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挫折に負けない「見方・考え方」をつくるためのヒント⑦

2024年01月20日 | 人生
『視点を変える⑦』
(「突き放した目」で自分を見る)――「自分の願い」が他の人たちの価値観に影響されていないか
次に、「自分の人生を、突き放した目で見つめ直してみる」ということを挙げておきたいと思います。

少年・青年期から大人になるまでの歴史を振り返って反省してみたならば、誰もが、おそらく、自己実現できなかったことのあまりの多さに驚くだろうと思います。それぞれの時点で、「こうなりたい」と思いながら、多くのことがそうはならなかったことを感じるでしょう。

しかし、一定の年齢を超えると、自己実現できなかったことに対して、「まあ、それで良かったのかな。それで自分は自分なりの道を発見できたのだろう」と感じるようになるのです。

若いころには、何かを願っても叶(かな)わない場合がほとんどです。その願いのなかには、自分の気持ちからストレートに出てきたものもあるでしょうが、「友達がそう言っている」「友達が、みな行きたがっている」「両親がそう願った」など、他の人たちの価値観に影響されているものが多いのです。

人生には分かれ道がたくさんありますが、人間は一つの道しか歩けません。何本もの道を同時に歩くことはできないのです。

誰もが行きたがるような道に「自分も行きたい」と思ったとしても、その道が塞(ふさ)がって行けなくなってしまう場合があります。そういうときには、悲しい思いをします。

しかし、しだいに自分の道というものがはっきりしてきて、「わが道を歩む」ということの大切さが分かってくると、「自分は自分の道を歩むしかない。それ以外の道では満足できない。自分の人生を、他の人の人生と置き換えなくて良かった」ということを感じるようになるのです。

この世とあの世を何度も転生輪廻(てんしょうりんね)している“あなた”という存在が、今世、地上に生を受けた理由は、一生を通して“初めての個性”を得ることにあります。新しい個性を得るために生まれてきた人生なのですから、他の人と同じでなくてよいのです。「人との違いを楽しむ、そのユニークさを楽しむ」という気持ちを持たなければいけません。

「誰もが行きたがる所に行く」ということは、ある意味では、苦しみの多い人生へと追い込まれていくようなものなのかもしれません。誰もが行きたがる所は、あなたにとって、幸福な道ではない可能性が極めて高いのです。

したがって、突き放して見るような目も一つ要るわけです。

---owari---
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