(同業であるがゆえに、親子でけんかになることも)
例えば、医者という職業の場合、父親が三十歳ぐらいで結婚して子供ができたとすれば、一世代、三十年以上開いた親子関係になることが多いでしょう。そうなると、子供が医者になったときには、父親の代の医学と、息子や娘の代の医学とでは、そうとう違っていて、ずいぶんズレが生じるわけです。おそらく、歯医者などでも同じではないでしょうか。
そのため . . . 本文を読む
結婚後には、子育てがテーマとして出てきますが、夫と妻との家庭環境では、文化や習慣など、いろいろなものが違います。妻としては、自分の育った環境での経験値しかない場合が多いので、夫の家庭に入って子育てをする際に、不安を感じることもあるかもしれません。
夫の育った家庭環境にうまくなじんで子育てをしていく上での心構えや、気をつけておくべきことについて考えてみましょう。
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(心のなかにまいた思想の「種」が将来を決める)
別の言い方をすれば、それは「種」と言ってもよいでしょう。「どのような種をまくかによって、どのような花が咲き、どのような実が実るかが決まってくる」ということです。これを述べておきたいのです。
思想には力があります。それは抽象(ちゅうしょう)的なものではありません。思想には、具体的、現実的な力があるのです。「自分がどういう人間であるか . . . 本文を読む
(思想が人生に及ぼす影響は極めて重要)
思想的な影響というものは極(きわ)めて重要です。影響が表面的なものであるならば、しばらくすると流れ去っていきますが、表面意識の部分を突(つ)き抜(ぬ)けて、もう一段深い部分、潜在意識の部分にまで染み込んできたものは、自分自身に大きな影響を与えます。その場合には、自分の未来全般(ぜんぱん)の影響が出てくると思ってよいでしょう。
雨にたとえる . . . 本文を読む
(“破滅型”の作家の作品を読みすぎてはいけない)
ただ、若いころに出合った本や思想が、人生を破滅(はめつ)させるような内容のものであったときには、そういう思想に染まっていると、かなり厳しい結果になるので、「どういう思想に出合うか」ということについては、ある程度、運があると言えます。
自分を不利にする方向の思想に染まった場合には、さまざまな局面で逆判断をし . . . 本文を読む