(第七章 家族と家庭の鏡 ⑤)
親に立派な保護者を求めることは子供の常です。しかし、あなたがすでに大人であるならば、その考えを手放さなくては、成長できなくなってしまいます。まずは、“そもそも人は完璧ではない”という視点を持ってください。そしてあなたが親を自分の親としてではなく、個人として見ていくならば、彼らが何故、あなたを上手に愛せなかったのかが分かるようになります。
あなたと同じように彼らもまた、彼らの親によって傷つけられたのです。あなたと同じように、彼らもずいぶんと苦しんだのです。それは世代を超えた連鎖であり、喜ばしいことにせよそうでないにせよ、人は子供時代に与えられたものを、大人になってからの人間関係や家族関係でも繰り返してしまうのです。「人は自分に与えられたものを、自分もまた、人に与える」というのは、宇宙の法則なのです。
一人の人間としてクローズアップされた親を見ていくと、これまで否定的にしか思えなかった親の態度や言動も、その奥に、親としてではなく一人の人間としてあせりや不安、嘆きを抱えていることが分かってきます。人はみな、親になったからといって、急に親らしくなれるわけではないのです。だからこそお互いを支えあい、許しあうことが大切なのです。
(平池来耶(ひらいけらや)著書「『運命の鏡』スピリチュアル・マスターが伝える魔法のメッセージ」から転載)
---owari---
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