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左翼を心の底から懺悔(ざんげ)させる本

2019年11月27日 | 政治・経済
今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

私が非常に尊敬している朝香豊先生が、新刊を出されました(本日の表題と同じ)。
タイトルから面白そうです。

これはいったいどんな本なのでしょうか?
以前先生が送ってくださった原稿の「はじめに」を転載させていただきます。

【転載ここから▼】

<はじめに
 
日本が経済成長のほとんどできない国になって20年以上が経つ。
かつては1国で世界のGDPの20%近くを占めていたこの国が、今や世界のGDPの6%も占められない国に変貌してしまった。

わずか20年ほどの間に世界の中での日本の経済力のプレゼンスが1/3になってしまったのだ。

世界中の国が毎年当たり前のように経済成長を続ける中で、日本はほとんど経済成長できずにいて、年々その地位を引き下げてきた。1人あたりのGDPも世界30位にまで落ち込んだ。

この流れがずっと変わらずに続いていくとすれば、遠くない将来において日本は先進国とは言えなくなるだろう。

勘違いしてはいけないのは、日本は経済成長できる条件を失っているわけではないというところだ。

むしろ世界的に見れば、これほど恵まれた国は他にはないと思えるほどに条件的には恵まれている。
膨大な金融資産を持ち、対外純資産も世界一である。
教育水準も高く、規律正しく勤勉な国民が揃っていて、民度も治安の良さも世界最高レベルだ。
科学技術の蓄積も決して悪くないはずだ。
 
だが日本には致命的な欠陥がある。
それは経済成長の足を引っ張るような考え方がこの国を完全に覆っていることだ。

そしてこのような考え方の根源に左翼思想(リベラル思想)が潜んでいるというのが私の見立てだ。

ここでいう左翼思想とは、2つの側面から成り立っている。
1つは国家が一般国民を抑圧するものだと見なして、国家権力を毛嫌いする考えだ。
資本主義のもとにおける国家権力というものは絶対的に否定されるべき対象だとする思想傾向である。

ここから、国家を否定して弱体化する政策は善であり、逆に国家を肯定して強化する政策は悪だと単純に考えていくのである。

そしてもう1つは企業と国民、特に大企業と国民を対立的に捉える考えだ。

金持ちと一般庶民を対立的に捉えると言ってもよいだろう。
自分たちが豊かでないのは、大企業が、あるいは金持ちが、あこぎな稼ぎ方をしているからだとし、大企業の利益、金持ちの利益を邪魔することが自分たちの利益につながるかのように考えるわけだ。

こうした2つの側面を持つ左翼思想には、現状の資本主義国家を転覆することによってのみ、真に弱者の救済ができるとする思想、すなわち共産主義思想(マルクス・レーニン主義思想)も含まれている。

彼らの思想は大企業や金持ちを敵とみなし、現在の国家権力を転覆させることによって私たちは幸せになれるというのだから、以上の2つの特徴を併せ持っていることは理解できるだろう。
 
左翼的な考え方をする人がみな共産主義の持ち主だというわけではもちろんない。
だが、こうした左翼思想は共産主義思想に非常に強く影響されてきた。

また、一口に左翼思想と言っても国によって色々と違いがあるものだが、日本においては経済成長の足を止める思想として独自の発展を遂げた。

そしてこれが現在の日本を覆っているのである。
(言っている意味がわからないところもあるだろうが、それは本文を読む中で理解してもらいたい。)
 
人間らしい心を持つならば、弱者に寄り添おうとするのは当然のことだ。
強きをくじき弱きを助けようとする考えに何か大きな害悪が生じうるなどとはなかなか思わないものである。

そしてこういう素朴な考えと左翼的な考えは親和性が高い。 
だから左翼は自分のことを良心的だと思い込んでいるし、良心的であろうとすれば左翼的な考え方になるのは当たり前だとも思っている。

彼らにしてみれば、真っ当な人間であろうとすれば、それ以外の選択肢がありうるなどとは最初から考えられないのだ。
 
したがって、左翼側に属する人たちの中には、左翼思想以外の考えは全て邪悪なものだと頭から決めてかかり、そうした考えが成り立つ可能性をまじめに検証してみようとは思わない人たちも多い。

左翼思想が現実にどういう役割を果たすものであるのかをきちんと考えたりはしないので、左翼思想の実際については、実は左翼の人たちもよく理解していない。

自分たちの考えが社会にどれだけ害悪をもたらすものかなど、まるでわかっていないのである。
 
だからこそ、左翼の全貌を茶化すことなく明らかにして、左翼的な考え方がいかにダメなのかを、左翼の人たちにも納得させたいと私は思った。

世の中をよくしたいという純粋な気持ちから左翼になっている人が多いのだが、そういう人であれば本書を読んで気持ちを変えてくれる可能性は必ずあると思う。

考えをすぐに変えるのは難しいとしても、彼らがまじめに考えてくれるきっかけにはなってくれればとも思う。
 
私はこの本で真正面から厳しい左翼批判を展開しているが、左翼をバカにしているわけでは全くない。

むしろ私は左翼愛に満ちていると思っている。

そのことは虚心坦懐に本書を読んでもらえれば理解してもらえるだろう。
 
そしていわゆる「保守」の人たちにも、頭から左翼を否定するような言論ではなく、正しい左翼批判を展開してもらいたいと思っている。

その方が遥かに効果的であるからだ。

そのために本書が役に立つと信じている。
 
日本が再び力強い復活を遂げるためには、左翼思想の影響力が大いに削がれる必要がある。

そのために私は本書を書いた。
本書のような考えが広がり、日本を復興できるようにすることを願っている。>
  
【転載ここまで▲】

ここから北野です。

早速読ませていただきましたが、「思いもよらない視点」「知らなかった事実」が満載でした。

私自身も正直、「なぜ左翼はダメなのだろう」とここまで深く考えたことがありませんでした。
非常に役立つ本ですので、是非ご一読ください。

詳細は↓

---owari---
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