F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 17 KOREAN GP

2010年10月30日 01時13分01秒 | Weblog
1位 F.アロンソ フェラーリ
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 F.マッサ フェラーリ
4位 M.シューマッハ メルセデスGP
5位 R.クビサ ルノー
6位 V.リウッツィ フォースインディア・メルセデス
7位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
8位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
9位 N.ハイドフェルド BMWザウバー・フェラーリ
10位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース

 韓国GPですが何か?と前回に引き続き同じ出だしです。ホントに何か怒っている訳ではないんですけどね、プンプンプン!(ってどっちなんだよ。笑)。ところで、できんのか?韓国GP!と言われ続けていましたが、ええやってみせましたよ?工事が遅れに遅れた韓国インターナショナルサーキット、本当にギリギリまでヤキモキさせられましたね。遡ること9月に行われたレッドブルのデモ走行では、アスファルトが三層のうち一層目しか舗装されておらず、それを考慮してかカルン・チャンドックの運転するマシンにはレインタイヤが装着され、全力走行もされませんでした。サーキットの雰囲気も「まんま工事中」といった感じで、本当にF1のレースが開催できるの?といった懸念がその時サーキットに行った人達から聞かれています。工事が遅れた主な原因は干拓地特有の地盤の強度の問題や、例年より雨が多く降ったことで排水作業に時間を割かれた、といったことが挙げられるでしょう。残念だったのは路面の水捌けの悪さですね。やはり急ピッチで工事を進めた為に、その影響が出てしまったのでしょう。その水捌けの悪さがレース結果に多大な影響を与えた事実は残念ながら否定できないと思います。工事の進捗状況の遅れからレースの運営にいたるまで、つくづく雨に泣かされる形となった韓国インターナショナルサーキットでした。さて、肝心なリザルトの方ですが、優勝はアロンソ。アロンソキター!今季5勝目、ここにきてランキングトップに躍り出ました。2位はハミルトン、こちらもランキング浮上、トップのアロンソに19点差でランキング3位に着けています。そして、3位はマッサとなっておりフェラーリがワン・スリーフィニッシュです。ランキングトップに着けていたウェーバーはクラッシュでリタイア。チームメイトのベッテルもエンジントラブルでリタイアとレッドブル勢はノーポイントに終わっています。シーズンも終盤に差し掛かったこの時期にノーポイントはハッキリいって痛いですね。おかげさまで、残り2戦にしてチャンピオンの可能性があるドライバーが4人というカオスな状況になってしまいました。5位のバトンは42ポイント差がついてしまったので事実上タイトル争いから脱落です。この感じからすると、今季もタイトル争いが最終戦までもつれ込むのは間違いなさそうですね。さて、今回のレースで最も注目すべきは4位に入ったシューマッハでしょう。荒れたレースをベテランらしい巧さで生き残りました。チームメイトのロズベルグには殆ど負け続けているのですが、得意とするスペインのカタルーニャや、雨で荒れたベルギーのスパ=フランコルシャンではロズベルグを上回る結果をさり気なく残しているんですね。時折「らしさ」を見せるシューマッハ。さすがにタイトル争いはもう無理ですが、最後に「皇帝」の意地を見せ付けてほしいものです。ハンガリーGPで見せたバリチェロに対するブロックみたいのとか(アヒャ)。

ROUND 16 JAPANESE GP

2010年10月17日 01時12分58秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 F.アロンソ フェラーリ
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
6位 M.シューマッハ メルセデスGP
7位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
8位 N.ハイドフェルド BMWザウバー・フェラーリ
9位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
10位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ

 日本GPですが何か?といつになく挑戦的な言葉で始めてみました。別に何か怒っている訳ではないんですけどね(笑)。さて、F1が鈴鹿に帰ってきて2年目です。富士はトヨタがF1から手を引いたので、今後開催されることはまずないでしょう。ちなみに、日本で初めてF1を開催したのが1976年の富士スピードウェイ。まあ、昔からのF1ファンの方には「んなもん知ってるよ!」と言われてしまいそうですが。さて、その頃は日本におけるF1の認知度も低く、お祭り騒ぎをしに来た感覚の人達もいた様ですね。サーキットの敷地内では、若い男女が草むらで何やらやっていたり(汗)、ビニール袋を口に当てて「頭の中が音速を超えて」しまっている人たちがいたりして(滝汗)。ちなみに、この情報は当時実際に行った人から聞いたことなので、かなりの信憑性だと思いますよ?ていうか、んなもんわざわざサーキットに来てすんな!と言いいたくなってしまうのですが。まあ、当時は現代と違って大らかな世相だったのでしょう(笑)。さてさてしかし、せっかく根付きそうだった日本でのF1文化も、観客を巻き添えにした死亡事故(ジル・ビルヌーブがコースアウトして立ち入り禁止の場所にいた観客に突っ込みました)、そして採算面での失敗が祟り1977年限りで打ち切りとなってしまいました。その後、1987年の鈴鹿まで実に10年間の空白が生じることになるのです。さて鈴鹿にF1がやってきた1987年、その当時はロータス・ホンダからフル参戦を果たした中嶋悟がギターヒーローとして登場!、じゃなくてハイウェイスター…、でもなく日本期待の星として登場!当時、日本国内では敵無しの中嶋悟がどんな活躍をするのか興味津々。デビュー戦のブラジルGPでは7位完走と、さすが中嶋悟!と言うべきか、中嶋悟でも7位なのかと世界の壁の厚さを痛感するべきか悩んでいたのも懐かしい思い出。そして、中嶋悟の登場から数えて二十数星霜、今年の鈴鹿を賑わせるのはそう、小林可”撃墜王”夢偉です。予選14番手ながら果敢なオーバーテイクを魅せつけて7位入賞、鈴鹿に来た観客を大いに沸かせてくれました。あまり鈴鹿を走ったことが無いのに大したものです。日本人ドライバーなのに鈴鹿をあまり走ったことが無い?と、聞いて首を傾げる方も多いと思いますが、可夢偉は17歳でイタリアに武者修行に行ってしまったので、四輪レースの経験は海外の方が多いのですよ(国内での四輪のレース活動は2002~03年のフォーミュラ・トヨタのみ)。国内でのレースはレーシングカートがメインでした。全日本選手権のリザルトに可夢偉の名前が載っていたのはよく覚えていますよ?何しろ珍しい名前でしたからね。さすがにその時は、まさか可夢偉がF1まで登りつめてくるとは思っていませんでしたが(汗)。さて、日本GPの主役をかっさらってしまった可夢偉、肝心の決勝レースのリザルトの方はベッテルが優勝、2位がウェーバーのレッドブルのワンツーフィニッシュ。レッドブルの完璧な勝利も、すっかり色褪せてしまいましたね。関係者にとってはそうでなくとも、その場にいた観客は間違い無くそう思っている筈です。過去の日本人ドライバーと比べて、あまりにも突出した存在感を発する小林可夢偉。こんなにワクワクさせてくれる日本人ドライバーは久し振りです。何しろ、世界中のプレスが注目しているぐらいですからね。円高不況でショボーンとなっている日本国内ですが、可夢偉の活躍の様な希望を持てるニュースを聞けば少しは明るい気持ちになれるのではないでしょうか(と、綺麗にまとめてみたりして。笑)。

ROUND 15 SINGAPOREAN GP

2010年10月02日 03時17分31秒 | Weblog
1位 F.アロンソ フェラーリ
2位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
3位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
4位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
5位 N.ロズベルグ メルセデスGP
6位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
7位 R.クビサ ルノー
8位 F.マッサ フェラーリ
9位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
10位 N.ヒュルケンベルグ ウイリアムズ・コスワース

 シンガポールGPです。スターティング・グリッドはポールがアロンソ、以下ベッテル、ハミルトン、バトン、ウェーバーとタイトルを争っている5人が続きます。スタートは上位陣混乱なくスタートを決めます。しかし3周目に他車と接触したリウッツィがコース上にマシンを止めます。ちょっと邪魔になりそうな場所に止めたリウッツィ。案の定セーフティーカーがコースイン、5人組の中でも最後尾のウェーバーがピットインでタイヤ交換義務を早々と済ませます。しかし、これもギャンブルですよね。もし、長いスティントの中でブレーキをロックさせてタイヤにフラットスポットを作ってしまったら、再びタイヤ交換せねばならずそこで勝ち目は無くなってしまうのですから。さて、上位陣が最初のピットストップを終えた時点で順位はアロンソ、ベッテル、ウェーバー、ハミルトン、バトンと続きます。最初の順位よりも2つジャンプアップしたウェーバー、まずは目論見通りといったところでしょうか。しかし、その後ウェーバーは周回遅れの処理をモタすいている隙にハミルトンにオーバーテイクを仕掛けられます。しかし、両者は接触。ウェーバーはそのまま走り続け、ハミルトンはリタイアとなりました。一方、トップ争いは終盤、アロンソにベッテルが迫りますがアロンソはそのまま逃げ切り、前回のイタリアGPに続き2連勝。2年前のシンガポールGPとは違い正々堂々の勝利です(まだ引っ張るか。汗)。ウェーバーはスタートよりも2つ順位を上げて3位。続いてバトンが4位。5人組のなかではハミルトンが唯一のリタイア、ベルギーGP終了時点ではランキング1位だっただけにこの2連続リタイアは痛いですね。さて、第7戦トルコGPからヒスパニアで出走していた山本左近ですが、今回は体調不良により欠場。理由は「食中毒」とのことです。世界中を巡って各国の多彩な料理を食している、いわば鉄の胃袋を持っているともいえるF1ドライバーが食中毒というのも「え~っ?」という感じですが、更に「え~っ?」という事態が(汗)。今回左近に代わりヒスパニアのマシンをドライブしたのはクリスチャン・クリエンですが、クリエンの母国、オーストリアの企業が今回のGPにでヒスパニアを協賛していたとの疑いが発覚しました。早い話が、左近は金の力でシートを引きずり落とされた可能性がある、ということですね。まあ、クリエンがドライブするのも今回だけらしいので、ギャーギャー騒ぎ立てる程でもないのかなとも思っています。大丈夫!鈴鹿ではちゃんとドライブする筈ですから!それにしてもクリエンってかなり久し振りな気がしますね。過去にはジャガーをドライブしていました。その後、ジャガーがレッドブルに買収されてからも引き続きレッドブルをドライブしていました。レギュラーシートを失ってからはホンダやBMWのサードドライバーをやりつつ、ルマンなんかにも出場したりして。クリエンがレッドブルのシートを失った時にも「あくまでF1にこだわる」とコメントしていました。レギュラーシートが得られないとはいえリザーブドライバーながらも、自分の発言した言葉通りF1の世界に留まり続けており、言動が一致してる、なかなか骨のあるドライバーだと今回の件で再発見しましたね。多くのドライバーが思いを果たせずにこの世界を去っていく中で大したものです。さて、次回はいよいよ鈴鹿です。今年もまた鈴鹿でチャンピオンが決まるのでしょうか?って、それ嘘ですから。まだ鈴鹿の後も3戦残ってるし(笑)。昔はラス前で日本GPというカレンダーだったので、タイトル争いが佳境に入っていることが多かったのですが、近年ではそういうことも少なくなり実に残念です。さて、5人が横並びのタイトル争い。高速サーキットのモンツァ、そしてシンガポールの市街地コースと性格の全く異なるサーキットで2連勝。急遽浮上してきたアロンソの今後の動きには要注目ですね。そして、もちろん鈴鹿での可夢偉の走りにも注目です。