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心が病気をつくっている(前編・上)

2020年08月11日 | 人体
(心の正体は「生きていくエネルギー」)
「人間は、運転手と車が一体になっている存在だ」と述べました。この「運転手」のことを、「魂(たましい)」や「霊(れい)」などと言うと、古めかしく、いかめしく聞こえるかもしれないので、もっと分かりやすく、「心」と言ってもよいでしょう。

「人間は心と肉体で成り立っている」と聞けば、納得する人は多いと思います。その表現であれば、九割以上の人は、だいたい納得するでしょう。

ところが、「人間は霊と肉体で成り立っています」と聞くと、途端(とたん)に、半分ぐらいの人は、不安になり、「そんなものがあってよいのか」と言い出すのです。

ただ、それは言葉の使い方の問題にすぎません。魂や霊と言われているものの正体は何かというと、この世的に感じられるものとしては、私たちが「心」と呼んでいるもののことなのです。

この世で生きているかぎり、心は目に見えません。しかし、心が存在していることは、誰もが自覚しているはずです。心なるものがあるような感じがするはずなのです。

自分の体を、ゼンマイ仕掛(じか)けで動いているように感じている人は、いないでしょう。自分が、ロボットのように動き、マジックハンドを伸ばして物をつかんでいるように感じたりはしないでしょう。

みなさんの家にも、おもちゃはあるでしょうが、おもちゃが動くように自分も動いているとは感じないと思います。何かが違うはずです。

ロボット犬なるものが発売されましたが、ロボットの犬と、家で飼っている飼い犬とでは、何かが違うことは分かるでしょう。「動く」という点では同じですし、癖(くせ)も似せていますし、どちらも吠(ほ)えたり言葉に反応したりしますが、ロボットの犬と本物の犬とは違います。

その違いは、「命が宿っているかどうか」ということです。

同じように、ロボット、あるいは単なる機械と、生きている人間との違いは、どこにあるかというと、やはり、「心の存在を感じるかどうか」ということなのです。

その「心」なるものは、別な言葉で言うと、実は生命というものです。生命の本質が心です。生きている力です。さらに言葉を換えれば、生きていくエネルギーです。それが心の正体です。

それは、肉体を生かそうとしている力です。肉体の主人公であり、支配者です。「この肉体を使って、どういう人生を生きようか」と考え、計画している、強い意志、意欲です。

これが、実は、心なるものの正体です。

---owari---
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