【 妻隠( つまごも )る 矢野( やの )の神山( かみやま ) 露霜( つゆしも )に にほひそめたり 散らまく惜( を )しも 】 あなたとともに こもる 矢野の 神さまの山 露がついて . . . 本文を読む
【 娘子( をとめ )らに 行( ゆ )きあひの早稲( わせ )を 刈( か )る時に なりにけらしも 萩の花咲く 】 おとめょ 季節がかわって 早稲をいち早く 刈るときになった &nb . . . 本文を読む
【 橡( つるはみ )の 一重( ひとへ )の衣( ころも ) 裏もなく あるらむ児( こ )故( ゆえ ) 恋ひ渡るかも 】 どんぐりのかさで染めた こいねずみ色の 一重の
衣のように . . . 本文を読む
【 玉の緒の 現( うつ )し心( ごころ )や 年月( としつき )の 行( ゆ )き変( か )はるまで 妹に逢はざらむ 】 ひとつの魂 むすんだひも 珠玉 かたくむすんで まことの心   . . . 本文を読む
【 奈良山( ならやま )の 小松が末( うれ )の うれむぞは 我( あ )が思ふ妹( いも )に 逢( あ )はず止( や )みなむ 】 奈良山の 小松のうれ 先の うれむ なにゆえ & . . . 本文を読む
【 一年( ひととせ )に 七日( なぬか )の夜( よ )のみ 逢ふ人の 恋( こひ )も過ぎねば 夜( よ )は更( ふ )け行( ゆ )くも 】 ぃちねんに 七夕さまの 静かな夜 ぉ逢ぃになられます & . . . 本文を読む
【 こほろぎの 待ち喜ぶる 秋の夜( よ )を 寝( ぬ )る験( しるし )なし 枕( まくら )と我( あれ )とは 】 こおろぎさま まってょかったって なぃて ょろこんでぉられます . . . 本文を読む
【 朝霞( あさがすみ ) 鹿火屋( かひや )が下( した )に 鳴くかはづ 声( こえ )だに聞かば 我( あれ )恋ひめやも 】 ぉ彼岸にはぃりました かすみのぁさ 火さまたく 小屋のかげで ひそやかになかれる &nbs . . . 本文を読む
【 九月( ながつき )の しぐれの雨の 山霧( やまぎり )の いぶせき我( あ )が胸( むね ) 誰( た )を見ば止( や )まむ 】 九月のしぐれ 雨さま ぉ山の 霧さまのょぅな 私のむね & . . . 本文を読む