月の存在について、地球に与える影響は潮の満ち引き程度と考えていた。
太陽と同じぐらい重要なものだという認識は持ちづらかった。
しかし、もう10年前になるが、愛・地球博(愛知万博)の三菱未来館で開催された「もしも月がなかったら」という設定の映像シアターを見せてもらい、まったくその認識が変わったのです。
「もしも月がなかったら、地球はどうなっていただろう?」そんな素朴な疑問を入口に「いまこの地球に生きている不思議、その奇跡へのまなざし」というテーマで教えてもらいました。
月のない地球はわずか8時間で自転し、地上は風速300m/秒以上の強風が吹く殺伐とした環境となり、まさに危機的状況を迎えるといっていました。地球の穏やかな気候は月によって成り立っているのです。
月があったために、地球の自転軸は角度23度で安定し、維持できていることも知ったのです。
月がなかったら、自転がぶれるため、気候がばらばらで安定した気候が望めないとのことでした。
その当時、日本の月探査衛星「かぐや」が月を探査中でした。月の裏側をはじめて撮影した画像が「かぐや」から送られてきましたが、何の変哲もない、殺風景な映像でした。それに比べ、いつも地球に向いている月の表面はウサギが餅つきをしている情緒ある風景を私たちに与えていました。
なぜ、地球に向いている月面だけが、そのようになったのかは、地球の重力により月内部のマグマの重い部分が地球側に寄って来て、噴火した月面がウサギの形になったという説明でした。
私は神仏が人間を飽きさせたくない、ロマンに満ちた月を演出したのではないかと思っています。
---owari---
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