F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 14 ITALIAN GP

2010年09月18日 01時27分53秒 | Weblog
1位 F.アロンソ フェラーリ
2位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
3位 F.マッサ フェラーリ
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 N.ロズベルグ メルセデスGP
6位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
7位 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ・コスワース
8位 R.クビサ ルノー
9位 M.シューマッハ メルセデスGP
10位 R.バリチェロ ウィリアムズ・コスワース

 伝統のイタリアGPです。ポールポジションはフェラーリのアロンソ。ここ、フェラーリの聖地・モンツァでポールってんですから盛り上がらない筈がありませんね。以下、バトン、マッサ、ウェーバー、ハミルトンと続きます。スタートではバトンがアロンソを上手く出し抜き先頭に踊り出ます。アロンソのブロックも及ばず。まんまと先頭に立ったバトン、順調に周回を重ねますが2番手アロンソとの差は開きません。先頭を走るバトンに執拗に喰らい着いていくアロンソ。そして、タイヤ交換のピットストップでアロンソがバトンを逆転。イン・ラップで上手くタイムを詰めていたことが功を奏しました。先頭に立ったアロンソ、2番手のバトンを引き離し先頭でチェッカー。今回は疑惑の無い状態で勝利を得ることができました(汗)。過去の話を蒸し返しますが、疑惑といえばドイツGPのチームオーダー事件!ドイツGPではマッサがチームオーダーの犠牲になり、アロンソに勝利を譲る結果となっています。フェラーリはこの時点でチームオーダーを発する必要に迫られる程、ランキングの上位にいた訳ではなかったのでこのチームの判断には疑問を感じざるを得ませんね。振り返れば、マッサは昨年のハンガリーGPで命にかかわる程の大怪我をしている訳で、もしこのドイツGPで勝っていれば復帰後初の勝利をチーム全員で祝っていたことでしょう。しかし、この感動的になっていたであろう光景は、フェラーリの偏狭なプライドと理解不能な判断で幻となりました。せっかくだから、マッサに1勝ぐらいプレゼントしちゃる!というぐらいの度量の大きさをフェラーリには見せてもらいたかったですね。それでこそ生きる伝説、スクーデリア・フェラーリたるものだと思うのですが。ちなみに、マッサ担当のエンジニアが「フェリペ、ごめん」と無線でしゃべったことがチームオーダーの有力な証拠となったのですが、これはマッサ陣営のささやかな反抗とみて間違いないでしょう。チームの指示には従ってもタダでは転ばない、なかなかやりますね(汗)。さて、更に話を引っ張りますが、アロンソは2008年のシンガポールGPで優勝しています。そう、ネルソン・ピケJr.がアロンソを優勝させる為にわざとクラッシュしてセーフティーカーをコースインさせたという、あの悪名高い「クラッシュゲート」事件です。調査の結果、アロンソは事件に関係ないということが証明されていますが、立場上事前にこのことを知らなかったというのは到底考えられません。あの時、感激のあまり泣いていたメカニックだっていたんですよ?それなのに、インチキの優勝だったっていうんですから目も当てられませんね。シンガポールGPでアロンソがどういう心境で表彰台に立ったのか、それを考えると非常に複雑な気分になってしまいます。マクラーレンでのハミルトンとの確執、クラッシュゲート事件、そして物議を醸したチームオーダーと、さりげなくダーティーな側面をもつアロンソですが、これらの事柄が表立って語られる機会は少ない様に思います。それは、やはり現役最強と呼ばれる故なのか、皆が一目置いているのでそういうダーティーなことさえも許してしまうオーラでも発しているのでしょうか、実に不思議です。さて、ここのところ入賞続きで調子の良い可夢偉ですが、今回はシフトトラブルでリタイアとなっています。インスタレーションラップでマシンに異変を感じ、ピットスタートを選択しますがすぐにマシンを止めることになってしまいました、残念残念。さて、今シーズン可夢偉のチームメイトを務めてきたデ・ラ・ロサに代わって、ハイドフェルドが乗ることになります。昨シーズンはここ、ザウバーBMWで走っていたのですがイス取りゲームに敗れ浪人中の身となっていました。久々に活躍の場を得て張り切っているであろうハイドフェルド、どんな走りをするのか注目ですね。できれば可夢偉より前にはいかないで欲し(略。

ROUND 13 BELGIAN GP

2010年09月04日 00時48分55秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 R.クビサ ルノー
4位 F.マッサ フェラーリ
5位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
6位 N.ロスベルグ メルセデスGP
7位 M.シューマッハ メルセデスGP
8位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
9位 V.ペトロフ ルノー
10位 V.リウッツィ フォースインディア・メルセデス

 さてベルギーGPです。今シーズンのベルギーGPは予選・決勝ともにスパ・ウェザーに振り回される形となりました。Q3では終了3分前の時点で雨が降り出した為、最後のアタックでタイムを縮められないマシンが多い中、2番手に飛び込んできたハミルトンのアタックは驚異的でしたね。予選結果は、ポールがウェーバー、以下はミルトン、クビサ、ベッテル、バトンと続きます。さて決勝スタートですが、ポールのウェーバー、エンストしそうになり大きく出遅れてしまいます。やってもーたー!脇を抜けていくベッテルの「ヒャッホー!」という雄たけびが聞こえてきそうですね(多分してた筈)。出遅れたウェーバー7番手まで沈んでしまいました。しかし、その直後に雨が降り出し、スリックタイヤで走っていたマシンは続々とコースアウト。バリチェロのウイリアムズがアロンソのフェラーリに激突する様は自分的には衝撃映像でした(汗)。さて、その後のバトンとベッテルの接触にも助けられウェーバーは2番手まで浮上します。最終的にはこの順位でフィニッシュ。最悪のスタートだったことを考えれば、これ以上望むべくも無い結果だったのではないでしょうか。おそらく、今シーズンがタイトル獲得最大のチャンスとなるウェーバー、チームとのギクシャクした関係の中でこれからどう戦っていくのか注目です。さて、チームメイトのベッテルは散々なレースでしたね。前を走るバトンを抜きあぐねていたベッテルはしびれを切らして、バトンの背後でマシンを大きく振りますが濡れた路面に足をすくわれ、挙動を大きく乱してバトンのマクラーレンのサイドポンツーン部にノーズから激突!バトンは、たまらずその場でリタイア。ベッテルは走り続けますが、バトンとの接触の過度でドライブスルーペナルティ。その後、リウッツィを抜く際に左リアタイヤを接触させてしまいパンクしてしまいます。パンクした場所が悪かったので1周の大半をスロー走行する羽目になり大きくタイムロス。結果15位のポイント圏外でフィニッシュと散々な結果に終わりました。思った通りの結果が出せないプレッシャーと、ライバル達に差をつけられているという焦りからか、最近のベッテルは苦悩に満ちた表情が多く、笑顔が殆ど見られなくなってしまいました。まだ20代前半(えっ?)の若者ですから精神的な重圧に耐えろというのも難しいものがありますが、これに打ち勝てなければチャンピオンになるなどというのは土台無理な話。ベッテルの今後の踏ん張りに期待です。さて、3位表彰台はクビサです。バトンとベッテルの接触にも助けられ一時2番手まで浮上しますが、ピットで自チームのパドックに止まり切れずにオーバーラン。大きくタイムロスした隙にウェーバーに逆転されてしまいます。結果スターティンググリッドと同じポジションの3位でフィニッシュ。多少のミスがあったとはいえ、混乱したレースを卒無くまとめました。さて、クビサといえばポーランド人。ポーランドは過去、ドイツやソ連にひどい目に逢わされてきたという歴史的過去があります。ポーランド人は、そんな中でもしぶとくしたたかに生きてきた訳ですが、それが国民性なのでしょうか。クビサにもそんなところが見てとれる様に思います。ちなみにチームメイトのペトロフがロシア人であるというのも、ちょっと因縁めいたものを感じてしまいますね(汗)。さて、次はスパと同じ高速サーキットながら、性格の全く異なるモンツァです。いよいよ混迷の度を増してきたチャンピオン争い。誰が抜き出るのか注目です。