンスを潰されたのが相当頭にきた様で、パスする際にしっかりと中指を立てていきました。これいいんですかね?下手したら国際映像に乗る可能性もあるのに(汗)。さて、今回気になったことが一つ。アロンソのマシンがフォーメーションラップ中にストップ。チームからの指示で「リセットを3回試してください」(「please」と言っていたので丁寧語の表現で間違いではないと思います)という指示に対して「もう既にやったよ。なんなら、あんたがやれば?」といった感じのやり取りがなされていました。丁寧語で話すクルーに対して「あんたがやれば?」と突き放す様な態度。これは現在置かれている、アロンソとチームとの関係を如実に物語っているんじゃないでしょうか。期待して、マクラーレンホンダに移籍したものの、3シーズン目になっても中団グループで入賞争いを繰り広げているという現実にアロンソがフラストレーションを感じているのは明らかです。3度目のタイトルを狙っているドライバーが2年以上に亘ってこの様な状況に置かれていたらたまったもんじゃないでしょう。バトンが活動休止宣言をしたのもマクラーレンホンダの不振が一因になっていたのではないでしょうか。極めつけはアロンソのインディ500参戦。シーズン中に他カテゴリーのレースにエントリーするなんてハッキリ言って異常事態です。このことは、チームに対するメッセージと同時に、中団でくすぶっている退屈な現実に対して新たな刺激を求めた結果と言えるでしょう。尚、近年でF1王者経験者でインディ500の優勝経験があるのはジャック・ビルヌーブあたりですね。1993年に参戦したナイジェル・マンセルは一時先頭に浮上したものの3位に終わっています。尚、マンセルはこのシーズンのCARTのタイトルを獲得。2シーズン連続でF1とCARTのタイトルを獲得するという偉業を成し遂げました。さて、インディ500は5月28日に開催。伝統のモナコGPをすっぽかしてまで参戦する訳ですが………。まあ、伝統という点ではインディ500も負けてはいませんけどね。何しろ100年以上の歴史がありますから(汗)。肯定的に捉えるならば、このチャレンジがドライビングの引き出しを増やす契機になればと思います。通常のロードコースとは全く違うドライビングテクニックが要求されるオーバルコース。2輪ではオフロードを体験した方がオンロードで速く走れる様になるということもありますから。何はともあれ、アロンソの健闘を祈ります。