夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

遠い昔、私の幼年期、我が家の『ひな祭り』の想いでは・・。

2011-03-03 09:29:53 | 定年後の思い
東京郊外の調布市に住む年金生活の66歳の私は、
今朝、ぼんやりとカレンダーを見つめると、『ひな祭』と明示さていた。

そして全国の女の子を祝う日か、と思ったりしながら、
庭のテラスに下り立ち、白梅、紅梅の花に見惚(みと)れてたりしていた。
ここ数週間、彩(いろ)どってくれた純白、淡紅色の花も、
ときおり風が吹くと、花びらが枝から離れて、空中をさまよいながら、地上に舞い降りたりしている。

このような情景を眺めたりしていると、
私の遠い昔、私の生まれた実家の『ひな祭り』は・・と思いを馳せたりした。


私は1944(昭和19)年に東京郊外で、農家の三男坊として生を受けた。

祖父、父が中心となって、程ほどの広さの田畑を耕していた。

長兄、次兄の後に私は生まれきたが、
祖父、父が何かしら女の子を期待していたらしく、
私の後に生まれた妹を溺愛した。

幼年期の私はこうした情景を見たしていると、
期待されないように感じ取り、いじけた可愛げのない児であった。


早春の2月の下旬になると、母の実家から贈られたひな人形を
父が蔵から出してきて、母や未婚の叔母に手渡していた。

10畳の一角にひな壇を設け、ひな人形の五段飾りを設置し、
この前に桃の花、ひし形の白色、桃色、薄緑色のひし餅を置いたりしていた。

ひし餅は、父が餅米を精米所に持ち込んだ後、
我家で臼(うす)で餅にしたものであった。

そして桃の花は、宅地の外れにある陽当たり良い所に3分咲きを活(い)け、
何かしら華やぎ、かぐわしい香りがしていた。


こんな情景を私は、ぼんやりと眺めていたが、
華やかな桃の花、3色のひし餅、そして絢爛(けんらん)な17人の人形を見つめていた。

そして、私はため息を吐(つ)きながら、
『女の子はいいよなぁ・・皆に大事にされるから・・』
といじけた私は思ったりしていた。

そして、人形の中のひとつ、護衛のようになっている人形を見つめ、
あのように綺麗な格好でいられたらいいよなぁ、
と眺めたりしていた。

このような思いを抱いた後、櫻の咲いた頃、
私は小学校に入学した。


尚、『桃の節句』が終り、翌日になると母は五段飾りを撤去し、
蔵に仕舞う準備をしていた。

私はせっかく飾ったのだから、せめて櫻の咲く頃まで、
このままにして置けばよいのではないか、と幼年心に感じていた。


このようなことをぼんやりと、思いだしたりし、
齢を重ねた私は、60年前の頃に、そうだったよなぁ、と愛惜を重ねたりした。


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東北新幹線の『はやぶさ』、私の夢幻のように待ち焦(こ)がれる新車両は・・。

2011-03-03 01:02:44 | 旅のあれこれ
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の66歳の身であるが、
最近、東北新幹線は現行の「はやて」より、5日からは「はやぶさ」が新登場となり、
そして新車両に関しても、昨今、何かと新聞、テレビなどで盛んに報じられた、
私も微笑んだりしているひとりである。

そしてネットに於いても、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】で、
【新おとな総研】の中で、定期連載の『鉄道ニュース』にも掲載されていた。

森田将孝・記者の綴られた記事であり、無断であるが、転載させて頂く。

《・・
     東北新幹線「はやぶさ」週末登場


グランクラスで空に対抗

JR東日本は5日から、東北新幹線で新型車両E5系「はやぶさ」の運行を始める。
最高時速は300キロで、東京―新青森駅間を3時間10分で結ぶ。

シニア層などの観光需要の掘り起こしや、航空機の利用客の取り込みを狙う。
高速鉄道の輸出では、E5系に詰め込んだ技術力をアピールする方針だ。


予約は満席

「はやぶさ」は高速化とサービスの充実にこだわった。
最高時速は現行の「はやて」より25キロ速い。

航空機を意識した国内初のファーストクラス「グランクラス」(18席)では、
革張りの電動リクライニングシートでくつろぐことができ、軽食や飲み物を無料で提供する。
グランクラスは東京―新青森駅間の運賃(通常期)が2万6360円で、
グリーン車より5000円高いが、予約はほぼ満席で好調な滑り出しだ。
「客単価のアップで増収効果が見込める」(日興コーディアル証券の板崎王亮氏)という。


競争激化

「はやぶさ」の投入で、新幹線と航空機の旅客の奪い合いが激しくなりそうだ。
2009年度の東京―青森間の利用客は、鉄道205万7000人に対し、
青森空港62万6000人、三沢空港19万3000人で、7対3で鉄道が優勢だ。

はやぶさは12年度末には国内最速の320キロまで引き上げ、
東京―新青森間を3時間5分に縮めて顧客をさらに増やしたい考えだ。

15年度の開業を目指す北海道新幹線(新青森―新函館)への乗り入れでも、
航空需要の取り込みを視野に入れる。 

これに対し、航空会社も格安運賃で対抗する。
羽田―青森の路線を唯一運航している日本航空の正規運賃は片道3万200円だが、
3月からは、45日前までに予約すれば1万3000円に設定している。

(略)

(2011年03月02日 読売新聞)

・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

http://otona.yomiuri.co.jp/news/railnews/110302tt03.htm
☆【YOMIURI ONLINE】<==【新おとな総研】
                    <==『鉄道ニュース』東北新幹線「はやぶさ」週末登場 ☆


私は家内との共通趣味は旅行であるが、私達は海外旅行は苦手なので、
ときおり国内旅行で各地の四季折々の情景、
その地でめぐり逢えた人たちから風土、文化など学んだりすることが多い。

たまたま昨年は東北方面の多く、東北新幹線の『はやて』、秋田新幹線『こまち』、
在来線のリゾート『しらかみ』、特急スーパー『白鳥』などを利用した。
そして12月4日より、東北新幹線全線開通・新青森駅開業に伴い、
12月の中旬に東北新幹線の『はやて』を利用したり、在来線のリゾート『しらかみ』に乗車したりした。

今年も2月中旬に、山形新幹線『つばさ』を利用したりした。


今回、この『はやぶさ』は、東京~新青森駅間を3時間10分で結ぶのは、
歓迎していひとりであるが、
《・・国内初のファーストクラス「グランクラス」(18席)・・》には驚いたりし、
つたない私には、贅沢と感じ、身分不相応と感じたりしている。


私が夢のように待ち焦(こ)がれている車両は、
従来の『はやて』ぐらいの車両と座席で、喫煙できる専用車両である。

たとえば『はやぶさ』の最後尾の車両は、
喫煙専用車として連結し、特別料金1000円前後を加算する。
もとより換気扇の増強と車両の清掃割り増し代金である。

愛煙家の方たちは、煙草を喫いながら車窓から観える情景に、
ゆったりと眺めて、その地に心を寄せ、旅情のひとときを実感する・・
このようなシーンがあっても、利用者の一部である愛煙家に満足させる対応があっても良いのでは・・、
と私は深く感じながら、やはり夢かしら、
と長年鉄道を愛用してきた高齢者2年生の私は思ったりしている。


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