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あなたには日本を変える力がある?

2024年02月25日 | 政治・経済
今日は国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

皆さんご存知だと思いますが、私はこのメルマガで、
「総理官邸にメールを書きましょう」
「増税をやめてくださいとお願いしましょう」
と言う話をずっとしてきました。

@総理官邸には、ここからすぐメールできます。

この件でこれまで、読者さんから何百通もメールをいただいています。
「自分の意見を書いて送りました!」と。
そのせいかどうかわかりませんが、岸田さん、最近少しだけ「減税路線」に変わってきました。
長い増税メニューがあるので油断できませんが、少しいい方向です。

これ、官邸にメールを書いた人なら、「私のメールが多少は影響を与えたのかな」と思うでしょう。
そして、実際そうなのかもしれないのです。

皆さん、「どうせ日本は変わらない。衰退し滅びる運命だ」などと思わないでください。
できる範囲でできることをし続けましょう。
そして、選挙に行きましょう。

昨日、面白い出来事がありました。
東京都の武蔵野市で市長選挙があったのです。
この市の前市長さんは、松下玲子さんという方です。
2017年から2023年11月まで市長を務めました。
武蔵野市には、「住みたい街ランキング」で横浜に次いで全国2位の吉祥寺があります。

そして、武蔵野市自体の評判もとてもいいのです。
それで、松下前市長の評判もよかったようです。
松下前市長は、認可保育所などの待機児童ゼロや18歳までの医療費無償化などを実現しています。
「子育てしやすい市」ということでしょう。
しかし、松下前市長には、大きな問題がありました。
「外国人参政権推進派」であることです。

実現はしていませんが。
これ、何が問題なのでしょうか?
もし、武蔵野市で外国人参政権が認められたとしましょう。
すると、特定の国が、武蔵野市に住民を送り込んで市政に影響を与えることができるようになります。

そして、「反日本的」「親特定の国」的政策を行うようにすることができる。
さらに、武蔵野市で外国人参政権が認められ、それが全国のスタンダードになったとしましょう。

皆さん、ロシアがウクライナから、クリミア、ルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、へルソンを奪ったロジックをご存知ですか?
そう、「住民投票で9割以上の住民がロシアへの併合を望んだこと」です。
もちろん、投票はインチキでしょうが、それを「法的根拠」としているのです。

たとえば中国が、沖縄のある自治体に、大量に国民を送り込んだとしましょう。
中国人が、「沖縄の〇〇町は、中国に帰属すべきかどうか、住民投票で決めよう!」と要求した。
そして、彼らに「参政権がある」とします。
住民投票の結果、80%の住民が「中国との併合」を支持しました。
なぜなら〇〇町の住民の80%は中国人だからです。

日本政府は、「そんなことは認められない」と声明を出しました。
すると、中国人住民が、「民意を認めろ!」と大規模デモを行うようになります。
政府は、暴動に転化したデモを止めるため、自衛隊を派遣しました。
すると中国政府は、「日本が中国系住民を虐殺している!」と非難。
人民解放軍が、沖縄〇〇町を占領。
翌日中国政府は、「沖縄〇〇町は、民意に従い、今日から中華人民共和国の領土になる!」と宣言しました。

まあ、ファンタジーのような話ですが。
しかし、ロシアは、こういう手法でウクライナからクリミアと4州を奪うことに成功しています。
中国が、ロシアに負けない独裁、人権無視国家であることを考えると、「絶対にありえない」とは言えないのです。

さて、武蔵野市の松下市長は、11月に辞職しました。
立憲民主党の菅元総理が、引退宣言をした。
それで松下市長は、立憲民主党から次の衆議院議員選挙に立候補することにしたのです。
それで、市長選挙が12月24日に行われました。

市長候補は二人でした。
一人は、立憲民主、共産、れいわ新選組、社民、武蔵野・生活者ネットワークが支持する元市議の笹岡ゆうこさん(37)。
もう一人は、自民、公明が推薦する元市議の小美濃安弘さん(61)。
で、「笹岡さんが勝つのだろうな」と思われていました。

まず第一に、武蔵野市では邑上守正元市長、松下玲子前市長と「リベラル派市長」が続いていた。
20年以上リベラル市長が治める「リベラル王国」と呼ばれています。
そして、笹岡さんは、「松下前市長の正当な後継者」であることをアピールしていました。

実際、松下前市長が、彼女を推薦、応援していたのです。
ところが、結果は、小美濃安弘さんが勝利しました。
しかも、その差が339票(!)だったというのです。
小美濃さんに投票した人は、「嗚呼投票してよかった!」と思ったでしょう。

笹岡さんを応援しつつ、「めんどいし寒いから投票行くのやめよう。どうせ勝つだろうし」
と思った人は、「やば!投票しとけばよかった」と悔やんだことでしょう。

私は、何が言いたいのでしょうか?
私たちには、影響を与える力がある、日本を変える力があるということです。
それは、小さな力かもしれません。
ですが、「雨だれ石をうがつ」です。

そう考えて、あきらめずに働きかけていきましょう。
日本は、どんどんよくなっていきます。

---owari---
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