【 あづきなく 何( なに )の狂言( たはこと ) 今更( いまさら )に 童言( わらはごと )する 老人( おいひと )にして 】 たいしたことで ないように 聞こえるね いまさらに . . . 本文を読む
【 人間守( ひとまも )り 葦垣越( あしかきご )しに 我妹子( わぎもこ )を 相見( あひみ )しからに 言( こと )そさだ多き 】 すきをみて 芦垣ごしに あなたと ちょっと逢ったね &nbs . . . 本文を読む
【 面忘( おもわす )れ だにもえすやと 手握( たにぎ )りて 打てども懲( こ )りず 恋( こひ )といふ奴( やつこ ) 】 ぉもかげでも わすれようと にぎりしめた手で うっても わすれられない . . . 本文を読む
【 里人( さとびと )の 言寄( ことよ )せ妻( つま )を 荒垣( あらかき )の 外( よそ )にや我( あ )が見む 憎くあらなくに 】 里人の さわいでいる あなたを 目を荒くあんだ垣の 編目をとおして . . . 本文を読む
【 人言( ひとごと )の 繁( しげ )き間守( まも )りて 逢ふともや なほ我( わ )が上( うへ )に 言( こと )の繁けむ 】 ひとの 言霊 しずかなとき あなたに 逢ったら . . . 本文を読む
【 たらちねの 母に申( まう )さば 君も我( あれ )も 逢( あ )ふとはなしに 年そ経( へ )ぬべき 】 たらちねの 母なる海に ぉはなし しましたら ぃとしぃぁなたさまも 私も . . . 本文を読む
【 誰( た )そ彼( かれ )と 問はば答へむ すべをなみ 君が使ひを 帰しつるかも 】 どなたでしょぅと きかれたら ぉこたぇするのに くちごもってしまぃそぅなので   . . . 本文を読む
【 家人( いへびと )は 道もしみみに 通( かよ )へども 我( あ )が待つ妹が 使ひ来( こ )ぬかも 】 家のひとたちは 道に あふれるほど
行き来しているょ 私のまっている . . . 本文を読む
【 誰( たれ )そこの 我( わ )がやどに来呼( きよ )ぶ たらちねの 母にころはえ 物思( ものおも )ふ我( われ )を 】 どなたなの 家に ぉこしぃただぃて ょぶのは . . . 本文を読む
【 たらちねの 母に障( さは )らば いたづらに 汝( いまし )も我( あれ )も 事( こと )そなるべき 】 たらちねの 母なる海に みまもって ぃただかなぃと 私たちが はぐくんてき . . . 本文を読む
【 梓弓( あづさゆみ ) 引きてゆるさず あらませば かかる恋( こひ )には 遇( あ )はざらましを 】 梓弓を ひきしぼって ゆるめないで はりつめていたら   . . . 本文を読む