この時期になると本能からだろうか、鰻を食べたくなる。
日本人がウナギを食べ始めたのは案外昔なのだ。
それもなんと万葉集の時代。。。うなぎ、鯨、鮪などが登場する。
どのような調理法だったのか分からないのだが、
「鰻漁(と)りめせ(召せ)」といった言葉も登場する。
余談ではあるが鯨は「勇魚(いさな)」と書かれていたようだ。
さて、鰻を食用にしているのが明らかに分かる一節が江戸時代の黄表紙にあった。
朋誠堂喜三二の「親敵討腹鼓(親の敵うてやはらつづみ)」である。
もともとは大人向けのパロディーなのだが
かちかち山の後日談なのである。
詳しくは述べないが、やっつけられた狸の子供たちが兎に復讐する内容だ。
とくに面白いのは物語の結末でウサギが首をはねられ、
鵜(う)と鷺(さぎ)になって飛んで行くのだが
飢饉の折にこの鵜と鷺がお世話になった人のもとへ帰ってくる。
そして屋根にとまって口からウナギをたくさん吐き出すのだ。(下の絵)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/b1/44aa474e756e086c81ca7e104a165aa0.jpg)
このときの言葉に
「これにて、命をうなぎ(つなぎ)たまえ!」なんて駄洒落も登場するのだ。。
江戸時代にはこんなに面白い物語が存在していたんだよね!
ちなみにオイラは学生時代に故井上ひさし氏の講演ではじめて知ったのだが。
そんなヒストリーを思い出しながらウナギをいただいたのは
うどん茶屋北斗松前店である。。
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ぶっかけうどんとのセットは1200円くらいだった。
ぶ厚いウナギが乗っかっていたぞ!
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オイラも
「これにて命をうなぐ(つなぐ)」ことにしよう!
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さあ、、明日もがんばるぞ!!
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