【 己妻( おのづま )を 人の里に置き おほほしく 見つつそ来( き )ぬる この道の間( あひだ ) 】 あなたを よその里に 住まわせ 気がはれないょ . . . 本文を読む
【 明日香川( あすかがは ) 堰( せ )くと知りせば あまた夜( よ )も 率寝( いね )て来( こ )ましを 堰くと知りせば 】 明日香川の 流れを とめるようになると 知っていたら いくつもの . . . 本文を読む
【 己( おの )が命( を )を 凡( おほ )にな思( おも )ひせ 庭( には )に立ち 笑( ゑ )ますがからに 駒( こま )に会( あ )ふものを 】 みずからの
ぉ命 だぃじに なさってね ぉ庭に . . . 本文を読む
【 春の野に 草食( は )む駒の 口止( や )まず 我( あ )を偲( しの )ふらむ 家( いへ )の児( こ )ろはも 】 春の野で 草を食べる 駒のように 口をとめないで この私を . . . 本文を読む
【 対馬( つしま )の嶺( ね )は 下雲( したぐも )たらなふ 可牟( かむ )の嶺( ね )に たなびく雲を 見つつ偲はも 】 対馬の山は 下雲が ないんだょ 可牟の嶺に たなびいてい . . . 本文を読む
【 谷狭( たにせば )み 峰( みね )に延( は )ひたる 玉葛( たまかづら ) 絶えむの心 我( わ )が思( も )はなくに 】 谷がせまいので 峰にまで のびている 玉葛のつるのように . . . 本文を読む
【 新室( にひむろ )の こどきに至( いた )れば はだすすき 穂( ほ )に出( で )し君が 見えぬこのころ 】 ぁたらしぃ 窓のなぃ
かぃこを育むょぅな
ぉ部屋で ひそやかにしてぃました はだすすきのょぅに . . . 本文を読む
【 剣大刀( つるぎたち ) 身に添( そ )ふ妹を 取り見がね 音( ね )をそ泣きつる 手児( てご )にあらなくに 】 肌身はなさず だぃじにもつ 剣大刀のような あなたを ひきとめられず . . . 本文を読む
【 我( わ )が目妻( めづま ) 人は放( さ )くれど 朝顔( あさがほ )の としさへこごと 我( わ )は離( さか )るがへ 】 私の目のなかに いれても いたくない あなたを ひとは . . . 本文を読む
【 左奈都良( さなつら )の 岡に粟蒔( あはま )き かなしきが 駒( こま )は食( た )ぐとも 我( わ )はそともはじ 】 さなつらの 岡に 粟をまぃて ぃとしぃぁなたさまの 駒さまが . . . 本文を読む
【 日の暮( ぐ )れに 碓氷( うすひ )の山を 越ゆる日は 背( せ )なのが袖( そで )も さやに振らしつ 】 夕暮れの 群馬県碓氷郡 松井田町の 坂本から 長野県 北佐久郡軽井沢町へ こぇる峠のぁる . . . 本文を読む