F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2019 ROUND 10 BRITISH GP

2019年07月21日 07時54分36秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 V.ボッタス メルセデスAMG
3位 C.ルクレール フェラーリ
4位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
5位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
6位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
7位 D.リチャルド ルノー
8位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
9位 D.クビアト トロロッソ・ホンダ
10位 N.ヒュルケンベルグ ルノー

 イギリスGPです。スターティンググリッドはポールがボッタス、以下ハミルトン、ルクレール、フェルスタッペン、ガスリー、ベッテルと続きます。メルセデスがフロントロウを独占。トップ3チームが上位6番グリッド迄に並んでおります。まあ、いつも通りの布陣ですね。スタートはポールのボッタスがスルスルっとハミルトンの前に出て、イン側にブロックラインを採りホールショット。大きな混乱も無く、各車通過していきます。しかし、ホールショットを決めたものの先頭のボッタス、ペースがイマイチ上がらないのか、2番手のハミルトンに攻め立てられます。コーナーの要所要所でボッタスにプレッシャーを与えるハミルトン。ボッタスはイン側に寄ってブロックする等、何とかハミルトンを抑え込みます。4周目、ずうっと抑え込まれていたハミルトンはしびれを切らし、ターン6でアウト側に並びかけます。立ち上がりでアウト側に孕んだボッタスに対し、ラインをクロスさせて前に出るハミルトン。遂に先頭に躍り出たハミルトン、観客が立ち上がって拍手をしております。スタンドの地元ファンは大盛り上がり、と言いたいところですが、ターン8の立ち上がりでハミルトンの脇に並んだボッタスがターン9でインを突きオーバーテイク。先頭に返り咲きます。延々と繰り広げられるアツいチームメイトバトル。見ているトト・ヴォルフは気が気じゃないでしょうがね(汗)。一方、観客の方はハミルトンが2位に落ちてしまったのでショボーンだとは思いますが(滝汗)。11周目、ターン4でルクレールがフェルスタッペンのアウト側に並びかけます。しかし、行き場を無くしたフェルスタッペンは立ち上がりでもたつくことになり、その隙に後方からベッテルが迫ってきます。ターン5の立ち上がりでフェルスタッペンを攻め立てるベッテルですが、オーバーテイクするには至りません。フェラーリに前後挟まれる形となったフェルスタッペン、気の抜けないバトルが続きます。14周目、ルクレールとフェルスタッペンが同時にピットイン。フェルスタッペンを送り出して大はしゃぎするレッドブルのクルー達。ピットでルクレールを逆転か?と思いきや、何とフェルスタッペンとルクレールが同時にピットから出た様です。2台並走してピットレーンを進んでいきます。中々見られる光景ではありません、ってモナコGPでも同じことを言った気がしますが(汗)。僅かにフェルスタッペンが1メートル程先行している様ですね。速度制限で80km/h以上出せないので意地の張り合いをしながら全く同じ速度で進んで行きます(汗)。先にコースに戻ったフェルスタッペン。当然のことながら後方のルクレールは激しく攻め立てます。そしてターン4、フェルスタッペンが一度マシンをアウト側に振ってからインに着くというライン取りをしました。この妙な動きでターン5の立ち上がりが苦しくなりルクレールの逆転を許すことになります。ターン5の立ち上がりで前に出るルクレール。ターン6の手前でアウト側からフェルスタッペンが揺さぶりをかけますが、ルクレールはインをガッチリキープしてポジションキープ。ひとまず、ルクレールは逆転に成功しました。19周目、まだまだバトルは続きます。ターン14の立ち上がり、ストレートでルクレールの後ろに着けるフェルスタッペン。ルクレールがややインによってブロックラインを採りますが、かまわずブレーキを遅らせて一気にルクレールのインに並びかけます、がオーバーテイクするには至りません。後ろから揺さぶりをかけるフェルスタッペン。2台の気を抜けない張り詰めたバトルは続きます。24周目、ターン16でフェルスタッペンのアウト側に並びかけるルクレール。切り返しのターン17でインに割り込みます。押し出される形となり、エスケープゾーンの走行を余儀なくされたフェルスタッペンですが、コース外でRの大きいライン取りをしたので加速が良くなったのか、最終コーナーを立ち上がりターン1でルクレールの前に出てポジションを奪い返しました。20周目、シケインのターン16でジョビナッツィが横向きになりながらコースアウト。グラベルマットに捕まりセーフティーカーの出動です。この機を見逃さずに、すかさずハミルトンがピットイン。アンダーカットで、チームメイトのボッタスの前に出ることに成功。先頭に躍り出ます。37周目、おそらくこのレース最大のアクシデントが起こります。このシルバーストーンで最もスピードが出るであろう、ターン15の手前でフェルスタッペンがベッテルをアウト側からズバッと一気にオーバーテイクしました。しかしフェルスタッペン、スゴい胆力ですね。このスピードでアウトから一気にズバッ、ですから(汗)。さて、追いすがるベッテル。シケインのターン15の手前でフェルスタッペンはセオリー通りイン側に寄ってブロックします。背後からはフェルスタッペンのイン側を窺おうとベッテルが急接近。フェルスタッペンの更にイン側を狙いますがフェルスタッペンが寄せてきた為に行き場を失いたまらず接触!とっさにブレーキを踏んでタイヤスモークを上げましたが間に合いませんでした。”WHAT WAS HE THINKING?!”(フェルスタッペン)”HEY,WHAT WAS HE DOING?”(ベッテル)この様な状況の場合、互いに相手を非難するのは、まあ、お約束ですね(汗)。追突されたフェルスタッペンはスピンして横向きになりながら縁石をジャンプして乗り越えコースアウト。サンドトラップに捕まりつつも自力でコースに復帰します。追突したベッテルはスピンして後ろ向きになりますが、こちらも自力でコースに復帰。しかし、フロントウイングにダメージを負った為ピットインを余儀なくされ最後尾まで後退です。尚、ベッテルはこの接触の過度で10秒加算のペナルティを食らっております。そして、2台がストップしている隙にルクレールとガスリーが脇を通って先行していきました。結局レースの方はハミルトンが2位のボッタスに20秒以上の差をつけてトップチェッカー。母国GP優勝を最高の形で飾り、昨年の屈辱を果たしました。2位はボッタス。序盤、エースドライバーのハミルトンを相手に奮闘しましたが、独自(?)のピット戦略を採ったハミルトンに及びませんでした。2回目のタイヤ交換後ファステストラッブを出すも、チームの指示を無視してタイヤ交換せずに走り続けたハミルトンにファイナルラップでファステストラップを出されるという予想外の展開に。まあ、ボッタスの場合、タイヤトラブル(バイブレーション)を抱えていた為、2回目のタイヤ交換は避けられない状況だったんですけどね。3位はルクレール。フェルスタッペンとのつばぜり合いを制し、ポディウムゲットです。これで4回連続のポディウムとなりました。ポディウムの常連となりつつあり、一番高い所に上る日もそう遠くないでしょう。ルクレールは毎戦学習し、着実に力をつけています。既に先輩であるチームメイトのベッテルを凌駕しつつあります。近い将来、フェルスタッペンとルクレールでタイトル争いをすることになるんじゃないでしょうか。オーストリアGPからのやり取りを見る限り、お互いに相手をライバル視しているのは間違いないと思います。まあ、自分としてはショボーンな状況が続くベッテルに、もうひと踏ん張りしてもらいたいところなんですけどね(汗)。

2019 ROUND 9 AUSTRIAN GP

2019年07月07日 08時24分12秒 | Weblog
1位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
2位 C.ルクレール フェラーリ
3位 V.ボッタス メルセデスAMG
4位 S.ベッテル フェラーリ
5位 L.ハミルトン メルセデスAMG
6位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
7位 P.ガスリー レッドブル・ホンダ
8位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
9位 K.ライコネン アルファロメオ・レーシング・フェラーリ
10位 A.ジョビナッツィ アルファロメオ・レーシング・フェラーリ

 オーストリアGPです。スターティング・グリッドですが、ポールは………、”COME ON BABY!”ルクレールです。あ、これはルクレールがポールを獲得した瞬間に実際に放った喜びの声ですので(汗)。続いて2番グリッドはフェルスタッペン。次世代を担うであろう若手2人がフロントロウに並んでますよ。これはもう激アツですね。続いて3番グリッドはボッタス、以下ハミルトン、ノリス、ライコネン、ジョビナッツィと続きます。ベッテルはQ3でのエンジントラブルにより、後方の9番グリッドとショボーンな位置に着けております。スタートですがポールのルクレールはスタートを上手く決めホールショット。一方2番グリッドのフェルスタッペンは、アレ?、何か思いっきりスタートミスってますね(汗)。みるみる後れを取って、あっという間に7番手まで後退です(滝汗)。次世代ポストチャンピオンの対決はどうなるの~?と言いたいところですが大丈夫。ちゃんと後で這い上がってきますから(笑)。尚、ノリスはメルセデス勢に割って入り3番手に浮上しますが、ターン2でハミルトンがポジションを奪い返しています。そして、ターン3ではライコネンがアウト側からノリスをオーバーテイクして4位に浮上。最年長のベテランが気を吐きます。4周目、ベッテルがターン2でノリスをオーバーテイク、と思いきや立ち上がでラインをクロスさせ、後のストレートで再びアウト側にベッテルに並びかけ追いすがるノリス。今シーズンのマクラーレンは一味違います。「俺はモブキャラじゃないんだぜ」と主張しているかの様ですね(違)。ですが、イン側のベッテルは再びターン3でノリスをオーバーテイク。ベッテルは立ち上がりでアウト側の縁石からややはみ出るも、無難に加速していきます。ノリスにはもう追いすがる余力は無くここで勝負あり、新旧世代間バトルはひとまずここで終了です。7周目、ターン2でフェルスタッペンはノリスを、9周目には同じくターン2でライコネンをオーバーテイク。スタートでの遅れを取り戻すべく必死に猛然と追い上げるフェルスタッペン。オーバーテイクする度にオランダから来たであろう、オレンジ色のシャツを着たファンが大盛り上がりですよ(汗)。続いて50周目、ターン2でフェルスタッペンはベッテルに追いつき立ち上がりで並びかけますがオーバーテイクには至らず。ターン3に向かうストレートでイン側にブロックラインを採るベッテルですが、そのアウト側からフェルスタッペンがサクッと前に出てオーバーテイク。これで3番手に浮上です。56周目、今度はターン2でボッタスをオーバーテイク。お行儀の良いボッタスに抵抗する間を全く与えませんでした。フェルスタッペンはこれで2番手に浮上。着々と順位を上げていきます。そして、前を行くのはルクレール只一人。68周目、遂にフェルスタッペンはルクレールを射程距離内に捉えました。フェルスタッペンはターン2でインに飛び込むも、立ち上がりの加速でルクレールはグイグイ加速していき再びフェルスタッペンの前にポジションを戻します。続くターン3でアウト側から並びかけるもルクレールがインをガッチリキープ、オーバーテイクするには至りません。続いて69周目、ターン2でルクレールのインに飛び込むフェルスタッペン。オーバースピード気味だったのか、軽く接触して立ち上がりでルクレールを押し出す格好になりました。”WHAT THE HELL IS THAT?!”(ルクレール)押し出されたルクレールはエスケープゾーンの走行を余儀なくされるも問題なくコースに復帰。ポジションを取り戻すべく、フェルスタッペンを追いかけます。遂に先頭に躍り出たフェルスタッペン。オレンジ色をしたフェルスタッペン応援席の盛り上がりは最高潮です(汗)。その後は、じわじわとフェルスタッペンがルクレールを引き離し、最終的には2秒以上の差をつけてトップチェッカー。フェルスタッペン今シーズン初勝利。レッドブル・ホンダの初勝利。そして、ホンダにとっては実に13年振りの勝利となります。第4期F1活動のホンダにとって5年目にして遂に結果を出すことが出来ました。やはりターニングポイントとなったのは昨シーズンにトロロッソと組んだことでしょう。新たなパートナーシップを組んだ2戦目、バーレーンGPでいきなりの4位入賞。トロロッソの提案で、現場組織の見直しをしたことが功を奏しました。レッドブルの先見の明もスゴいですね。弟分のチームを叩き台として使ったとはいえ、ホンダエンジンのポテンシャルを見抜く眼力と、そのクオリティを引き上げる開発力。ホンダとしてもレッドブルとフェルスタッペンの力が無ければ、結果を出すことはできなかったでしょう。さて、2位はルクレール。ポールポジションからスタートし、先頭を一人旅していたのの、終盤、後方からフェルスタッペンが追い上げてきて、首位を奪われることになりました。ルクレールが初勝利を逃したのは残念ですが、今週のフェルスタッペンは手を付けられない程の速さだったので、オーバーテイクされたのも仕方がありません。初勝利は次に期待しましょう。4位はベッテル。優勝争いの蚊帳の外でしたが、「宿敵」ハミルトンの前でフィニッシュ出来たので、今回のリザルトは本人としてもまんざらでもない筈です。なにより、コース上でハミルトンをオーバーテイクしたのが重要ですね。さて、今回蓋を開けてみればフェルスタッペン祭りの様相を呈していました。スタートで出遅れたのも、オーバーテイクショーを見せる為の演出とさえ思えてしまいますね(汗)。遂にメルセデスの牙城が崩れた訳ですが、やはりこの男がやってくれました。今回の勝利も、やはりフェルスタッペンのオーバーテイク能力の高さがあったればこそでしょう。将来、チャンピオンになるのは間違いないと思います。一方、7位入賞のガスリーですが、チームメイトのフェルスタッペンが活躍していることで、立場が危うくなっています。移籍後はファステストラップ2回、9戦中7回入賞と決して悪くはない成績だとは思いますが、首脳陣は納得していない様です。せめて、ポディウムに登ったりしていれば良かったのでしょうが。ガスリーは素質のあるドライバーだと思うので、このまま消えるのはもったいない。是非、もうひと踏ん張りしてほしいですね。