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首相官邸への意見投稿(後編)

2016年05月24日 | 日本

8.世界のリーダーになる日本

(1) 日本は世界のリーダーとしての自覚を持て

日本は、一部の国からは、いろいろと悪く言われているかもしれませんが、「今後、中国や東南アジアの国々の未来を、どうしたらよいか」ということに対しての先生役ができることは明らかです。日本は、「工業的な発展、経済的な発展をしたあと、どうしたらよいか」ということを、すでに経験しているので、彼らを指導できる立場に立っているのです。

 

先の戦争での犠牲や補償など、いろいろと言われることもあるでしょうが、日本は未来に向けて、彼らを導いていく仕事ができるはずです。

「償いを十分にしつつも、共存・共栄し、共に発展していく、そういう未来をつくることは可能なはずである」と私は考えています。

 

(2) リーダーは決断し、実行し、責任を取れ。善悪や正義を追求し、勇気を持って決断せよ。

リーダーには、とにかく、「決断力」が大事です。決断力がないと、人はついてこないのです。

また、決断のときには、「善悪とは何か」「何が善であり、何が悪であるか」ということ、言い換えれば、「正義とは何か」ということを、常に追求しなくてはいけません。

 

そして、「真実、これが、未来を開く鍵である。未来を開く方向である」と思ったら、世間やマスコミの議論がどうであろうとも。「正しい」と思うことを、勇気を持って堂々と言うことです。

それだけの自信が必要です。

決断し、そして、自分が決断したことを堂々と語り、実践する。そういう勇気が必要です。それが、やはりリーダーの姿であると思います。

 

(3) 日本は「世界に対する責任」を感じよ。

さらに、リーダーは責任を取らなければいけません。「どれだけ、多くの人のために責任を取ることができるか」「どれだけ、多くの人への責任を感じるか」ということが大事です。

 

日本は過去の戦争のカルマを長く引きずりすぎています。今、世界のトップリーダーになろうとしているのに、自国の立場が分かっていません。

日本は、世界各国への責任をもっと感じなければなりません。アジアやアフリカだけでなく、欧米にまで責任を感じなければいけない時期に来ているのです。

 

2008年に起きたアメリカ発の金融危機にしても、ヨーロッパの経済危機にしても、あるいは、今後、中国が経済的な危機を起こしたとしても、日本は、それを止めるだけの力を持っています。

日本は、そういう国なので、リーダーさえしっかりしていれば、他国のそういう危機を救うことができるのです。

さらに日本のリーダーが智慧を持って判断すれば、未来の戦争についても避けることが可能です。

 

日本は、諸外国に対して、もっと言うべきことをきちんと言い、筋を通すことです。「何でも謝ればよい」というものではありません。「言うべきことは、きちんと言う」という態度を取ることが大事です。

そのように、リーダーには、「決断し、実行し、責任を取る」という潔さが必要だと言えます。

 

(4) 日本は世界の人々を導く自覚を持て

日本はアメリカに多くを期待することはできません。

これから先、日本独自で世界の人々を導く道を摸索しなければなりません。これは、国粋主義的な運動ではありません。「『国を越えて人々を助ける』というそれだけの自覚を持ちなさい」と述べているのです。

 

日本は先進国の中で世界第二位の大国です。世界第一位の大国が混迷のなかにあるときに、世界第二位の大国が、他の国々に、進むべき道を指し示すことができなくて、いったい何の使命を果たせるのでしょうか。

 

単に党利党略や駆け引きでだけで政治をしてほしくないのです。政治家の人たちは、常に、「神仏の心に適った政治をしているかどうか」ということを、自らの心に問い、強く念じていただきたいのです。

今、必要なのは、勇気と行動力、そして、現実に、世界の人々を愛そうとする気持ちです。

 

(5) 「リーダーシップを取れる国」日本へ

現在、アメリカ的なものも、ヨーロッパ的なものも衰退してきておりますので、やはり、アジアのなかにおいて、欧米とは視点をずらして見ながら、世界をリードしていけたらよいと思います。

 

白人優位の思想が、何百年か続いておりますが、これは、神仏の目から見ても、そろそろ、チェックポイントに来ていると思います。

「アジア、アフリカに光が当たり、発展する国々が増えてきたときに、リーダーとして、どこが望ましいか」ということが、今、問いかけられていると思います。

 

それに対し、中国や韓国も、あるいは、インドも名乗りを上げているかもしれませんが、やはり、私は、日本が最右翼であり、一番有力な立場にいるように思うのです。

 

以前、アメリカは、「日本より十年進んでいる」と言われていましたが、「三年進んでいる」と言われるようになり、リーマンショック以降は、その「三年進んでいる」ということも、とうとう言われなくなりました。

 

最近では、あちらのほうが、何だか日本のバブル崩壊期をなぞっているようにも見えるし、国民皆保険というか、すでに日本がやった医療保険のようなことを、もう一回、これからやろうとしています。

「それをやったら、崩壊するのですけれども・・・」という感じはありますが、逆に、日本のあとを、アメリカが追い始めているようにも見えるので、見方を変えれば、日本は、先進国として、いろいろな考え方を伝授できると思うのです。

 

今の中国だって、「経済的に発展した」と言われつつ、現実には、バブル崩壊、経済失速の時期に入っているのですよね。実は、「これからの中国がどうなるか」ということを、日本はよく知っているのです。

しかし、彼らには分からない。「自分たちは違う」と思っているのだろうけれども、こちらには分かるのです。

 

そういう意味で、日本は、必然的に浮かび上がってくるとは思うのですが、そのときに、やはり、「リーダーとして意見を発信できる国」であることが大事であり、そのように「意見を発信できる国に変身していくこと」が大事なのではないかと思います。

 

9.政治家の資質

(1) 政治家に足りないものは一つです。「気概」が足りないのです。

批判を跳ね返して、筋を通す。正しいと思うことを、きちんと言う。

そういう気概が大事なのです。

 

(2) 国難に対し、不屈の精神で立ち向かう気概を持て

気概とは、困難に負けることなく、不屈の精神で立ち向かう意気込みのことです。これが気概です。

批判を跳ね返して、筋を通す。正しいと思うことを、きちんと言う。少し批判を受けたら、すぐ大臣をクビにしたり、幹部を引っ込めたり、謝ったりするのではなくて、きちんと正論を通す。そういう気概が大事なのです。

政治家は、「マスコミに批判されると選挙に落ちる」という恐怖から、勇気を持って発言することができないでいます。まことに情けないことです。

 

民主主義を成立させるものは、やはり「良識」の存在です。良識が支配していなければ、民主主義は機能しないのです。これが民主主義の弱点です。「言論・出版の自由」はよいですが、良識が言論を支配している必要があります。もし、そうではなく、マスコミが「言論によって政治家を選挙でいくらでも落とせる」と考え、政治家がその恐怖に支配されているのであれば、よい政治はできません。

民主主義においては、良識が支配することが大事なのです。

 

(3) 国民を守る気概を持て

北朝鮮のミサイルの発射実験(日本の上空を飛んでいた事実)、拉致問題など、北朝鮮は国際的な犯罪者を国のトップにおいていた。

北朝鮮はテロ国家であり、交渉の相手ではありません。テログループとの交渉と同じです。日本には、非常に軟弱なところがあって、「この考えは許せない」という、善悪の基準がないのです。

やはり、北朝鮮に対しては、「国家として存続したいのなら、ちゃんと当たり前の態度を取れ」ということが大事だと思いますね。

北朝鮮の独裁者は国際常識から見て許しがたい。政治家もマスコミも断固たる姿勢を示すべきである。

 

国家の主権を主張し、国民の安全を守らなければならない。

もし、ミサイルの発射をロシアの方向に向けて撃った場合、ロシアは黙っていないでしょう。

あの国は動くのが速いので、その日のうちにロシア軍が侵攻してくるかもしれません。

国際的には、そのような対応をとるのが当たり前の姿であり、「日本は何もしない」と思われ、なめられてはいけないのです。

 

そろそろ、このあたりで、日本も、きちんと態度を明確にし、国家としての主権を明確に主張しなければいけません。それをせずに、このまま十年二十年と、何も決めることなくズルズルと過ごし、「どの党が政権をとるのか」というような争いばかりをしているうちに、北朝鮮のミサイルも、だんだん数が増えてきます。

 

さらに、北朝鮮はまだしも、次は中国の問題が当然出てきます。2020年ごろには中国の空母艦隊が完成します。そうなると、日本の周辺海域の制海権を中国に取られてしまう可能性があります。

なめられたままでいると、国民の安全がどんどん侵されていくのです。

 

私は侵略的な戦争はすべきではないと思いますが、やはり、「一億三千万人の日本国民をきちんと守る気概を、国家として持つべきである」と、明確に述べたいと思います。国民を守れるだけの体制は、きちんと整えるべきです。

以上

 

---owari---

 

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