川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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検事もウソをつく

2025年01月17日 | 法律・海外法務
袴田事件。58年の空白。

その空白を打ち切るように、再審請求を通した静岡地裁の村山浩昭裁判長。2014年に、拘置をこれ以上継続することは

耐えがたいほど正義に反する






と判示して、袴田さんを48年ぶりに釈放した。

4年後の2018年に再審開始決定が取り消され、再審請求が高裁で棄却されても、なぜか袴田さんは釈放されたままに。

それくらい、2014年の「村山判決」は価値のあるもの。

ーーーーーー

この58年かかった冤罪事件で、検察は何度もウソをついた。

「ない」と言ってきた証拠が実際は、「ある」、、、


「サイズ」を示すズボンのBが「色」を示す、、、


バレないからいい というのはダメ。

バレてもシャレになるか というのが私のインテグリティ的な規範。

バレてにシャレになるような(説明責任を果たせるような)ミスはいちいちクライアントに報告する必要はない。

しかし。

袴田事件の検察は、バレたらシャレにならないような ウソをついた。

そしてバレた。

シャレにならないほど、信頼を失った。

だから村山裁判長は 

耐えがたいほど正義に反する

という歴史に残る名文句を書いた。

検察のウソは正義に反する。

そのウソを積み重ねて、無辜の民を半世紀も拘留するのは、耐えがたい。

検察もウソをつく。

2010年、大阪で証拠偽造をして実刑になった検事(前田恒彦)とかいたので、それほど驚きではないかもですが。

袴田事件で、泣く子も黙る検察がウソをついていたことを改めて学んでいます。

 ※ 後記:2024年9月の、最後の、58年ぶりの無罪が確定した静岡地裁の最新無罪判決では、國井裁判長は、3つの証拠の捜査機関による捏造を認めた。

検事だけではあるまい。

公権力もウソをつく。

人は皆ウソをつく。

皆さんもウソをついたことがあるでしょう。私もあります。。

その醜さを、袴田事件を他山の石として反省しています。
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