このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

日本は恐ろしい???

2018年09月19日 | 日本

今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。少し長文になりますがあしからず。 

~~~~~~~~~~~

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

読者のSさまから、こんなメールをいただきました。

 

<北野 幸伯 様

メールするのは今回が2回目となります。2月に在日外国人の問題についてメールを送ったSと申します。

 

今回は靖国神社について韓国人は本音ではどう思っているのか、高名な保守論客が興味深い証言をしていますので、北野様がどう思われるか聞いてみたいと考えました。

宜しくお願い致します。

――――――――――

名越二荒之助(なごしふたらのすけ) 1923年~2007年 元高千穂商科大学教授

_

中・韓両国の恐日症 (名越二荒之助氏のHPより)

戦後日本は次第に中・韓両国から内政干渉をされてきました。

教科書問題から最近は靖国神社まで。私は特に韓国には度々行きますので、親しい人が多いので

す。自宅を訪問した時などには、本音を聞かせてくれます。

彼らは日本が恐ろしいのです。

_

 

彼らは言います。

「今はおとなしく、呆けた格好してお詫びばかりしているが、『世をしのぶ仮の姿』で、日本人が本当に目を覚ましたら恐ろしい。

あれだけの大戦争をやって最後まで戦った。

 

太平洋からインド洋にかけて、あんなスケールの大きい機動作戦を敢行した民族はこれまでいなかった。日本人が目を覚まして本気になったら何をするか判らない。

 

靖国神社は日本人に内輪ゲンカさせるのに格好の材料だ。日本人が一つに団結したら何をするか判らない。内輪ゲンカさせておかねば、枕を高くして眠れない」と。

_

私が、「毛沢東は朝鮮戦争の時、韓国を侵略したではないか。なぜ中国に抗議しないか」と言うと、「中国は強いし怒るからできない。しかし日本人はすぐお詫びする。いつまでも頭を押さえておかねば危ない国だ。日本人の魂を眠らせておく必要がある」

 

日本人に教えてあげよう。

中韓両国に文句を言わせない方法がある。それは日本がもっと強くなることだ。

日本人が強くなったら韓国はみんな親日に変わるよ。かっての日韓がそうであったように」と。>

 

二つにわけてお答えします。

 

▼日本は恐ろしい?

<彼らは日本が恐ろしいのです。

_

 

彼らは言います。

 

「今はおとなしく、呆けた格好してお詫びばかりしているが、『世をしのぶ仮の姿』で、日本人が本当に目を覚ましたら恐ろしい・・・・・。内輪ゲンカさせておかねば、枕を高くして眠れない」と。

 

「日本が恐ろしい・・・」

これは、「いい意味」でも「悪い意味」でもそうでしょう。「悪い意味」とはなんでしょうか?

文字通り「恐い!」という意味。

 

皆さん、これ「中韓だけの考えだ」と思っているでしょう?

実は、そうではないのです。

わかりやすいのは、安倍総理が靖国参拝された時の反応です。

 

見てみましょう。

<・2013年12月26日、安倍総理の靖国参拝について、アメリカ大使館が「失望した」と声明を発表。

 

・アメリカ国務省も「失望した」と、同様の声明を発表。

・英「ファイナンシャル・タイムズ」(電子版)は、安倍総理が「右翼の大義実現」に動き出したとの見方を示す。

・欧州連合(EU)のアシュトン外相は、(参拝について)「日本と近隣諸国との緊張緩和に建設的ではない」と批判。

 

・ロシア外務省は、「このような行動には、遺憾の意を抱かざるを得ない」「国際世論と異なる偏った第2次大戦の評価を日本社会に押し付ける一部勢力の試みが強まっている」と声明。

 

・台湾外交部は、「歴史を忘れず、日本政府と政治家は史実を正視して歴史の教訓を心に刻み、近隣国や国民感情を傷つけるような行為をしてはならない」と厳しく批判。

 

・12月27日、米「ニューヨーク・タイムズ」、社説「日本の危険なナショナリズム」を掲載。

・12月28日、米「ワシントン・ポスト」は、「挑発的な行為であり、安倍首相の国際的な立場と日本の安全をさらに弱める」と批判。

 

・同日、オーストラリア有力紙「オーストラリアン」は、社説で「日本のオウンゴール」「自ら招いた外交的失点」と指摘。

・12月30日、米「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「安倍首相の靖国参拝は日本の軍国主義復活という幻影を自国の軍事力拡張の口実に使ってきた中国指導部への贈り物だ」。

(つまり、「日本で軍国主義が復活している」という、中国の主張の信憑性を裏付けた)

 

・同日、ロシアのラブロフ外相は、「ロシアの立場は中国と完全に一致する」「誤った歴史観を正すよう促す」と語る。

 

どうですか、皆さん?

こういう反応があったことを、ご存知だったでしょうか?

(まさに、「恐れている人たちの反応」ですね。)

 

これらを見ると、「反対なのは中国、韓国だけ」という日本国内での報道のされ方は、かなり強引であったことがわかります。

実際には、中韓に加え、米国、イギリス、EU、オーストラリア、ロシア、親日の台湾まで、靖国参拝を批判していた。

 

「・・・・しかし、小泉総理は、在任中6回も参拝し、反対したのは中韓だけだったではないか?」

 

その通り。

つまり、小泉総理の後、中韓が熱心にプロパガンダしたおかげで、上のような反応になった。

しかし、そもそも「東京裁判史観」をつくったのは中韓ではありません。

 

アメリカです。

そして、その主張が、いわゆる「戦勝国」に受け入れられた。ですから、中韓の今の主張を考え出したのは、アメリカである。

 

それで、中韓が、「あ~だこ~だ」いうと、アメリカだけでなく、いわゆる戦勝国も同調し、全世界的なバッシングに発展してしまうのです。

 

では、「いい意味」で「日本は怖い」というのは?

たとえば、フィンランド人、ポーランド人、バルト3国人、トルコ人などと話すと、

「日本はすごいよ!」といわれます。

 

理由は、もちろん、ロシアに戦争で勝ったからです。

そして、ロシア人も、「アメリカに戦いを挑んだ日本はすごい!」

「原爆落とされてかわいそう!」などと、日本に同情的です。

(こちらも、「日本怖い!」ですが、肯定的。)

 

というわけで「悪い意味」でも「いい意味」でも、日本は怖い。

繰り返しますが、これは、韓国に限った話ではありません。

 

▼日本が強くなる件は?

<私が、「毛沢東は朝鮮戦争の時、韓国を侵略したではないか。なぜ中国に抗議しないか」と言うと、「中国は強いし怒るからできない。しかし日本人はすぐお詫びする。いつまでも頭を押さえておかねば危ない国だ。日本人の魂を眠らせておく必要がある。

 

日本人に教えてあげよう。

中韓両国に文句を言わせない方法がある。それは日本がもっと強くなることだ。

日本人が強くなったら韓国はみんな親日に変わるよ。かっての日韓がそうであったように」と。>

 

この韓国人のアドバイス。

<日本人に教えてあげよう。中韓両国に文句を言わせない方法がある。

それは日本がもっと強くなることだ。日本人が強くなったら韓国はみんな親日に変わるよ。

かっての日韓がそうであったように」と。>

 

これ、「文さんから『慰安婦合意見なおし』を要求されたら、『国家間の約束は、変えられません」と断りましょうとか。

 

あるいは、韓国から「日本軍は、韓国人女性20万人を強制連行し、性奴隷にした!」

といわれた時点で、即調査し、圧倒的証拠を提示しながら、「『それは、フェイクだ!』というべきだった」というのならわかります。

 

しかし、「戦前のように、富国強兵に励み、世界から強国と認められるようにしよう」などと考えはじめたら、困ったことになります。

 

既述のように、日本を恐れているのは、韓国だけではありません。

戦勝国、つまりアメリカ、イギリス、フランス、ソ連(現ロシア)、中国は、皆恐れている。

(中国(中華人民共和国)は、2次大戦が終わった時点で存在しなかった国ですが、ちゃっかり「戦勝国」ということになっています。)

 

ですから、日本が強国、大国を目指せば、米英仏ロ+韓が一体化して日本をつぶしに動くことでしょう。そうなれば、核兵器も、石油、ガスもない日本は、ひとたまりもありません。

 

もし日本が強くなりたければ、「日米同盟の片務性を解消し、もっと米軍をサポートしたい」

とか、「北朝鮮の脅威があるので」などといいながらやればいい。

 

そうすれば、とりあえずアメリカ、イギリス、フランスからは警戒されません。

「強い日本をもう一度」と願う人は、たくさんいます。

しかし、その「強い日本」は、「負けた日本」であることを忘れてはいけません。

 

「負けた体制に戻せば、今度は勝てるよね」というのは、とてもおかしな話です。

「じゃあ、どうやれば勝てるんだ????」それには戦略が必要です。

私の著書「中国に勝つ日本の大戦略」をお読みください。

 

---owari---

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の「円の思想」が、世界... | トップ | マフィア的手法の中国一帯一路 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本」カテゴリの最新記事