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国難について議論せずに、逃げている日本の政治家

2017年10月17日 | 政治・経済

今年の4月になって、北朝鮮のミサイルが日本の本州や四国の上空を飛ぶ可能性が出てきたということで、やっと、「ミサイルが飛んできたら、どうするか」というような話がテレビで流れていました。

 

こういうものができるようになるまでに、8年かかっています。当初、テレビでは、「謎の飛翔体」と呼び、その次には「人工衛星の実験」などとして、北朝鮮側の言うことを一生懸命、代弁していました。しかし、私は最初から、「警戒しないと、どんどんエスカレートしてくる」と思い、政府や政党に意見をメールで送っていました。

 

それから、八年がたち、やっと、「ミサイルが来たら堅固な建物のなかへ入ってください」とか、「日本には地下シェルターがありません」とか、「韓国には地下シェルターがあって、入れます」とか言っています。

 

もし、日本にミサイルが発射された場合、だいたい、着弾の3分ぐらい前に「お逃げください」とサイレンが鳴るわけですが、今の日本は、「どこかの建物に入ってください」などということしか言えません。何の対策も取っておらず、シェルターもまったくないないからです。

 

こんな状態にもかかわらず、野党は野党で、自民党の小さな週刊誌的なスキャンダルを追いかけており、国難についてはほとんど議論せずに済ませています。これは、卑怯と言えば卑怯でしょう。自分たちにできないこと、責任を問われるようなことから逃げて、みんなが関心を持ちそうな小さなものを、一生懸命つついて済ませているのです。

 

しかし、「大いなるものを解決していこう」というのが、上に立つ人の覚悟でなければなりません。

政治家の使命でなければならないのです。

 

私たちは、人として裏表があったり、隠し事が多かったりする人たちをあまり選ぶべきではないでしょう。そして、政治家であっても、そういうテクニックや、顔の皮の厚さ、心の黒さだけで勝てるというのではなく、もう少し「徳のある人」を選んでいかなければ駄目なのだということを、もっともっと発信しなければいけません。

 

「神様、仏様の代わりに、この世を統治することを任された人たちが選ばれていかなければいけない」という意味で、徳高い人がリーダーにならなければいけないと同時に、それを選ぶ人たちにも、そういう目でもって人々を選べるようになる教育が必要なのです。

 

---owari---

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