F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 16 BRAZILIAN GP

2009年10月22日 21時59分50秒 | Weblog
1位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
2位 R.クビサ BMWザウバー
3位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 J.バトン ブラウン・メルセデス
6位 K.ライコネン フェラーリ
7位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
8位 R.バリチェロ ブラウン・メルセデス

 いよいよタイトル争いも佳境に入ってきましたブラジルGP。優勝はウェーバーです。レッドブルはドイツGP以来優勝から遠ざかっていましたが、終盤にきて急浮上。前回の日本GPに続き2連勝を挙げております。鈴鹿ではベッテルに主役の座を奪われていたウェーバーですが、今回のブラジルGPは先輩としての貫禄を十分感じさせる見事なレース運びでした。続いて2番手はクビサ。今シーズン限りでの撤退が決定しているBMWですが、まだまだイケてます。賭けに出た低ダウンフォースのセッティングがピタリとはまって決勝ではウェーバーに肉薄する走りを披露。エンジンが音を上げなければ(水温計が上がってしまいました)優勝の可能性もあったに違いありません。3番手はハミルトン。何と18番グリッドからここまで上がってきました。予選でのスピンでグリッドが下がってしまった訳ですが、決勝でのペースが良かっただけに、それが無ければと思うと実に惜しいですね。さて、8位入賞はバリチェロです。予選は何とポール・ポジション。地元パワー炸裂!といったところでしょうか。逆転タイトルに最も近いポジションからのスタートです。序盤は先頭をひた走るも徐々に順位を落としていき、終盤ハミルトンと3位争いをしていた際に接触!タイヤがパンクをしてしまい、緊急ピットインを余儀なくされることに。バリチェロにとっては期待も大きかっただけに、実に残念な結果となってしまいました。9位は負傷したグロックの代わりに出走したトヨタの小林可夢偉です。デビュー戦ながらバトンを抑える力走を披露します。途中、一貴に仕掛けられて接触するという後味の悪い(日本人同士ですからね)アクシデントがありましたが、デビュー戦で入賞目前までこぎ着けたのだから、悪い結果ではないと思います。10位はフェラーリのフィジケラです。結果だけ見るとアレですが、最後尾スタートであったことを考慮するとガッカリする様な結果ではないのでしょう。「KERSを使えば」0.2~0.3秒速く走れるという話ですから、フィジケラがKERSを使いこなすことができる様祈るばかりです。せっかく憧れのフェラーリに乗れたのだから、もうひと頑張りして欲しいところですね。さて、5位入賞はバトンです。タイトルのかかるこの1戦、スターティング・グリッドをみると最大のライバル、バリチェロがポール・ポジション、対するバトンは14番グリッド。この結果だけでもかなり気持ちが萎えてしまう要素が満載ですが、しかし、バトンは腐りませんでした。オープニング・ラップで接触が多数発生し、バトンはその間隙を縫ってジャンプアップ!その後もジワジワと順位を上げていき、暫定的ながら2位にまで登り詰めました。終盤、ベッテルに抜かれて5位に落ちてしまいますが、ポイントはこれで十分。優勝戦線から脱落したバリチェロとのポイント差により悲願のワールド・チャンピオンが決定!コンストラクターズとも合わせてダブル・タイトルを決めました。バトンの成績をシーズンを通してみますと、前半圧倒的だった連勝街道とは裏腹に中盤戦以降は忍耐のレースを強いられることになります。前半戦あれだけ快調だったマシンが、突如として思う様なスピードで走れなくなるのですから、相当なフラストレーションがあったことは想像に難くありません。実際、バトンは連勝していた時でも、セッティングに迷いながら走っていたといいますから、中盤以降に入ってからは尚更でしょう。しかし!しかし、バトンは不調ながらも、持てる手の内でベストの走りを続けていきます。スタートの混乱に巻き込まれたベルギーGP以外、全てのレースでポイントを獲得しているというのは驚異的という他ありません。前半戦、圧倒的なレース運びで連勝をしていた時もそうですが、中盤戦以降、思う様なスピードが得られない中でも、しぶとくポイントを重ねていったしたたかな走りは十分チャンピオンに値するものだったと思います。次は初開催となるアブダビGP。タイトルの行方も決まったことで消化レースとなり、お祭り気分でみんな浮き足立っているに違いありません。そんな間隙を縫って、スーティルあたりが優勝してくれたりすると面白いと思うのですが、どうでしょう?

ROUND 15 JAPANESE GP

2009年10月08日 22時57分28秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 J.トゥルーリ トヨタ
3位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 N.ロズベルグ ウイリアムズ・トヨタ
6位 N.ハイドフェルド BMWザウバー
7位 R.バリチェロ ブラウン・メルセデス
8位 J.バトン ブラウン・メルセデス

 3年振りにF1が鈴鹿に戻ってきました。皮肉にもF1を鈴鹿から奪い取った富士スピードウェイは、昨年限りでF1の開催から手を引くことになりました。それにしても、参戦していないメーカー(ホンダ)のサーキットではF1を開催して、参戦しているメーカー(トヨタ)のサーキットでは手を引いてしまうというのはなんとも奇妙ですね。それもこれも、百年に一度と言われる大不況のせいなのでしょうが。こんなF1に誰がした!(爆)………さて、意味不明なことを喚いてしまいましたが、ここで気を取り直して次の話題にいってみましょう。時は遡りまして、日本GPが初めて行われたのは1976年の富士スピードウェイ。この日本GP開催に当たって、バーニー・エクレストンとレース開催の契約を執り行う大役を担ったのは若き森脇基恭氏。そう、TVの解説でおなじみ、ノバエンジニアリング代表の、あの森脇基恭氏です。さて、いよいよこれから契約という時、森脇青年はエクレストンに「おまえの持っている契約書を渡せ」、と言われます。言われたとおりに契約書を渡した途端、いきなりエクレストンは契約書を破り捨ててしまいました(何だってー?)。そして、エクレストンが持参してきた契約書を渡して「この契約書にサインをしろ」と言うのです。若き森脇青年はブチ切れて、エクレストンから受け取った契約書を同じ様に破り捨てて、そのまま自分のホテルに帰ってしまいましたとさ(スゲー)。さて、部屋に戻るとエクレストンから電話がかかってきました。「何をやってるんだ!契約を済ませるから早く戻って来い!」対して森脇青年は「えっ、契約はパーになったんじゃないの?」どうやら、契約書を破り捨てたのはエクレストン流の交渉術だった様で、この後すぐに戻って無事に契約を済ませることができました(じゃなきゃ日本GPやってないですからね)。この時の森脇青年の行為をエクレストンはいたく気に入り、一緒に仕事をしないか?と誘ってきた程です。数ある日本人F1関係者の中でも、エクレストンと対等に渡り合ったのは森脇氏ぐらいのものでしょう(向こうから電話をかけさせてきたぐらいですからね)。メディアに出る時はいつもニコニコしていますが、実はスゴい人なんですよ。さて、本題の日本GPです。ベッテルがポール・トゥ・フィニッシュを決めました。初の鈴鹿でこれだけの結果を出してしまうとは、やはり並みのドライバーではありませんね。重要なのはこの勝利でタイトルに望みを繋げたということ。首位のバトンに16点差というところに迫ってきました。さて、タイトルを争うブラウンの2人のドライバーですが、両者とも予選時のイエローフラッグ無視で、5グリッド降格のペナルティ。タイトル争いの重要な局面でこの展開は痛い。しかし、不幸中の幸いというか、10番手を走行していたバトンですが、前方を走っていたコバライネンとスーティルがシケインで接触、スピン。これにより、バトンはポイント圏内の8位に順位を上げました。終盤クビサが迫ってきて危なっかしい場面も見受けられましたが、何とかポジションをキープ。焼け石に水という感もありますが、からくも1ポイントを挙げることに成功。チームメイトのバリチェロは7位フィニッシュでバトンとの差を1ポイント詰めました。ここ数シーズン、タイトル争いは接戦が続いていますが、ここまでヤキモキする展開は無かった様に思います。「失速」するバトンに追いすがるバリチェロとベッテル。シーズン前半の、バトンの飛ぶ鳥を落とす勢いはどこへやら。バトンの唯一の強味は、リタイアしたベルギーGP以外の全てのレースでポイントを挙げていることぐらいでしょうか。いよいよ、混迷の度を増してきたタイトル争い。決着が着くのはブラジルGP、アブダビGPか?まあエクレストン的には、ファンの興味が削がれないので、最終戦までもつれてもらったほうがいいと思っているのは確実なんですけどね(苦笑)。

ROUND 14 SINGAPOREAN GP

2009年10月02日 05時06分44秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
2位 T.グロック トヨタ
3位 F.アロンソ ルノー
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 J.バトン ブラウン・メルセデス
6位 R.バリチェロ ブラウン・メルセデス
7位 H.コバライネン マクラーレン・メルセデス
8位 R.クビサ BMWザウバー

 それにしても、フィジケラのフェラーリ電撃移籍には驚きましたネ。ベルギーGPでの活躍が、バドエルに代わるドライバーを探していたフェラーリ首脳陣のハートを鷲掴み(爆)。あれよあれよという間に話が進んでいきました。フェラーリから話があった時にはさぞかし驚いたでしょうねぇ。せっかく調子が上向いてきたフォース・インディアを離れるというのは少し勿体無い気もしますが、「後悔は全く無い」とコメントしています。子供の頃から憧れていたフェラーリからオファーがきたっ、てんですからイタリア人でこの話を蹴るのはハッキリいって「ヴァカ」以外の何者でもないですからね(爆)。今のところ成績が芳しくありませんが、KERSとか可変フラップとか初めて操作する機構が多いので今後に期待というところでしょうか。現在のF1マシンのステアリングにはボタンが30個以上ありますから、ドライバーも操作を覚えるのが大変でしょうね。さて、シンガポールGPです。優勝はハミルトン、ハンガリーGP以来久々の優勝となりました。ストップ・アンド・ゴーの市街地コースだけあって、KERSが有利に働いた様ですね。ピット・ストップ以外ではトップの座を譲らず、ほぼ完璧な形でポール・トゥ・ウィンを決めました。続いて、2位にはグロックが飛び込んできました。ウェーバーとアロンソが争っている隙を突いて、ポジション・アップ!ここが、今回のレースのキモだった様で、その後は上手くポジションを守り切り自己最高位の2位フィニッシュとなっています。そして3位にはアロンソ!アロンソといえば、昨シーズン、シンガポールGPの優勝が記憶に新しいところです。皆さんは既にご存知かとは思いますが、あの優勝が仕組まれたものであったといことが明らかになっています。簡単に言うと、ピケJr.がアロンソを勝たせる為にわざとクラッシュをした、ということです。アロンソがピット・ストップを済ませてから、ピケJr.がクラッシュを起こす。このタイミングが実に重要であり、事前にミーティング等で打ち合わせをしておかなければ、実行はまず不可能です。このクラッシュによるペースカー出動が、結果に大きく関わっているという事実は見過ごせません。FIAによる公聴会の結果、チーム代表のフラビオ・ブリアトーレはタイーホ………、じゃなくて永久追放という非常に厳しい判決が下されました。そして深刻なのは、イメージが悪くなったルノーが撤退するのではないかということ。ルノーの財政は悪化しており、政府に資本援助を受けています。この状態で、ダーティーなイメージを背負ったままF1の活動を続けるというのは、果たしてあのカルロス・ゴーンが許すのかということ。下手すると、BMWに続いて自動車メーカーが撤退なんていうことにもなりかねません。スキャンダラスな報道が続くF1ですが、スポンサー離れを後押しする様な今回の報道は残念と言わざるを得ません。