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STAP細胞は本当になかったのか?(マスコミ報道姿勢の問題点)

2015年12月12日 | 科学

今回のブログが長文になることをお許しいただきたい。この出来事は日本に及ぼす影響や世界に及ぼす影響があまりにも大きすぎるのです。そして、何が真実かを明らかにすることは簡単であるにもかかわらず、よこしまな考えやいたずらな報道姿勢によって、本質が見えなくなっています。

本文に入る前に少し説明させてください。
2014年1月に小保方さんがSTAP細胞発見を発表したあと、私はすぐに理化学研究所(理研)の小保方さんに祝福のメールとつたない感想を送らせて頂いた。理研からは小保方さんに伝えますとお礼の返信を頂いた。感想の内容は「細胞にいつもストレスを加えていると、そのストレスが加わった場所の細胞は活性化されます。私の頭の毛は全体としてグレーですが、髪の毛の分け際は毎日、クシでたたかれている為にいつも黒々しています。だから、ストレスにより細胞が活性化することは分かりますと、だから、頑張ってくださいと、他愛もないコメントを出しました」。
その後の検証実験の失敗や論文取り消しに対し、小保方さんの心痛はいかに大きかったのかと察しました。

それが何と、小保方さんの発見した「外部ストレスにより体細胞が初期化して多能性を持つ」「STAP現象」が存在した事を報告する論文が、科学雑誌「ネイチャー」の姉妹紙でオンライン専用媒体「Nature.com SCIENTIFIC REPORTS」に2015年11月27日付けで掲載されました。

これにより、小保方さんの発見は真実だった事が証明されたのです。

STAP現象はSTAP細胞と全く同じ物ではないが、「物理的ストレスで体細胞が初期化され、多能性を持つ」とされる同じ原理が記されています。

今回のネイチャーの報告書で小保方さんのアイデアの本筋は間違っていなかった事が証明されたのです。

それにしても、STAP細胞発見の発表以後、なぜ日本ではあのような騒ぎになったのでしょうか。
マスコミの報道は過熱し、科学とは関係のない分野でトラブルを起こしていたのです。

・NHKは以下の通り。
①小保方さんにケガを追わせたNHK記者の暴走、他社記者も驚きの取材法
NHKは2時間にわたり小保方さんを追いまわし、女子トイレにまで入ったという常軌を逸した取材に、小保方さんの代理人は訴訟の可能性も示唆した。
②BPO(放送人権委員会)は今月19日、「NHKスペシャル」の審理入りを公表した。
対象となったのは2014年に放送されたSTAP細胞問題の特集で、小保方さんは申立書で「極めて大きな人権侵害があった」などと訴えたのです。

・週刊文春は「小保方晴子さん 乱倫な研究室」「神戸の湾岸高級ホテルを自宅代わりにセレブ生活の資金源」「高校時代は勝手に『彼女宣言』でトラブルも…妄想リケジョ伝説」といった記事を掲載し、プライベートや人間関係はおろか、高校時代にまで遡って人格攻撃を行った。

・アエラは記事の中で、小保方博士が女性研究者であることや、様々な苦労話が話題を呼んだことから、「自己愛が強く、自分が成功して頂点に立ち、称賛されるストーリーを確信していたのではないか」といった精神科医の声をも紹介していた。

・さらに朝日新聞(電子版)はパロディーコラムで、小保方博士が「ご存じの通り、今私は八方塞がりの状態です。生き地獄です」と語り、『大人AKB48』で歌手デビューし、デビュー曲「人生切り貼りしちゃえるNO!」を発表するといった内容を掲載した。
朝日新聞はすぐさま記事を削除したが、インターネット上では「冗談では済まされない」「一線を越えている」といった声が多く挙がっていた。

マスコミの小保方さん批判に、社会正義とは言えない悪意があることを、多くの読者が確信したのではないでしょうか。

今のマスコミに、「科学論文」の不備を裁く資格があるのだろうか。こうしたマスコミの報道体質や、時に週刊誌などに見られる捏造体質の方が、高度で複雑な研究論文の不備よりも、よほど悪質性があるのではないか。今回の騒動は、ジャーナリズムが「真実と正義を追究する」という使命を大きく逸脱している、ということを浮き彫りにしたのです。

また、先月にこのネイチャーの研究発表があったにもかかわらず、日本のマスコミはまったく報道しないのです。自分たちの利益にならない、不利な報道はしないのです。公正中立を旨とするならば正しく伝える義務があるのではないのか、と言いたい。

STAP細胞とは何にでも生まれ変わることが出来る万能細胞です。
STAP細胞があれば、人間の内蔵を再生することが可能になるのです。綺麗な内蔵を作り出すことが出来れば、医療治療に大きな革命を起こすことが出来ます。

例えば、胃ガンや肺ガンなどになった時に、通常であればガンに侵されている部分の切除をする治療が行われますが、STAP細胞があれば、切り取った内蔵をまるごと再生することが出来るのです。

この根本となる細胞についての世界特許を持った人、もしくは団体があれば、数百兆円規模の巨額の利権を手に入れることが出来るのです。

このSTAP細胞は、ものすごく大きな経済的利益をもたらす細胞なのです。
その日本の巨額な利権を理研はつぶしたのです。そして、ノーベル賞も受賞できる能力があると言われて来たSTAP細胞論文の共同執筆者で、理研・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(52歳)が自殺する必要はなかったのです。

今回の出来事については、まだまだ疑問があると思います。
①なぜ、検証実験に失敗したのか?
②STAP細胞完成のレシピが書かれている研究ノートは2冊しか理研に提出しなかったのか?
③なぜ、小保方さんはマスコミからバッシングを受けたのか?
④なぜ、笹井副センター長は自殺したのか?
以上の疑問は当然、出てくるものだと思いますが、次の機会(ブログ投稿)で明らかにしていきたいと思います。申し訳ないが、ご理解ください。

STAP細胞は、ノーベル賞を受賞した京都大学の山中教授のiPS細胞よりも優れていると言われています。それは、STAP細胞を作製する期間がiPS細胞(2~3週間)より短く1週間で作製できるからです。また、細胞がガン化することもないため、非常に有望な細胞で、世界的にも大変注目されてきたのです。小保方さんは以前にネイチャへ投稿した時に、レフェリー(審判者)から強烈に、批判されている。それは「何百年という細胞生物学を愚弄するつもりか」と怒られたのでした。その後も、研究を続け、一時はもうやめたいと思ったことが何度もあったそうですが、その時々に、助けてくれた人がいたと述べておられました。

STAP細胞発見の行くへはまだまだ紆余曲折があると思います。
しかしながら、このような大きな発見をした若き女性の研究者が日本から出るということが、
素晴らしいことではないでしょうか。

---owari---

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