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「失敗の恐怖」を乗り越えるためのアドバイス(前編)

2018年10月02日 | 人生

初めは「人生に勝とう」と思って頑張っていても、どうしても失敗が続き、逆に「負け癖」がついてしまった場合には、「次もまた失敗してしまうのではないか」という思いに駆られ、案の定、失敗してしまうこともあると思います。

こうした「精神的逆境」の乗り越え方はどうすればよいのでしょうか。

 

(発明や営業では、成功の確率は「千に三つ」と考える)

失敗続きというような人は、現代人にはわりあい多いのではないでしょうか。

特に、学校教育においては、「減点主義」で評価されていることも多いので、そうした競争に勝った人々は、減点主義で前例主義、慣例主義型の職場を目指し、なるべく失敗しないように生きていける職業を探すことが多いと思います。

 

しかし、発明家などであれば、失敗を経験することは、避けて通れない道なので、失敗を恐れていてはいけないわけです。

 

減点主義で発明に取り組み、「失敗したら終わり」ということだと、何もできなくなります。千件ぐらいやって、そのうちの一つか二つ、あるいは三つ、何か「勝ち筋」が見つかればよいぐらいのものなのです。

 

発明もそうですが、不動産取引でもそう言われています。不動産屋さんは「千三(せんみつ)」とよく言っていますが、これは、「千回ぐらい売ろうとして、三つぐらいしか決まらない」ということです。

 

自動車だろうと何だろうと、セールスにおいては、おそらく、それと同じぐらいの難しさはあるかもしれません。そういう意味では、営業系統で、「一度も断られない営業マン」というものはありえません。

 

失敗してはいけないのであれば、営業をしないほうがよいのです。営業をしなければ失敗はないからです。そういう人は、バックアップ部門のほうに回っていくしかありません。

 

管理部門で、図表をつくったり数字をいじったりして、できるだけ表に出ない、人と会わないセクションにいれば、そういう失敗はありませんが、「人と会って断られたら、傷ついて仕事ができない」と言うのなら、営業には出られません。

 

営業部門であろうと、開発研究部門であろうと、新規企画部門であろうと、生み出す付加価値の高いところほど、やはりリスクは大きいのです。

 

(「精神的タフさ」を身につけるには)

そういうところで勝ち抜いている人はどうであるかというと、だいたい、軒並み、「精神的にタフだ」と言えると思います。

 

この「精神的にタフである」ということは、生まれつきかどうかというと、一概には言えないところがあります。

 

ほかの人を“定義”するのは簡単なので、「あの人は全然傷つかない人だね」とか、「タフだなあ」とか、「いつも陽気で、いいですね」とか言うことがあるでしょうが、「本当にそうであるかどうか」ということは、それほど簡単には分からないのです。むしろ、そのように見せている場合もよくあります。

 

心理学の勉強をしたら分かりますが、「うれしいから、笑う」のではなく、「笑うから、うれしい」ように見えることもありますし、「悲しいから、泣く」のではなく、「泣いているから、悲しい」と周りは判断するようになるのです。

 

ダメージを受けているように振るまっていれば、「ダメージを受けたのだ」と他人は判定しますが、ダメージを受けているように見えないかたちで動いていれば、「ダメージを受けていない」ように見えるわけです。

 

営業で断られ、「自分は断られ続けているのだ」と思い、いつもそればかりを反芻(はんすう)し、刷り込んでいる人の場合には、次のところに、「また、ここでも断られるのではないか」と思って行ったら、案の定、断られることがよくあります。

 

やはり、心を入れ替え、失敗経験のところについてはシャッタアウトし、シャッターを下ろして。「次は新しい人と会うのだ」という気持ちを持たなくてはなりません。「繰り返し繰り返し立ち上がる力」を持っている人は偉いのです。

 

(自分の「成功の平均値」を知れば、心が安定する)

長い目で見たら、営業でも開発でも、「成功の平均値」のようなものがあり、五年、十年と経験していたら、それが分かります。だいたい、どの程度、営業で成功するかとか、そういう実力はやはりあるので、野球の打率と同じで、ある程度、平均値が出てくるのです。

 

その平均値を早く知ることが大事です。

「自分は、このくらい営業をしたら、だいたい、これくらいは“ヒット”を打てる」という平均値があります。月による上がり下がりは多少あるかもしれませんが、「年間では、だいたい、このくらいまでは行けるだろう」という平均値があるので、それを知っていれば、「心の安定」が得られるのではないかと思うのです。

 

---owari---

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