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人生のこれからの「勝ち筋」をどう見抜くか(前編)

2018年09月30日 | 人生

(自分の「才能」を早めに見抜く方法とは)

比較的若い人向けの話になるかもしれないと思うのですが、やはり、人間には自分の得意・不得意があるので、不得意の領域で戦っても、そう大きな勝利は得られないところがあると思います。やはり、「好きこそものの上手なれ」というところはあるのです。

 

若い人であれば、自分が比較的関心を持てる「好きなこと」のなかに、才能があることが多いので、まずは、自分が関心を持つことができて、時間がたつのを忘れるときもあるようなもののなかで、「生き筋」を見つけ、自分なりの「技(わざ)」に当たるものを身につけることが大事でしょう。そして、その領域で頭一つ他の人から抜きん出ることが大事だと思うのです。

 

例えば、サッカーのボールを蹴るのが上手な人もいます。

外国のサッカー選手の映像を観ていたら、もう十歳のころから球を蹴るのが上手で、酒場で人々がお酒を立ち飲みしているところを、球を蹴りながら駆け抜けていくことができるわけです。

 

こういうことができる人もいるかもしれませんが、一般の人にはできません。一般には、球を一蹴りしたら誰かに当たりますが、人に当てずに、人と人の間をジグザグに抜いていけるような才能を、十歳ぐらいから持っている人もいるのです。

 

そういう才能のある人は、「サッカー選手になるかどうか」は別として、それを活かせるような道を選ぶべきでしょう。

 

サッカーの選手にならず、陸上競技の選手になったり、野球の選手になったり、バスケットボールの選手になったりするような変化は起きるかもしれませんが、身体能力の高さが顕著に出てきている場合には、そういう「生き筋」があります。

 

また、頭が良すぎて、球を蹴っているだけでは十分ではなく、「体育系か医学系で、人間の身体について研究する、スポーツ科学のようなものをやってみたい」という人もいるかもしれません。

 

いずれにしても、自分の才能のなかから、得意領域のなかから、「生き筋」を早めに見つけることが大事でしょう。

 

(一つの職業のなかで成功していくためには)

逆に、あまり向いていない仕事もあります。

私は、お酒を飲むと、それがすぐ顔に出て、赤くなっていきます。これは、アルコールに強い遺伝子を持っていないからでしょう。

 

顔に出ない人と出る人とがいるのですが、顔に出やすいタイプの人は、アルコールに強い遺伝子をあまり持っていないと思うので、ワインのソムリエなどになるのは、あまり向いていないだろうと思います。

 

判定する前に、自分が“グデングデン”に酔ってきて、だんだん仕事にならなくなってきます。これは「向いていない」と見たほうがよいと思います。一方、何杯飲んでも酔わず、違いを飲み分けられる理性が残っているなら、向いていると思います。そういう「適性」は、やはり、ある程度あるでしょう。

 

このように、まずは「強み」のなかで自分の「技」を磨き、いちおう何らかの「職業」に結びつくところまで持っていけたら、大したものであり、「第一の勝利」だと思います。

 

それから先は、同じような職業に就いている人たち、同業者の群れのなかに入るので、そのなかで一頭地を抜かなければいけなくなります。そのためには、「関連する知識の勉強」をしなくてはなりません。家に帰ってからの勉強など、日ごろの努力や精進が大事になるでしょう。

 

これが、一つの職業における成功の方法です。これは「努力」と「継続」、「忍耐」の問題かと思います。

 

(「専門職」の人が「経営者」になるために必要なこと)

さらに、自分がやる仕事において、「専門職としての成功」だけではなく、「もう少しゼネラルで可能性を秘めた成功」を目指す人、何かで一つ職業の道を拓いたけれども、もう少し幅の広い成功をしたいと考えている人もいるでしょう。

 

例えば、技術者として会社に入ったけれども、「将来は経営者になりたい」と思う人だと、技術の勉強をしているだけでは足りなくなります。

 

まずは、その技術で一流になるように努力し、ほかの人より一頭地を抜くことが必要ですが、それだけではなく、ほかの人がサボっている間、怠けている間に、経営、経済や政治、国際問題など、技術者が普通は勉強しないものについても、少しずつ勉強していかなくてはなりません。

 

あるいは、語学が苦手なら、英語なども少しずつ勉強していったりする「間接的な努力」が必要になるでしょう。

 

「今すぐには要らないけれども、将来、人の上に立ち、人を使うようになった場合には、必要になるかもしれない」という力をつけるためには、やはり、五年、十年、二十年という間、間接的な努力を続けていく必要があるだろうと思うのです。

 

---owari---

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