F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2022 ROUND 3 AUSTRALIAN GP

2022年04月17日 08時37分57秒 | Weblog
1位 C.ルクレール フェラーリ
2位 S.ペレス レッドブル
3位 G.ラッセル メルセデスAMG
4位 L.ハミルトン メルセデスAMG
5位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
6位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
7位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
8位 V.ボッタス アルファロメオ・フェラーリ
9位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
10位 A.アルボン ウイリアムズ・メルセデス

 オーストラリアです。コロナの影響で3年振りの開催となります。以前は最終戦の顔、その後は開幕戦の顔としてお馴染みでしたが、コロナの影響でそのポジションを他の開催国に譲っております。スターティンググリッドですが、ポールはルクレール、以下フェルスタッペン、ペレス、ノリス、ハミルトン、ラッセル、リチャルド、オコン、サインツ、アロンソとなっております。開幕戦と合わせて2回目のポールとなるルクレール。2番グリッドのフェルスタッペンに約コンマ3秒の大差を着けてのポール獲得です。その後にはフェルスタッペンとペレスのレッドブル勢が続きます。5番グリッドと6番グリッドには今シーズン不振をかこっているメルセデス勢が。一応トップ3の位置には着けていますが、常勝軍団であったことを考慮すると、物足りない位置ということになるのでしょう。スタートはルクレールの出だしが良く、マシンを左右に振り、後ろを牽制しながらターン1に侵入、ホールショットです。その後方ではハミルトンが中央突破でジャンプアップ、ペレスの前に割って入ります。2周目、ターン9でサインツがアウト側からおそらくミック・シューマッハでしょうか、抜きにかかりますがオーバースピードでコースアウト。芝生の上を走行しつつも何とか踏ん張りますが、シケイン状になっているターン10をスピンしながら横切りコースアウト。グラベルにはまりそのままリタイアとなります。このアクシデントにより早々とセーフティーカーの導入となります。11周目、ブレーキングが遅れたのか、ターン11でベッテルがコースアウト。サインツと同じ様にグラベルに突っ込みますが、こちらは無事に脱出。マシンが埃だらけになりながらも走行を続けます。23周目、ターン8の立ち上がりでペレスがハミルトンの背後に迫ります。左の高速コーナーでアウト側から一気にまくりターン9で抜き去ります。何の迷いも無く一気にアウトから行きました。これで5番手にジャンプアップです。同じく23周目、ターン3でベッテルがアウト側の縁石に乗った際、挙動を乱します。横を向いたままマシンは内側のウォールに激突。マシンはフロントウイング周辺が損傷して走行不能になり、そのままリタイアとなります。このアクシデントにより2回目のセーフティーカー導入です。27周目にレース再開。スタートではフェルスタッペンがアウト側から並びかけますがルクレール、しっかりブロックしてホールショット。先頭からルクレール、フェルスタッペン、ラッセル、アロンソ、ハミルトンのオーダーでレースは続きます。36周目、ターン10を立ち上がったペレスは一気に加速。ターン11手前でラッセルの前に出てオーバーテイク。3番手にジャンプアップです。殆どタイムロスすること無く前のマシンをオーバーテイクしていくペレス。素晴らしい判断力の持ち主ですね。39周目、フェルスタッペンがコース脇にマシンを停めます。マシン後部から煙が出ているところを見るとエンジントラブルでしょうか。ルクレールに選手権争いで離されたくないフェルスタッペンにとってはこのリタイアは痛いですね。”YES! LET’S GO!COME ON!YES!”そして、レースの方はルクレールがトップチェッカー。20秒もの大差をつけてブッチギリです。2位はペレス。追い上げ著しく、要所要所で見せた鋭いオーバーテイクがものを言いました。”OBVIOUSLY GOT A LITTLE BIT FORTUNATE THERE BUT PART OF THE GAME.”3位はラッセル。メルセデス移籍後初のポディウムです。先輩のハミルトンを凌ぐ走りを見せております。自身も言っている通り、フェルスタッペンがリタイアしたおかげで繰り上げ3位になった訳ですが、これもレースの内。その時にポディウムに上がれるポジションにいたドライバー故にポディウムに上がる資格があるのです。3戦を終えてラッセル、絶対王者のハミルトンに9ポイントの差をつけてランキング2位に着けております。これがもし、タイトルを争う様な状況でしたら、それこそハミルトンの心中は穏やかではないでしょう。しかし、現在のハミルトンはラッセルどころか、8度目のタイトル獲得をも危うい状況。誰がこの展開を予想した?という感じですね。昨シーズンまでの絶対王者の風格が全く感じられない現在、ルクレールの独走を指を咥えて見ているだけしかなさそうです。さて、久々に行われたオーストラリアGP。明るい日差しの下での市街地レースというのもいいものですね。市街地レースというと最近はナイトレースばかりだったので、日中のレースというのがとても新鮮に感じられました。また、オーストラリアというリゾートを想起させる土地柄、余計に陽光が明るく感じられたのかもしれませんね。久々のオーストラリアGP、大成功だったんじゃないでしょうか。

2022 ROUND 2 SAUDI ARABIAN GP

2022年04月03日 04時21分51秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 S.ペレス レッドブル
5位 G.ラッセル メルセデスAMG
6位 E.オコン アルピーヌ・ルノー
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 P.ガスリー アルファタウリ・レッドブル
9位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
10位 L.ハミルトン メルセデスAMG

 サウジアラビアGPです。レース前の3月26日(金)、何とサーキットから程近い所にあるアラムコ(F1のスポンサーでお馴染みですね)の石油精製所にミサイルが撃ち込まれ火の手が上がりました。突然のテロにレースの開催を危ぶむ声も聞かれましたが、サーキットの所在地がミサイルを迎撃システムの守備範囲内にある、そして石油精製所が守備範囲外にあったということを受けレース開催の運びとなりました。そもそも、市街地にミサイル迎撃システムが設置されているというのも驚きですが、中東の危機管理の意識の高さを垣間見た思いです。2005年のイギリスGPでも、レースウイーク中にロンドン同時爆破テロが発生するという出来事がありました。しかし、今回はミサイル攻撃ということで、危険度はこの時の比では無く緊迫した状況での開催だったのではないでしょうか。スターティンググリッドですが、ポールはペレス。以下、ルクレール、サインツ、フェルスタッペン、オコン、ラッセル、アロンソ、ボッタスと続きます。ポールのペレスですが、自身初のポールポジションということで、これは意外な感じがしましたね。これまでキャリア優勝2回、ポディウムにも何度も上がっていましたが、ポールだけは獲れてなかったということですね。2番グリッドはルクレール。0.025秒という僅差でポールを逃しました。そして、ハミルトンは15番グリッド。昨シーズンまでレースを席巻していた最強ドライバーがQ3でノックダウンという屈辱です。メルセデスはどうやら新レギュレーションに上手く対応出来ていない様ですね。レースの方ですが、角田裕毅がスターティンググリッドに向かう途中でエンジンが止まって立ち往生。再起動を試みましたがチームからの指示で電源を落としてマシンを降り、走ることなくリタイア。開幕戦は8位入賞と調子が良かっただけにこれは悔しいですね。それにしても、「再起動」とか「電源を落とす」とかまるでパソコンを扱っているかの様な表現です。まあ、実際現在のF1マシンは完全コンピュータ制御なので、そういう扱いになるのでしょう。CPUのクロックは?メモリの容量は?といった野暮なことを訊くのは止めておきましょう(汗)。スタートは、ペレスが好スタートでホールショット。2番グリッドのルクレールがそれに続きます。3番グリッドのサインツは、ルクレールの動きにつられてアウト側にマシンを寄せましたが、ガラ空きになったインにフェルスタッペンが飛び込みます。先頭からペレス、ルクレール、フェルスタッペン、サインツのオーダーでレースは進んでいきます。16周目、ラティフィが最終コーナーでクラッシュ。これを見て各車ピットインしてタイヤ交換、程なくセーフティーカーの導入となります。21周目、レース再開。先頭からルクレール、フェルスタッペン、ペレス、サインツ、ラッセル、マグヌッセンのオーダーです。42周目、フェルスタッペンがターン25の立ち上がりでルクレールの背後で加速。大きく回り込んで最終コーナーでオーバーテイク、先頭に躍り出ます。と思ったのも束の間、直後のメインストレートでルクレールが加速、ターン1でフェルスタッペンを抜き返します。続いて43周目、再びフェルスタッペンが最終で仕掛けます。イン側から前に出ようとしたところ、ルクレールの防戦に遭い叶わず。ブレーキをロックさせて、退くことになります。46周目、最終コーナー手前でルクレールの背後で様子を窺うフェルスタッペン。メインストレートで満を持して一気に加速。ターン1でルクレールを仕留めます。焦ったのかルクレール、ターン2をショートカットします。その後、コーナーが連続する区間が続く為DRSが使えません。その隙にフェルスタッペンはリードを拡げます。そして、フェルスタッペンはルクレールに付け入る隙を与えずトップチェッカー。今シーズン初勝利です。そして、2位には今シーズン、選手権でフェルスタッペンとタイトルを争うことになりそうなルクレール。前回のバーレーンGPでもマッチレースを繰り広げたこの2人、今シーズンの本命とみて間違い無さそうですね。5位にはラッセル。前回バーレーンGPの4位に続き入賞です。今のところ、移籍間もないながらもチーム古参のハミルトンよりも安定しており、早くもタダ者ではないオーラを発しております。状況次第ではポディウムも充分に狙えるんじゃないでしょうか。さて、今シーズン、マシンが大きく変化を遂げましたが、一番わかり易いのはホイールの大径化ですね。今までの13インチから18インチに大きくなりました。13インチのタイヤは悪く言うと「ちくわ」みたいに肉厚が大きく迫力はありましたが、重そうな印象は拭えませんでした。18インチとなったことでスッキリ、かなりスポーティーな印象に。大体、今日日の軽自動車でさえ13インチよりも大きいタイヤを履いていますからね(汗)。まあ、今シーズン採用になった18インチといっても、3ナンバークラスの車は普通に装着していたりしますが。ただ、あんまり扁平率を下げ過ぎるとF1のパワーにタイヤが耐えきれないというのもあるので、見た目と性能の兼ね合いで18インチということになったのでしょう。さて、ホイールが大径化したことで何が変わるかというと、そのドライバビリティ。要するに、ステアリングを切ったときの反応がかなりシャープになります。間違い無く足回り全体の設計の見直しをしなければならなくなるでしょう。その見直しに上手く対応出来たのがレッドブルとフェラーリということになるんじゃないでしょうか。2014年以来の地殻変動となりそうな今シーズン。レッドブルとフェラーリのタイトル争いに、メルセデスの巻き返しはあるのかと見所盛り沢山ですね。