夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

改めて、倉本 聰、山田太一の両氏から喚起され・・♪ 《上》

2009-01-01 14:20:02 | 時事【社会】
私は年金生活の5年生で64歳の身であるが、
年賀状が配達される前のひととき、読売新聞を読んだりしたのである。

元旦であるので、新聞の記事も多彩な企画もあったが、
中でも深く読んで、そうですよね、とうなずきながら読んだ記事があった。

【いま、ドラマは】と題された企画記事で、
編集委員の鈴木嘉一氏の言葉を借りれば、
日本のテレビドラマをリードしてきた2人の脚本家・・
倉本 聰、山田太一の両氏へのインタビュー記事であった。

私は映画はもとよりテレビドラマも好きであるが、
ここ10数年のテレビドラマは失望しているが、殆ど視聴することはない。
やむえず敬愛する向田邦子、倉本 聰、山田太一、橋田寿賀子の4氏に限って、
収録画したドラマを視聴したり、
或いは放映されている4氏の作品を視聴したりしている。

特に倉本 聰氏のシナリオ、随筆は殆ど愛読し、私の自己形成に影響を受けたりし、
亡き向田邦子氏の遺(のこ)された数多くの小説、随筆、シナリオ等も愛読している。


このような思いのある私であるので、
たまたま企画された【いま、ドラマは】と題されたインタビュー記事を精読したのである。


最初に倉本 聰氏へのインタビュー記事を引用すれば、

読売新聞の問い
東京で売れっ子だった時期と比較すると・・。

回答(倉本 聰氏)
「シナリオの職人として、若さとひらめきで連続ドラマを次々に書いてきた。
東京のことしか考えず、今から思えば中身が薄かったですね。

『作品』と呼べる仕事は北海道に来てからで、
『前略おふくろ様』は札幌時代に書きました。

こっちに(引用者・富良野)来て、
普通のおじさんやおばさんたちと知り合い、目線が前より低くなりましたよ。

東京を川の『下流』に例えると、
地方は自然が豊かで、水も空気も供給する『上流』です。
上流で暮らす人々の立場や思いを座標軸にして、
日本を見るようになりました。
それが一番変わった点です」



読売新聞の問い
今のテレビ界は?

回答(倉本 聰氏)
「『おバカ』を売り物にしたタレントたちが、
面白くもないことをギァアギャア言って、自分たちだけが面白がっている。

ドラマの質にしても、どんどん低下している。
各局とも相変わらず視聴率に振り回され、
感動の深さなどには目を向けようとしない。

今や、じっくり味わいたい人は、DVDなどに録画して見るのに、
それが計測されないのはおかしいですよ。

山田太一さんや向田邦子さんは、いいドラマを作ろう闘ってきた戦友です。

そんな世代として、現状には怒りすら覚えています」

注)新聞記事の原文より、あえて改行を多くした。


私は東京郊外の調布市に住んで、結婚の5年前後を除けば、
60年近く生活している。

公共テレビ放送としては、有料の『NHKテレビ』、『NHK教育』があり、
民間テレビ放送としては、無料の『日本テレビ』、『TBSテレビ』、『フジテレビ』、
『テレビ朝日』、『テレビ東京』があり、
その他衛星放送など有料テレビ放送が数多くある。

私は万国博覧会の開催された昭和45年(1970年)の頃から、
テレビの放送番組に於いて、余りにも低俗な番組が多く、
平成になると加速し、国民を堕落させたひとつの要因と思っているひとりである。

民間テレビ放送会社は、視聴率さえ取れば、広告代理の会社を通し、
スポンサーを満足させるのであるが、
余りにも心の節度がなく、無垢な少年・少女はやがて洗脳させられ、
肝要な大人になっても1部の人は、
低俗番組に染まり、何より言動の社会までの悪影響をもたらし、
こうしたサイクルを繰り返してきたのであるから、
テレビ放送会社の罪は重いと思っている。

特に私は、民間テレビ放送が上記でも5社があり、
中味の薄い番組が多いので、公共の電波の無駄づかいと思ったりしている。
制作フタッフを配慮すれば、イギリス、フランスを考慮すると、
集約した2社程度でよいかしら、と長年期待してきたのである。

こうした思いがあるので、
私はここ30数年、殆ど民間テレビ放送の番組に興味をなくし、
『NHKテレビ』さえ、ニュースとドキュメンタリーなどが主体とする番組を視聴するのが多くなっている。


私は倉本 聰氏の発言を読みながら、
このように妄想しながら、思考したのである。

 
                             《続く》

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恭賀新年 本年もよろしくお願い致します・・♪

2009-01-01 06:42:22 | 定年後の思い
お健やかな新年をお迎えのことと思います。

昨年は皆様の綴られた投稿文を拝読しまして、
色々と私なりにご教示を頂き、ときには励まされたり致しました。

定年退職後の5年生の身の私ですが、
日常は買物、散策などの折、季節のうつろいを享受し、
その時に思ったこと、思索したことなどを心の発露として、
このサイトに綴り投稿するのが、生きがいのひとつとなっています。

数多くの皆様に私のつたない綴りをお読み頂き、
感謝の一言です。

その上、小説、随筆、歴史書、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときより20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
そして音楽も聴いたりしていますので、
一日が終るのが早い、と溜息をついたりしています。

そして、ときたま小庭を手入れをしたり、
家内との共通趣味の国内旅行をして、
その地の風土、文化などを学んだりしています。

ありふれた年金生活の家庭ですが、
私は皆様にささえられ、心身ともに健全な一年を過ごす所存です。


末筆ではありますが、皆様のご健康と
   ご多幸を心よりお祈り申し上げます。 


        平成21年 元旦

          『夢逢人』   



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