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「国家社会主義」に向っている安倍政権(前編)

2018年02月04日 | 政治・経済

(自由民主党は「国家社会主義党」に名前を変えては?)

現在の政党で一番ましな政権政党は自由民主党であることは認める。しかし、最善の政策を行っているとは認めがたいのです。自由民主党のなかの保守本流と他党のなかの真正保守が合体して、新しい日本の政治を執り行うことを切に希望するものである。昨年の衆議院選挙で野党の整理が進んだ。次回は与党・自民党の保守本流と反日左翼勢力が分かれる番であると思っている。

 

昨年の衆議院選挙の結果、保守とされる自民党や希望の党が過半数の議席を確保しました。もちろん、左翼勢力が多数を取るよりはよいとは思いますが、それでも十分ではないと思うところがあります。

 

それは、「神の目から見た正義についての考えが極めて弱い」ということと、もう一つは、「向かっている方向が、国家社会主義といわれるものに近づいている」ということです。

 

安倍首相が、軸足を「吉田ドクトリン」のところからずらしていこうとしているのは分かるものの、それが、「自由」のほうではなく、「国家社会主義的な方向」に向っているわけです。

 

「国家社会主義」とは、はっきり言えば、ナチズムでしょう。そちらのほうに移行しようとしているのが見えるのです。

 

これは、軍事統制下の国家がだいたいそうなりやすいのです。ただ、それと同時に、今の日本も、「ゆりかごから墓場まで」という感じで、保育所や幼稚園から大学まで、全部を国家で面倒を見ようとしています。

 

さらに、年を取ってからも、老後は死ぬまで、老人福祉のほうで国家が面倒を見るということです。そして、「そのために、消費税の増税はやむなしだ」と言っています。おそらく、これが十パーセントになり、十五パーセントになり、ニ十パーセントになると考えているのでしょう。それは分かっています。

 

しかし、すべてを国家で面倒を見ようという考え方は、「自由の放棄」になります。もはや、「自由民主党」という名前を改めて、「国家社会主義党」に変えたらどうでしょうか。

 

この考え方は非常に危ないと思います。一見すると、いいようにも思えるのですが、現実は逆になってくるわけです。

 

今、このような北朝鮮危機のなかにあって、「次の消費税の増税分の半分ぐらいを、保育園や幼稚園の無償化等に充てるかどうか」というようなことを昨年の選挙の争点にしてきましたが、考え方として非常に小さいと同時に、「せこい」というか、「国民をバカにしているのか!」と言いたくなるところはあります。

 

幼稚園や保育所のあたりのことは、市町村レベルで自由にやらせて構わないでしょう。国家が口を出すことではありません。実際にどんな状況かを市町村レベルで判断し、それに対して許認可を与えるなり、緩くするなりすればよいのです。

 

そもそも、仕事をしたくて子供を預けなくてはいけない場合、隣近所に預けてもよいのではないでしょうか。隣の人に預かってもらっても、近所の人に預かってもらってもよいような問題だと思います(例として、スイスの保育所は9割が私立で、保育環境の整備は州や自治体の裁量に任せられている)。

 

それを、施設で預かってもらおうとするから、文科省レベルの考え方が出てくるわけです。しかも、「全部の規定を満たさなくては、補助金が出せない」などと言い出されたら、全然先に進まないでしょう。

 

こうした、本来、市町村レベルで行なうべき許認可などは手放して、できるだけ自由に近づけなければいけないと私は思います。このあたりは、非常に気になるところです。

 

さらに、小学校、中学校はともかく、高校の無償化を進め、大学も無償化しようとしていますし、気前のいいところは、私立の学校も無償化するようなことまで言っています。ただ、この格差是正に正義があるかどうかについては、大きな問題があると思うのです。

 

---owari---

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