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「責任感のある大人」になるための秘訣とは ⑨

2019年09月28日 | 人生
(貴乃花親方の行動は「大人」だったのか)
少し前にモンゴル出身の横綱(よこづな)による暴行事件があり、日本相撲(すもう)協会の臨時評議会で貴乃花(たかのはな)親方が理事を解任されました。貴乃花部屋の力士が暴行を受けたため、彼は警察に届け出をしたわけですが、「相撲協会への報告を怠(おこた)った」ということで紛糾(ふんきゅう)し、結局、貴乃花親方は理事を解任されたのです。

これはどういうことでしょうか。
要するに、貴乃花親方が相撲協会のほうに、「横綱から暴行があった」と言ったとしても、協会としてはそれが外に漏(も)れたら困るので、隠蔽(いんぺい)にかかることはほぼ決まっているでしょう。暴行を受けた力士を説得して黙(だま)らせ、“なでなで”して終わりにするわけです。普通は、隠蔽して外に漏れないようにするに違(ちが)いありません。

しかし、貴乃花親方としては、「そういうことはさせないぞ」と思って警察に届け、事件性を立てたのだろうと言われています。

それには、「先の理事長選で負けたことへの復讐(ふくしゅう)も入っていたのではないか」という噂(うわさ)もあって、「『事件が起きて、うまくいけば現理事長が引退して、また理事長選を行うかもしれない』と計算したのではないか」というような観測をする人もいました。

それを相撲協会のほうから見れば、「横綱を経験して相撲協会の理事を務めている者としては、大人気(おとなげ)ない」という判定になるわけです。

本来であれば、内部的に処理したいことなのに、日本国中に知られたら横綱の権威(けんい)も丸潰(まるつぶ)れになるし、場合によっては、「モンゴル出身の力士は要らない」ということになる恐(おそ)れもあるので、大騒動(おおそうどう)になって、理事長のクビがかかるかもしれません。

そういう案件であるため、相撲協会側から「大人気ない」という判定が下(くだ)され、それだけで理事解任になることもあるという事件でした。

---owari---
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