AKB48は今や国民的アイドルです。世界的にも人気があり、海外での公演や多くの外国人ファンが会うために日本を訪れています。
AKB48は最近では、最も成功した女性アイドルグループではないでしょうか。
今日はAKB48のお話です。先日、すみれママさん(「中高年がとまらない」のブログ作者)からショパンの素晴らしいピアノ協奏曲(第1番 ホ短調「第1楽章」)を教えて頂いた後にポピュラーな話題で申し訳ありません。AKB48さんは前から一度取り上げたかったテーマです。
デビュー当時は、歌も特別上手いという訳でもなく、平凡な女の子のアイドルグループと思われていました。また、持ち歌もお子様的遊戯ソングという感じで、平凡なアイドルグループとしか見られていなかった時期もあったようです。
しかし、2013年8月に『恋するフォーチュンクッキー』(恋チュン)が発売されてから皆さんのイメージが変わりました。オリコンが毎週発表するカラオケランキングで、『恋チュン』は22週連続1位を獲得し、他を寄せ付けない人気曲となったのです。
AKB48の人気は『恋チュン』でファン層は格段に広がったのです。NHK紅白歌合戦で歌われてからは国民的アイドルとなったのでした。
この人気曲『恋チュン』は明るい未来を想像させてくれる、元気をもらえる、ポジティブな良い楽曲で、世界中で旋風を巻き起こしました。
この『恋チュン』は誰もが踊ることができる、踊って欲しい、という願いのこもった新曲として世に送り出されました(ダンスの振り付けはパパイヤ鈴木さん)。
それでいて、どこか懐かしさすら感じさせる、老若男女に受け入れられる耳に心地よいメロディーや前向きな歌詞、見ているだけで楽しくなるダンスなど“多幸感”にあふれているのが『恋チュン』の最大の魅力なのです。メロディーラインも、ダンスも、決して複雑なものではないですが、聴いている人や見ている人を魅了する要素が多く含まれている。近年まれにみる“参加したくなる曲”なのです。
事実、『恋チュン』の公式動画が公開されると、親しみやすくノリの良い楽曲やキュートなダンスが評判となり、ファンを中心に同曲を愛する人たちや団体、組織が次々に同曲のミュージックビデオをモチーフにした映像を大手動画投稿サイト「YouTube」に投稿したのでした。
しかも、AKB48グループのメンバーたちがまったく出演していない、ファンによる自主動画のアップロードが連鎖するという“副産物”とも言うべき公式動画が3000万回を超える再生回数を記録しました。ここまで来ると一種の社会現象となり、『恋チュン』のブームは日本国内のみならず、海外にも広がっていきました。
さて、お話をAKB48のプロデューサーである秋元康さんにフォーカスしたいと思います。
AKB48の全曲数は現時点で、1033曲となっています(ステージ公演曲やシングルCD・アルバムなどを含む)。このすべての作詞は秋元さんが作っています。作曲は多くの人が手掛けていますが、作詞はすべて秋元さんです。
作詞家として、シングルの総売上が、2013年2月ランキングまでの通算で計506作品6859万枚に達し、それまで1位(6832万枚)だった阿久悠さんを抜き、作詞家歴代1位。うちAKB48が約3割にあたる1999万枚を占めています。作詞家として、80曲を超える作品がチャート1位となっており、作詞家歴代1位でもあるのです。作詞家として、今まで4000曲以上を世に送り出しておられます。これはもう天才と言わねば話が収まらないでしょう。
その天才作詞家にして、天才プロデューサーの秋元さんの秘密に迫ってみたい?と思います。
先日、秋元さんがAKBの皆さんにミーティングで訓示されていました(「YouTube」動画より)。
その内容は、
➀目的意識に対して、皆さん各自の意識は低い。
②移動の時、まだタラタラと動いている。
③感謝の気持ちがない。初心を忘れないこと!
④AKB48って船をみんなで漕いでいるわけだから、誰かが手を緩めただけで方向が違うとこへ行っちゃう。気を付けてほしい。
⑤ファンの皆さんを楽しませる、自分も楽しむ、これがAKBの基本です。
秋元さんは「無名の時代」の気持ちを忘れないように、と言い聞かせているのです。それがAKBの原点であると教えているのです。
「いかにして目線を上げないようにするか」、常に庶民の心というものを大切にしていくかということに注力しているのです。無名の人たちが、「夢をつかんで成功していきたい」という気持ち、「その原点のところを忘れないようにしよう」と言い聞かせているのです。
秋元さんは「一歩引き、裏方になって、ほかの人を売り出し、その成功を自分の成功として間接的に喜ぶ」という気持ちを持っている方だと思います。その人の持ち味を生かし、長所のところを売り出して、「どうやったらこの人がヒットし、大勢に受け入れられるか」ということを、いつも考えておられるのではないでしょうか。
だから、いろんな人と組んで、成功が続いていく理由がそこにあると思うのです。
「ほかの人の成功を喜ぶ気持ち」が成功の秘密ではないでしょうか。
AKBは普通の女の子の集まりのようですが、彼女たちには人を引き付ける能力、魅力があるのです。それは、時代の流れなのかもしれませんが、天界からの贈り物だと思っていいのではないでしょうか。私たちは、この偉大で多様性のある仏が創られたワンダーランド・地球のなかで、私たちを退屈させないように天界からの贈り物だと思っています。だから、その時は、その魅力を十分に楽しめばよいのです。それは、ディズニーランドに新しい魅力的な『アトラクション』ができたと思えばよいのではないでしょうか。そのような楽しさが、世界の中でも限られた今の日本に与えられていることに、大いに感謝したいと思います。
世界では、他国へ武器を輸出する国やテロを助長させる勢力が後を絶たない状況で、日本は人々が楽しんだり喜んだりするコンテンツ(ソフトパワー)を輸出しているのです。何と平和的で極楽な世界なのでしょうか。このような日本のシステムやパワーが世界に広まれば、きっと世界は平和になることでしょう。
---owari---
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